訪日客、2017年は過去最高の2,700万人突破か JTB予測

JTBは、2017年に訪日外国人旅行者の数が、過去最高の2,700万人を突破すると予測する年間旅行動向見通しを発表した。

訪日外国人旅行者の数はここ数年急速に増加し、2016 年は10 月時点で 2,000 万人を突破した。しかし年末には中国やアジア各国の経済成長の鈍化や、円高傾向の高まりから、伸び率は前年より鈍化。JTBによると、2016年の訪日外国人旅行者数は、2,410 万人程度(前年比+22.1%)になるとの推計を発表している。

ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利した11月以降、急速な円安が進行。このまま円安が続けば日本への旅行がし易い環境とはなるが、中国やアジアの経済状況の変化はまだ不透明だ。そのため、伸び率は昨年より鈍化し訪日外国人数は 2,700 万人(前年 比+12.0%)程度となるという。

2016 年 10 月までの日本へのクルーズ船寄港回数は 1,801 回で、前年同期比 1.38 倍となっている。クルーズ船は寄港地への経済効果が大きく、政府も受け入れ体制などの整備を進めるなど、中国を中心に 2017 年もクルーズ船による訪日客は増加の見込みだ。

 

中国人観光客、旅行内容に変化も

訪日外国人旅行者のうち 28%を占める中国人観光客は、伸率こそ減少しているものの、依然 2 ケタ増 を維持しており、日本人気は底堅い。2016年 4 月以降、中国政府による海外購入品に課す関税引き上げの影響で、中国人ツアー客らによる「爆買い」もなりを潜めた。

JTB 総合研究所が、昨年10 月に中国の内陸部と沿岸部で実施した「日本でしてみたいこと」に関する調査では、訪日経験や居住地によって、してみたいことが異なることが明らかになった。例えば内陸部 日本旅行経験なしでは「旅館に宿泊する」が他の地域では5位以下であるが、2位にランクインしている。

また沿岸部 日本経験ありでは「温泉に入る」が1位であるのに対して他の地域では2位以下であることがわかる。「爆買い」ブームが終わった今、中国人観光客が求めるのはショッピングではなく、温泉、お花見などの「体験型」アクティビティであると言えるだろう。

 

2017年の主な予定とアジアの長期休暇

経済状況とは別に訪日旅行者の動向に影響が出てくるのが、長期休暇や日本国内での国際的なイベントの日程である。毎年、中国の春節や国慶節では多くの中国人観光客が日本に訪れている。以下、2017年の主な国内における予定とアジアの主な長期休暇の一覧である。

  • 1月27日〜30日:韓国の旧正月
  • 1月27日〜2月2日:中国の春節
  • 1月27日〜2月10日:ベトナムのテト休暇
  • 2月19日~26日:第8 回アジア冬季競技大会(札幌/帯広)
  • 2月24日:プレミアムフライデーがスタート
  • 3月6日〜22日:ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)開催
    (開催地:韓国、日本、米国、メキシコ)
  • 3月15日:「変なホテル 2 号舞浜 東京ベイ」オープン
  • 4月1日:名古屋にレゴランド・ジャパン開業、レゴホテル併設予定
  • 4月20日:銀座最大の商業施設「GINZA SIX」オープン。松坂屋跡地に
  • 4月27日~30日:第8 回世界盆栽大会。埼玉県さいたま市で開催
  • 5月1日:JR東日本・クルーズトレイン「トランスイート四季島」運行開始
  • 6月17日:JR 西日本・クルーズトレイン「トワイライトエクスプレス瑞風」運行開始
  • 6月(予定):淡路マンガ・アニメアイランドオープン
  • 10月1日〜8日:中国の国慶節
  • 10月3日〜6日:韓国の秋夕
  • 2017年中:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に新エリア「ミニオン・パーク」開設予定