Airbnb、ホテルに対抗し富裕層向けのサービス開始か

世界最大の民泊プラットフォームを運営するAirbnbは、富裕層を惹きつける新しいプレミアムサービスを提供するための準備に取り掛かっているとブルームバーグが報じた。富裕層向けの新しいサービスは、まだ民泊を利用したことがない新たな顧客層を惹きつける可能性を秘める。

「Select」と名付けられたこのサービスは、高級感あふれる民泊をAirbnbの検査スタッフが、品質検査した上で仲介する。検査は、品質基準のチェックリストに基いて行われ、合格した住宅やアパートメントだけがAirbnbの特設カテゴリーに掲載される仕組みだ。

高級民泊に求められるのは、新しくて美しい寝具、上質なタオル、一流のホテルに備え付けてあるようなアメニティグッズなど。その他、電化製品がきちんと動作するか、冷蔵庫にはミネラルウォーターが常備されていて、紅茶やコーヒーなどの飲料も提供されているかといったことも検査の対象になる。

 

一部ホストには新プログラムへの参加を呼びかけ

Airbnbでは新サービスに向け、高いレビューを獲得する民泊ホストに新プログラムへの参加を呼びかける特別な通知を出している。Airbnbに選ばれたホストには、Airbnbが手配したプロのカメラマンによる無料撮影やインテリアデザイナーのアドバイスを無料で受けられる特典がつくという。

創業後9年間にわたり個人宅の空き部屋を貸したいホストと宿泊したいゲストとのマッチングプラットフォームを展開してきたAirbnbは、リーズナブルな価格で泊まれる宿を提供するイメージが強い。しかし、それだけでは、高級ホテルで保証されている快適な空間やサービスを求めて宿泊する富裕層を取り込めないという問題を抱えていた。

Airbnbが新しく始める新サービスは、これまで高級ホテルを利用してきた富裕層の心をつかむ可能性がありそうだ。民泊ホストへの呼びかけは6月に行われ、12月末までにサービスを開始する予定だという。

 

ラグジュアリー専門の民泊サイトを買収

2017年2月、Airbnbはラグジュアリーな別荘など富裕層向けのバケーションレンタルサービスを展開するLuxury Retreats(カナダ・モントリオール)を買収。Luxury Retreatsは、100以上のエリアで約4,000を超えるハイクラスなバケーションレンタル物件のみを掲載しているという点でAirbnbとは異なっていた。

Airbnbが今回スタートさせる富裕層向けの新サービスにはLuxury Retreatsの買収が大きく関係していそうだ。新しいサービスは年内にはスタートされるということで開始が待ち遠しい。

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