韓国旅行を計画する際には、現地の祝日を把握しておくことがとても大切です。韓国の祝日は、その国の歴史や文化を深く反映したものが多く、日本と比べると年間の日数はやや少なめです。
実際、韓国の法定公休日(祝祭日)は年間11日で、日本の16日より少ない傾向があります。そのため、時期によっては日本人旅行者にとって意外なタイミングで休みになることもあります。韓国旅行を計画する際には、これら祝日のスケジュールを把握しておくことが大切です。
本記事では、韓国の祝日の種類と日付一覧を示し、各祝日の由来や文化的背景、そして旅行者向けのポイントを詳しく解説します。韓国の祝日について理解を深めることで、現地での思わぬトラブルを避け、また祝日ならではの貴重な体験を得られるでしょう。
目次
韓国の祝日一覧(2025年)
まずは韓国の主な祝祭日を一覧で整理します(※は毎年日付が変動する祝日)。韓国ではこれらの日が法律で定められた公休日となり、カレンダー上では赤字で表示されます(パルガンナル=「赤い日」とも呼ばれます)。
旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)といった大型連休の時期には数百万人規模の大移動が発生し、交通機関が非常に混雑します。旅行初心者の方は、休業情報やイベント情報を事前に確認しつつ、現地の祝日を上手に活用して韓国文化をより深く体験できる旅程を立てましょう。
祝日名(日本語) | 日付(毎年) | 補足 |
---|---|---|
元日(新正月) | 1月1日 | 新年の最初の日 |
旧正月(ソルラル) | 旧暦1月1日(連続3日間) | 春節、旧暦の新年 |
三一節(独立運動記念日) | 3月1日 | 1919年の独立運動記念 |
こどもの日 | 5月5日 | 子どもの健やかな成長を願う日 |
釈迦誕生日 | 旧暦4月8日 | 仏教行事、灌仏会(祝日) |
顕忠日(メモリアルデー) | 6月6日 | 国のため殉職した人を追悼 |
光復節(独立記念日) | 8月15日 | 1945年の解放を記念 |
秋夕(チュソク) | 旧暦8月15日(連続3日間) | お盆・収穫感謝祭 |
開天節(建国記念日) | 10月3日 | 古朝鮮の建国を記念 |
ハングルの日 | 10月9日 | ハングル創製を記念 |
クリスマス(聖誕節) | 12月25日 | イエス誕生を祝う日 |
旧正月、釈迦誕生日、秋夕は太陰暦(旧暦)に基づくため毎年日付が変わります。
このほか、大統領選・総選挙などの選挙日が一時的に公休日となる場合があります。また、5月1日のメーデー(労働者の日)は法定の公休日ではありませんが、多くの民間企業が休業日とします。
韓国各祝日の特徴と由来、開催イベント

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1月1日:元日(新正月)
1月1日(元日)は新年最初の日を祝う祝日です。韓国ではこの新年(新正)に、初日の出を見に海や山へ出かける習慣があります。特に東海岸の海辺やソウル近郊の山には、夜明け前から初日の出を拝もうと多くの人が集まります。
また年越しの瞬間にはソウルの鐘閣(チョンガク)で鐘を108回つく伝統行事も行われます。一般的に韓国では旧正月(後述)を盛大に祝うため、1月1日は比較的静かに過ごす人も多いですが、それでも全国的に公休日として休みとなります。
元日は官公庁や銀行は休みですが、大型店舗や観光スポットは通常通り営業する所がほとんどです。ソウル市内ではイルミネーションやイベントも年明けまで続いており、新年の華やかな雰囲気を楽しめます。早朝の初日の出スポットに行く場合は真冬の防寒対策を万全にしましょう。
(旧暦)1月1日:旧正月(ソルラル)
旧正月(ソルラル)は旧暦1月1日を祝う伝統的な名節(ミョンジョル)で、韓国における最も重要な祝日の一つです。新暦の元日よりも重視されており、この日を含む前後3日間が公休日となります。家族・親戚が一堂に会し、先祖を敬う儀式「茶礼(チャレ)」を行うのが大きな特徴です。
祭壇に様々な料理を供え、先祖の霊を迎えて拝礼した後、みんなでおせち料理のような伝統料理を囲みます。また、「トックク」(떡국)と呼ばれる薄切りのお餅入りスープを食べる習慣があり、これを食べると一歳年をとると昔から言い伝えられています。
旧正月期間中はほとんどの会社やお店が休業し、都市部でも街が静まり返るほどです。特に当日(旧暦元日)はデパートや市場も休む場合があるため、観光客は食事場所に苦労することもあります。ただし、主要な観光スポット(宮殿や博物館、一部のショッピングモール)は開館するところもあります。
また、帰省ラッシュにより交通機関が大混雑するので、移動や宿泊は早めの予約が必要です。一方でこの時期に合わせて民俗村や古宮で伝統体験イベントが開催されることもあり、訪韓中であれば韓服試着や民俗遊び体験などに参加できるチャンスです。計画は綿密にしつつ、旧正月ならではの文化行事に触れてみるのもおすすめです。
3月1日:三一節(独立運動記念日)

