普段あまり飛行機に乗らない方は、何時までに空港に到着していれば安心なのかわからない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、国内線を利用する場合、空港には何分前に到着しているべきなのか、空港到着から搭乗までの流れ、注意事項や遅刻してしまった場合の対処法などを詳しく解説します。
目次
国内線なら1時間前を目安に
飛行機に乗る際、何分前に空港に到着すべきか悩んだことはありませんか?電車やバスと違い、飛行機は搭乗手続きが必要なため、余裕を持って行動することが大切です。
国内線の場合、ANAやJALなどの大手航空会社では、通常期はフライトの1時間前、GWやお盆などの繁忙期は2時間前の到着が推奨されています。
一方、ジェットスターやピーチなどのLCC(格安航空会社)を利用する場合は、チェックインカウンターや搭乗口が遠いこともあるため、さらに余裕を持つことをおすすめします。
早めの到着には多くのメリットがあります。手続きにかかる時間の変動や予期せぬトラブルにも対応できるほか、空港内での食事や買い物を楽しむ時間も確保できます。
また、多くの空港では出発時刻の2時間前から手続きが可能なので、早めに到着しても無駄な待ち時間にはならないのです。
各航空会社の締め切り時刻について
航空会社 | 保安検査場期限 | 搭乗口期限 |
ANA(全日空) | 20分前 | 10分前 |
JAL(日本航空) | 20分前 | 10分前 |
エアドゥ | 20分前 | 10分前 |
ソラシドエア | 20分前 | 10分前 |
スターフライヤー | 20分前 | 10分前 |
スカイマーク | – | 15分前 |
FDA | – | 10分前 |
ピーチ | 25分前 | 20分前 |
ジェットスター | – | 15分前 |
スプリングジャパン | – | 25分前 |
多くの航空会社では、保管検査場の通過期限を出発時刻の20分前としています。この保安検査場通過期限を過ぎると、チェックイン手続きが終わっていたとしても飛行機に搭乗できなくなるため、ご注意ください。
LCCでは、チェックインの期限を設けている場合もあります。ピーチやジェットスター、スプリングジャパンでは30分前、スカイマークでは20分前をチェックイン期限としてます。
また、保安検査場の通過期限に間に合ったとしても、搭乗口期限に間に合わなければ、飛行機には搭乗できません。
空港に到着してから搭乗までの流れとは
チェックイン手続き
空港に到着したら、まずチェックインを済ませましょう。近年は自動チェックイン機の普及により、手続きがより簡単になりました。飛行機を予約した際に届くeチケットに記載された予約番号を入力するだけで航空券が発券できます。
大手航空会社のJALやANAは、出発ロビーの中央に自動機を設置していることが多く、すぐに見つけられるでしょう。一方、LCC(格安航空会社)は端っこのエリアに自動チェックイン機がある場合があるため、場所の確認が必要です。
なお、多くの航空会社では、お持ちのスマホで搭乗手続きと搭乗券の発券手続きを済ませることができるオンラインチェックインのサービスを提供しています。
オンラインチェックインでは、従来のように有人カウンターに並ぶ必要もなく、機械で簡単に搭乗手続きが完了します。ご自身のスマホが搭乗券になるので、紙を持つ必要なく便利です。
手荷物を預ける
チェックイン後の次のステップは手荷物の預け入れです。ここでの預け手荷物とは、飛行機の機内への持ち込み荷物ではなく、カウンターで預け入れる荷物のことです。
なお、預け手荷物がない場合は、自動チェックイン機で搭乗券の発行が終わり次第、保安検査場に進んでしまって問題ありません。
預け手荷物がある場合、自動チェックイン機で搭乗券の発行が終わり次第、「自動手荷物預け機」にお進みください。従来は、カウンターで手続きしていた手荷物の預け入れ手続きが現在は自動化されています。
「自動手荷物預け機」を利用するには、はじめに預けたい荷物を機械の所定の位置に置いた後に、搭乗券を読み取り部分にかざしてください。発行される手荷物タグを取ってに取り付ければ完了です。
問題なければ自動的に扉が閉まります。発行される手荷物引き換え証を忘れずに受け取り、到着地まで大切に保管してください。
保安検査を受ける
