Airbnb、宿泊数の4分の1が「28日以上」の長期滞在に 1週間以上の連泊は5割に到達

Airbnb は 2021 年 第1四半期決算を公表し、宿泊数の約4分の1に当たる 24% が「28 日以上」の長期滞在であったと明らかにした。2019 年における 28 日以上の長期滞在は 14% だった。

1週間以上の連泊に至っては 5 割に増加。新型コロナウイルスのパンデミックにより、週末の連休を利用した短期滞在型の旅行ではなく 28 日以上の長期滞在ニーズが大幅に増加していることを裏付けた。

Airbnb の売上高は前年同期比 5% 増の 8 億 8700 万ドル(約 970 億円)。世界各国で国内旅行や長期での滞在ニーズが増加したことで前年に比べ予約数が増えたほか、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことも追い風となった。

しかし、債務返済や株式報酬関連の一時的な費用が発生した影響で、最終損益は 11 億 7220 万ドルの赤字(約 1,280 億円)。前年同期は 3 億 4060 万ドル(約 370億円)の赤字だった。

Airbnb 共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のブライアン・チェスキー氏は「当社の事業は、誰もが予想していたよりも早く回復している」と述べ、今後の旅行回復について楽観的な見方を示した。

 

Airbnb、5 月 24 日に一連の新しいツールとサービスを発表

Airbnb プラットフォームには現在、約 400 万人のホストが登録し、合計 560 万件の宿泊施設が掲載されている。登録ホストの約 90% は、企業としてのホストではなく個人のホストだという。

同社は、2 月下旬に 5 年ぶりとなる大規模なマーケティングキャンペーンを実施したほか、ホスト登録のプロセスを簡素化し、掲載を促進。今後の展望について、チェスキー氏は「ホストの数を増やすことに注力する」と述べた。

5 月 24 日には一連の新しいツールとサービスを発表する予定で、その多くはホストの体験をさらに向上させるために設計されていると付け加えた。チェスキー氏は、今回の発表を 「過去 12 年間で最も包括的な Airbnb サービスのアップデート」と表現している。

Airbnb は、パンデミックの影響を受けたサービスの一つだが、コロナ禍で生まれた新しいニーズを取り込み売上高では前年を上回った。まだ予断を許さない状況ではあるが、一定の手ごたえをつかんだ同社は、ワクチン接種の拡大を追い風に、さらなる回復を狙う。



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