日本女性ホストの民泊収入が年間平均120万円突破

3月8日の「国際女性デー」に合わせ、世界最大手の民泊仲介大手のAirbnbがコミュニティ内の女性ホストのみを対象とする初の調査データを発表した。

男女雇用機会の平等が推進されてきているとはいえ、実状は依然として男女間の賃金格差があり、日本女性の管理職の割合は7%未満とその数値は非常に微々たるものだ。

一方で、AIrbnbでは女性ホストの数は男性より多く、世界中に女性ホストのコミュニティが拡大している。女性ホストは年々勢いを増しシェアリングエコノミーの活用により収益を得るようになってきた。

調査結果によると、AIrbinbの女性ホストはAirbnb創業以来通算で100億ドルを超える収益を得ているという。日本の女性ホストは年間平均で1,255,370円(10,000米ドル)がAirbnbを通じた収入と発表された。

米国の平均(6,600米ドル)よりも上回る数値で、日本女性の平均年収の1/3以上という大きな金額だ。

発展途上国々においてもこうした副収入で生活を賄っている家庭が増加。ケニアにおいては1世帯あたりの平均収入の3分1以上、インドでは 31%、モロッコでは20%を占めている。

特にシングルマザーのホストにとって、Airbnbの収入が生活していく上でなくてはならない存在となっている。

またAirbnbを通じた副収入は家庭を支えるだけでなく、女性の起業にも寄与しており、全世界で5万人以上が自らビジネスを始める資金としてるとのこと。

ただ収入を得ているのではなく、ゲストからの評価も女性ホストは高い傾向にある。Airbnbではゲストから高い評価を得ると「スーパーホスト」という称号が与えられる。その59%は女性だ。

それぞれの地域に根ざした民泊のコミュニティを作り、地域活性化、文化交流を推進している「ホームシェアリングクラブ」という団体がある。世界各都市の有志ホストが集って自主的に立ち上げられているこの団体のリーダーも60%が女性である。

民泊事業の発展は女性の社会進出、男女平等推進に好影響を与えているといえよう。

Airbnbは世界女性基金やVital Voicesとパートナーシップを組み、 非営利団体のリーダー、世界の女性活動家、女性起業家が自己能力開発のための機会を全面に支援していくと表明。Airbnbは今後も女性ホストのグローバルコミュニテイ躍進を全面バックアップしていくようだ。



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