高級ホテルを「分単位」で予約できるRecharge、民泊の「分単位」レンタルサービスを開始

高級ホテルの客室を「1泊」単位ではなく「分単位」で貸し出す米ベンチャーの「Recharge(リチャージ)」が、民泊物件などを「分単位」で貸し出せるサービスを開始したことを発表した。

2016年に創業したRechargeは、サンフランシスコに拠点を置くスタートアップ。予約の入っていないホテルの客室をリストアップし、ユーザーが「分単位」でレンタルできるサービスを提供している。

同社は2014年に、配車アプリのLyft や Uber の運転手がサンフランシスコ市内で一時的に休憩できる場所を提供をするために、大学時代の友人と立ち上げたもの。

当初は、自宅マンションの一室を30分単位で貸し出したところドライバー以外にも「分単位」でのニーズがあることを知り、2015 年に通勤者やビジネスパーソンをターゲットに方向転換。

清掃の手間などを考え高級ホテルとの提携を行い、利用されていない高級ホテルの客室を貸し出すサービスとしてスタートした。

同社は創業以来、「分単位」でのホテル予約は5万件以上に上るという。同社はこれまでの投資ラウンドで、Fifth Wall、JetBlue Technology Ventures、Binary Capitalから1千万ドル(約11億円)を資金調達しており、その注目度は高い。

Recharge トップページ より

 

住宅の「分単位」貸し出しはNY、サンフランシスコ等でスタート

Rechargeが新たに始める民泊物件の「分単位」貸し出しは、民泊仲介サイト世界大手のAirbnbのビジネスモデルに近いが、大きく違うのは貸し出す期間が「1泊」ではなく「分単位」であるという点だ。

民泊などの一般住宅の短期貸し出しはすでに、ロサンゼルスやニューヨーク、サンフランシスコのベイエリアで約1千軒が登録。同社によると、8万人が登録の順番待ちをしているという。

自宅の一部などをRechargeを通じてわずかな時間だけ貸し出すことで、副収入にもつながる住宅の「分単位」貸し出し。

同社によると、貸し出し主が自宅をリスティングし、自身で清掃やメンテナンスを請け負えば月に2千ドル(約22万円)以上の収入を得ることができるという。

Rechargeユーザーの平均利用時間は2時間半と短時間のため、清掃コストも民泊に比べれば圧縮が可能だ。まだ、サービスの提供範囲がサンフランシスコやニューヨークなどに限られるが、今後サービスを拡大する可能性は高く、今後の動向から目が離せない。



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