Airbnb、ペイメントサービスのTiltに買収交渉

The Informationによると、民泊仲介サイト大手のAirbnbがソーシャルペイメントを手掛けるTiltと買収に向けた交渉を行っているとを報じた。しばらく前からTiltが買収対象企業となっているという噂が流れていたが噂は本当だったようだ。

Airbnbは個人宅の空き部屋と旅行者をマッチングする民泊マッチングサイトとして認知されているが、昨年行われたAirbnbの一大イベントであるAirbnb Openで宿泊のマッチングだけにとどまらず、「旅行のプラットフォーム」になるという方向性が発表された。

実際に、一般の人々が自ら企画した地元の体験ツアーやアクティビティなどもAirbnbから予約できるようになっている。単純な宿泊サービスにとどまらず、旅行のプラットフォームを目指している最近の傾向を踏まえると、この動きは納得がいくだろう。

Tiltを買収することで、Airbnb は一般的な決済業務の経験だけでなく、ソーシャルな集まりやイベントでの決済にも対応することになりそうだ。Tiltは既に、大学生の旅行やパーティなどのソーシャルイベントの予約をする際によく利用されている。

The Informationによると、買収価格は1千万ドルから2千万ドルの間とみられており、2015年5月につけた評価額4億ドルからは大きくダウンしている。 Tiltはその資本調達ラウンドで約3千万ドルを調達し、総額で約6千2百万ドルを調達してきていた。

同社の競合サービスにあたり活発かつ積極的に事業を展開しているGoFundMeは、米TechcrunchによるとPayPalなどから買収を持ちかけられるほど、成功を収めているようだ。昨年6月、GoFundMeは新しい資本調達ラウンドで評価額6億ドルをつけており、事実上ベンチャーキャピタルが創業者から買収する形になった。

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