空港での搭乗手続きの中で、最も時間がかかるのが保安検査場での手荷物チェックです。国内線の場合は、保安検査場の締め切り時刻である出発時刻の20分前までに通過するようにしてください。
特に混雑時期には長蛇の列ができ、予想以上に時間を要することがあります。連休などの繁忙期は出発時刻の30分前までを目安に通過するようにしましょう。
検査場に入る前に、PCやタブレット、貴金属類、液体物(ペットボトルなど)をカバンから取り出し、専用のカゴに入れましょう。これらの持ち物は、X線検査で要注意とされるため、あらかじめ分けておくことで検査がスムーズです。
これらの準備を怠ると、カバンの中身を細かくチェックされたり、金属探知機での再検査が必要になったりと、タイムロスにつながる可能性があります。
搭乗手続きで慌てないための注意ポイント
オンラインチェックインの利用
多くの航空会社では、お持ちのスマホで搭乗手続きと搭乗券の発券手続きを済ませるオンラインチェックインのサービスを提供しています。
手続きが完了すると発行されるモバイル搭乗券で、保管検査場を通過するだけです。預け手荷物がある場合は、「自動手荷物預け機」で預入手続きを行ってください。
JALの「JALタッチ&ゴーサービス」では、事前のチェックイン手続きも不要で、そのまま保管検査場に行くだけです。預け手荷物がある場合は、「自動手荷物預け機」でセルフで預入できます。
オンラインチェックインは、このように空港で必要になる手続きを事前にオンラインで行うことができる便利なサービスです。当日慌てないためにも、チェックインを済ませてしまうと良いでしょう。
余裕をもって行動を
空港到着から搭乗までスムーズに進めるためには、いくつかの注意点があります。まず、チェックインカウンター、保安検査場、搭乗口への移動時間に余裕を持つことが大切です。
また、航空券に記載されている保安検査の締切時間や搭乗口到着時間を常に意識しましょう。保安検査をスムーズに通過するため、衣類や手荷物の準備も忘れずに。
空港内では、アナウンスやフライトインフォメーションをこまめにチェックし、出発時間や搭乗口の変更を見逃さないようにします。特にラウンジ利用時は、アナウンスは流れないため、自主的な確認が必要です。
保安検査場をスムーズに通過するポイント
空港での保安検査は多くの旅行者にとって緊張するポイントですが、適切な準備で大幅に時間短縮できます。スムーズな通過のため、貴金属や大きなバックルのベルト、厚底の靴は避け、シンプルな服装を心がけましょう。
保安検査場では、手持ちのバックと一緒に、ポケットの中身(鍵、財布、小銭、スマートフォンなど)はすべて出し、専用のトレーに入れましょう。航空券は手持ちのままで問題ありません。
また、機内持込不可物を持ち込まないよう注意が必要です。ハサミ、カッターなど凶器になりえるものは持ち込むことはできないため、そのようなものを機内持ち込み荷物には入れておかないよういしましょう。
飛行機に乗り遅れそうな場合の対処法
交通機関の遅れなど何らかの事情により、飛行機に乗り遅れそうな場合は、できるだけ早い段階で航空会社に連絡を入れましょう。
国内線の場合
国内線の場合、保安検査場の締め切り時刻である出発時刻の20分前に間に合うか、そうでないかで対応が変わります。なんとか間に合う場合は、保安検査場の順番待ちを優先的に対応してくれる場合があります。
保安検査場締め切り時刻を過ぎることが確実な場合は、そのまま空港に向かっても飛行機には乗れないため、航空会社に連絡をして対応方法を確認しましょう。
お持ちの航空券が予約変更できるか、予約変更不可のタイプなのかなどにもよりますが、基本的には、飛行機の出発時刻までに予約変更や取り消しの手続きを行うことが必須なので、急いで手続きを行いましょう。
飛行機の出発時刻後の予約変更は、予約変更できる航空券でもできなくなるほか、払い戻しも受けられなくなります。
交通機関の遅れの場合(国内線・国際線)
なお、電車やバスなどの公共交通機関の遅延などやむを得ない事情による遅延の場合は、運休・遅延証明書などを取得し、航空会社に連絡してください。予約変更や払い戻しを受けられる場合があります。
例えば、ANAやJALで、電車やバスなどの公共交通機関の遅延により予約便に乗り遅れた場合は、運休・遅延証明書を持って、カウンターまでに向かってください。
LCCの場合は、たとえ交通機関の乱れによる遅れであったとしても救済措置が必ず受けられるわけではありません。遅れることがわかった時点で早めに航空会社に連絡しましょう。