Airbnb China、中国民泊最大手の途家と交渉の可能性

Airbnb Chinaは、中国国内の民泊最大手のTujia.com(途家)と何らかの交渉の席にあることとCHINA MONEY NETWORKが報じた。交渉の詳細は不明だが、中国メディアが報じた内部の情報提供者の話によると、投資か戦略的パートナーシップを通じた提携となる可能性があるという。

途家は、2011年に中国の首都北京で設立した民泊プラットフォームの運営サイトで中国国内ではAirbnbの競合にあたる。途家は、中国国内で335の都市、香港・台湾を含む海外では1,018の都市に物件を掲載し、アパート、ヴィラ、家などの登録物件数は45万軒を超えるなど中国では大きな存在感を放っていた。

途家は、2016年6月に、バケーションレンタルプラットフォームのMighty Talent Ltd.(Mayi.com)をGanji (赶集) から株式交換を通じて取得。同年10月にはCtrip(携程)やQunar.com(去哪)からバケーションレンタル事業を買収するなどサービスを急拡大させていた。

一方で世界最大手のAirbnbも巨大な中国オンライン旅行市場の奪還に向けて中国市場へ力を入れており、今年3月には中国でのブランド名を「Aibiying (爱彼迎)」に刷新するとともに中国事業に関わるスタッフの数を3倍に増員すると伝えられていた。

両者一歩も譲らない形で中国市場で競争するかと見られていたが、民泊世界最大手のAirbnbと中国民泊大手の途家が交渉の席についたという情報は非常に興味深い。

 

Airbnbと途家の提携で両者に利点も

これまでも米国発のインターネットサービスが中国市場で成功を収めるのは容易ではない。最近では配車アプリサービスを展開するUberが中国市場から撤退した。中国配車アプリ最大手の滴滴出行(ディーディー チューシン)の存在が大きくウーバーはその存在感を中国で示すことができなかったためだ。

もし仮にAirbnbと途家が提携した場合、両者にとって利点は多い。中国国内の掲載物件数で遅れをとるAirbnbは途家のリスティングを掲載できるようになる。一方で途家は、優位に立つ民泊事業をさらに大きくできることでその存在を強化することができる。途家以外にも中国の民泊プラットフォーマーには住百家や小猪などがあり、中国国内競合サイトに対しても優位に立つことができるなどメリットは多い。

まだ正式な発表はでていないが中国メディアによると6月に発表される可能性も残されており今後の動向が気になる。

《関連記事》米企業の撤退相次ぐ中国で、Airbnbが本腰を入れた理由