普段あまり飛行機に乗らない方は、何時間までに空港に到着していれば安心なのかわからない方も多いのではないでしょうか?

一般的には、国際線の場合は出発時刻の2時間前までに空港に到着しておくと良いと言われていますが、ハイシーズンや旅行先の空港の場合は、もう少し余裕を持った方が安全です

本記事では、国内線を利用する場合、空港には何分前に到着しているべきなのか、空港到着から搭乗までの流れ、注意事項や遅刻してしまった場合の対処法などを詳しく解説します。

 

国際線なら何時間前に空港に着くべき?

飛行機に乗る際、何分前に空港に到着すべきか悩んだことはありませんか?電車やバスと違い、飛行機は搭乗手続きが必要なため、余裕を持って行動することが大切です。

国際線の場合、出発時刻の2時間前までに空港に到着していれば問題ありません。ただ、空港までの道が混んでいたり、空港行きの電車の運転が見合わせになる場合もあります。

特に旅行先の空港を利用する場合は、道に迷ったり、電車の乗り間違いなどで予定通りに空港に着けないことも十分に考えられるため、余裕をもって出発時刻の3時間前に着くようにしておくと良いでしょう。

もし早めに空港に着いてしまった場合は、空港にはたくさんのお土産店や免税店などがあるため、そういった店を見て回ることもできます。

ゆったりと過ごしたい場合は、空港ラウンジの利用もおすすめです。クレジットカードの提示で利用できるラウンジや、有料で利用可能なラウンジがあります。ソファーでくつろいだり、ドリンクを楽しんだりしながら、旅の疲れを癒すことができます。

混雑期は3時間前がおすすめ

年末年始、ゴールデンウイーク、夏休みなどの長期休暇シーズンは空港が特に混雑します。特に、注意すべきで見落とされがちなのが、海外渡航先のハイシーズンです。

これらの時期は、チェックイン手続きや保安検査などの混雑で想定よりも時間がかかる恐れがあります。余裕をもって出発時刻の3時間前に着くようにしておくと良いでしょう。

また、混雑時期こそ持ち物の念入りなチェックが重要です。荷物の重量制限、持ち込み禁止品の確認はもちろん、パスポートやチケットを取り出しやすい位置に置くなどの工夫も効果的です。

混雑期の国際線利用は、早めの空港到着と事前の持ち物チェックが鍵になります。

 

国際線利用時の注意ポイント

各航空会社のチェックイン締切り

チェックインは、航空会社のカウンターや自動チェックイン機で行われ、搭乗券を受け取る手続きのことです。しかし、チェックイン締切時間を過ぎてしまうと手荷物の預け入れが搭乗ができません。

多くの航空会社では、チェックイン締め切り時刻を出発時刻の60分前としています。ご利用になる航空会社のチェックイン締め切りが何時なのかは事前に把握しておくようにしましょう。

なお、同じ航空会社でも路線によって締切時間が早まる場合もあるため、各航空会社の公式サイトで事前にご確認ください。

航空会社締切時刻 
全日空(ANA)60分前
日本航空(JAL)60分前
ピーチ50分前
ジェットスター45分前
スプリングジャパン45分前
ジップエア60分前
エアアジア60分前
カンタス航空60分前
アメリカン航空60分前
ユナイテッド航空60分前
シンガポール航空40分前
ブリティッシュ・エアウェイズ60分前
エールフランス60分前

 

空港への交通機関の乱れに注意

一般的に空港到着は出発の2時間前が目安とされますが、それは、空港へスムーズに到着できた場合の話です。

当然ながら、交通機関の遅れは珍しくなく、自家用車やタクシー、バスでの移動では、予期せぬ渋滞に巻き込まれる可能性があります。また、駐車場の混雑も考える必要があります。

羽田空港の駐車場は、ゴールデンウィークやお盆、年末年始のシーズンは、早朝の段階で空港直結すべての駐車場が満車になってしまうことも少なくありません。

また、海外では、ひどい渋滞が慢性的に発生する国も多く存在するほか、バスや電車が時間通りに来ないこともあります。日本の感覚で考えない方が得策といえるでしょう。

 

手荷物カウンターの混雑に注意

国際線は、長期滞在する方も多いため、なにかと荷物が多くなりがちです。そのため、国際線の手荷物カウンターは長蛇の列になることも少なくありません。

ゴールデンウィークやお盆、年末年始などのハイシーズンは、相当な混雑が予想されることから早めに空港に到着して手続きすることがおすすめです。

多くの航空会社では、チェックイン手続きを搭乗時間の2時間30分から3時間前から開始しています。早めにチェックインと手荷物の預け入れを行い、ショッピングなどを楽しむの手です。

 

搭乗口までの距離に注意

国際線が発着する空港は一般的に大規模で、保安検査場から搭乗口までの距離が、空港内の地図で確認するよりも、予想以上に遠いことがあります。

空港によっては搭乗口の数も多く、複雑な構造であるため、道に迷いやすいです。海外の空港では日本での案内がない場合も当然あるため、日本の時のようにスムーズにいかない場合が多いのです。

一般的には、搭乗口には出発時刻の30分前に到着していなければなりません。出国審査が完了して油断しがちですが、時間に余裕をもって移動するようにしましょう。

 

国際線で出発するまでの流れ

国際線出発の流れは、空港到着から始まります。その後、チェックイン、手荷物預け入れ、保安検査、税関手続き、出国審査、搭乗口への移動と続きます。

それぞれの手続きにかかる時間は、予測しづらいため、航空会社が推奨する出発2時間前の空港到着では不十分な場合もあります。

特に注意が必要なのは、チェックインと保安検査です。特に保安検査は、ハイジャックやテロの防止のため、近年は各空港で厳格な検査が行われています。繁忙期は時間がかかる場合もあるため注意が必要です。

ここまでは国内線と同様ですが、国内線にはない手続きが税関手続きと出国審査です。税関検査では、必要以上の現金を持ち出しがないかなどがチェックされます。

出国審査では、有効なパスポートと航空券を提示する必要があり、審査官が一人一人チェックします。自動化ゲートが設置されている空港ではパスポートと指紋の照合によりスムーズに完了できます。

国際線の手続き流れ

1:チェックイン
2:預け手荷物の手続き
3:保安検査場でセキュリティチェック
4:税関手続き・出国審査

5、搭乗口への移動

 

国際線利用時の各手続きの時間の目安

チェックイン手続き

チェックインは、一般的には出発時刻の60分前までに完了するようにアナウンスされていますが、余裕をもって2時間前までには完了できるようにしておくと安心です。

あまりにも早すぎるとまだ手続きを受付していない場合もありますが、多くの航空会社では、チェックイン手続きを搭乗時間の2時間30分から3時間前から開始しています。

空港に到着したら、すぐにチェックインカウンターや自動チェックイン機を探し、手続きを始めましょう。パスポート、渡航書類、航空券を用意し、搭乗券を受け取ります。

また、スマホでチェックインができる「オンラインチェックイン」もおすすめです。オンラインチェックインとは、事前に座席指定と、必要情報を事前に登録することで、空港での手続きがスムーズになります。

 

保安検査場でのセキュリティチェック

保安検査では、X線検査装置と金属探知機を使用した厳格なチェックが行われます。保安検査場には1時間30分前を目安に行けると安心です。

上着、携帯電話、パソコン、貴金属、カバンなどはトレイに載せ、X線検査を受け、ご自身は金属探知機ゲートを通過しましょう。必要に応じて、履き物の検査やボディチェックが行われることもあります。

国際線を利用する場合、100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物は、機内への持ち込みが禁止されています。そのため、ペットボトル飲料なども未開封であっても持ち込みはできません。

また、当然ながら、ナイフやカッターなどの凶器はもちろんんこと、先のとがったピンセットやハサミなど凶器になりうるものも機内に持ち込みはできません。

 

税関検査・出国審査

保安検査の次は、税関検査と出国審査に進みます。出国審査は1時間前を目安に通過するようにしましょう。

税関検査は出国時にも必要で、外国製品を持出しされる方や現金100万円相当額を持出しされる方などは、必要事項を記入して税関に提出して手続きを行ってください。

出国審査では、パスポートと指紋の照合により本人確認を行います。成田空港や羽田空港、関西空港には、自動化ゲートが設置されており、パスポートを機械に読み取られることで手続きができます。

有人の出国審査よりも「自動化ゲート」のほうがスピーディーに手続きを行うことができるため、おすすめです。

 

搭乗口

一般的に、搭乗口には出発時刻の30分前までに到着することが推奨されています。また、航空会社によっては、より早い時間での到着を求められる場合もあるため、各航空会社のご案内をご確認ください。

飛行機の出発時刻とは乗客全員が着席し、機体が動き出す時刻を指します。そのため、出発時刻ギリギリに搭乗口に行くのは完全な遅刻となります。場合によっては搭乗できない場合もあります。

出国審査完了後のエリアは、法律上、日本国外の扱いとなるため、消費税や輸入時にかかる酒税、関税などの税金がかからない免税店が多くあります。買い物に夢中になりすぎて時間を逃さないように注意しましょう。

また、出国審査が終わったと安心していたが、搭乗口までかなり時間がかかることもあります。搭乗口までどれくらいかかりそうかも見立てたうえで、ショッピングなどを楽しめるとよいでしょう。

 

搭乗時刻までの過ごし方

出国後エリアでのショッピング

出国審査を終えると、搭乗口到着まで自由時間となります。この時間の大きな楽しみの一つが免税店でのショッピングです。

消費税の免除などのメリットがあり、お得に買い物を楽しめます。しかし、空港やターミナルによっては店舗が限られていたり、早朝・深夜便では閉店していることもあるため、事前に確認が必要です。

搭乗口への移動に不安がある場合は、まず搭乗口の場所を確認してから時間を過ごすことをおすすめします。また、利用する航空会社の搭乗口周辺の施設情報を事前に調べておくと、時間を効果的に使えます。

 

空港のラウンジで過ごす

空港の出国後エリアにある航空会社ラウンジやカードラウンジで、搭乗時刻を待つというのも手です。

航空会社ラウンジは、ファーストクラス、ビジネスクラスなどの方が利用できるラウンジであることが一般的ですが、カードラウンジは、特定のクレジットカードを持っているだけで利用できます。

これらのラウンジでは、ラグジュアリーなソファでくつろぎながら、フリードリンクや軽食を楽しむことができます。上級会員でなくても、有料で利用できるラウンジも増えているため、事前にどのようなラウンジがあるか確認しておくとよいでしょう。

例えば、羽田空港第3ターミナルには、JALやANAのラウンジに加えて、「SKY LOUNGE」「SKY LOUNGE SOUTH」「TIAT LOUNGE」といったカードラウンジがあります。

 



.