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三一節(サミルチョル)は、西暦1919年3月1日に起こった日本統治に対する独立運動(いわゆる”三・一独立運動”)を記念する祝日です。韓国ではこの日を「独立運動記念日」として1949年に国の祝日に制定し、毎年3月1日に全国で記念式典や追悼行事が行われます。
例えばソウルのタプコル公園(パゴダ公園)は独立宣言書朗読の舞台となった歴史的場所であり、記念日に合わせた式典が催されます。また各地の学校や自治体でも太極旗(韓国国旗)を掲揚し、独立運動の殉国者を追悼する催しが執り行われます。近年では若い世代向けに独立運動をテーマにしたコンサートや演劇など文化イベントが開催されることもあります。
三一節は国を挙げての祝日であるため、この日は官公庁のみならず一部の商業施設も休業します。観光やショッピングの計画を立てている場合、事前に営業状況を確認しておきましょう。
ソウル市内では光化門広場などで記念行事を見ることができますが、愛国心の高まる日でもあるため、人混みの中では公序良俗に反した行動をしないよう注意が必要です。歴史に触れる良い機会でもありますので、独立記念館(天安市)や歴史博物館巡りのコースに組み込んでみるのもよいでしょう。
5月5日:こどもの日
こどもの日は日本と同じく5月5日がその日に当たり、子どもの健全な成長と幸福を願う祝日です。1950年代に制定され、韓国語では「オリニナル(Children’s Day)」と呼ばれます。
この日は全国の遊園地、動物園、博物館、公園などで子ども向け・家族向けの様々なイベントが開催されます。例えば子ども無料入場デーや特別ショー、工作体験コーナーなどが用意され、街全体が家族連れで賑わいます。またテレビでも子ども向け特番が放送されるなど、国を挙げて次世代を祝福する日となっています。
こどもの日は観光施設も通常通り営業します。むしろ子ども向けイベント開催で主要観光地は非常に賑やかになる傾向があります。ソウルならロッテワールドやエバーランドといったテーマパークは入場制限がかかるほど混雑し、地下鉄やバスも家族連れで混み合うでしょう。
小さなお子さん連れで韓国旅行中の場合、この日に合わせてあえて現地のイベントに参加してみるのも楽しい思い出になります。逆にカップルや一人旅で静かな観光をしたい場合は、この日は繁華街を避け美術館巡り等に充てるのも一案です。
(旧暦)4月8日:釈迦誕生日(灌仏会)

釈迦誕生日(석가탄신일、ソッカタンシニル)は旧暦4月8日にあたる仏教の祝日で、韓国では「仏様がいらっしゃった日」という意味の呼び名もあります。1975年に大統領令で正式に公休日に制定されました。この日は全国の寺院でお釈迦様の誕生を祝う法要や行事が執り行われます。
寺院の境内や街のあちこちには色とりどりの蓮の提灯(ランタン)が吊るされ、幻想的で美しい光景が広がります。ソウルでは毎年この時期にあわせて「燃灯祝祭」(ヨンドゥンチュッチェ、Lotus Lantern Festival)という大規模な仏教行事が開催され、提灯行列や伝統公演などを見ることができます。仏教徒の多い韓国ならではの華やかな祝日です。
釈迦誕生日は一般企業も休みになりますが、都市機能は平常通りです。お店も普段どおり営業するところが多く、旅行者にとって大きな不便はありません。ただし、お寺巡りをするには絶好の機会です。ソウルの曹渓寺や奉恩寺ではこの時期たくさんの灯籠が飾られ、多くの参拝客で賑わいます。
夜には提灯のライトアップが行われますので、カメラ片手に訪れてみると良いでしょう。近年は外国人旅行者向けに提灯作り体験イベントなども行われており、言語の壁を越えて仏教文化を体感できます。混雑を避けたい場合は、有名寺院ではなく郊外の小さな寺を訪ねてみるのもおすすめです。
6月6日:顕忠日(メモリアルデー)
顕忠日(ヒョンチュンイル)は、国家のために命をささげた人々を追悼する日として毎年6月6日に定められた祝日です。元々1956年に朝鮮戦争の戦没者追悼の日(「顕忠記念日」)として制定され、その後1965年に独立運動犠牲者の追悼も対象に加えられました。
1970年から正式に公休日となり、名称も「顕忠日」に改められています。この日はソウルの国立ソウル顕忠院(国立墓地)や大田顕忠院で政府主催の追悼式が行われ、戦没者や独立運動家への黙祷が捧げられます。全国的にも官公庁や学校で国旗が半旗掲揚され、人々は午前10時にサイレンの合図と共に1分間の黙祷を捧げる習慣があります。
顕忠日は追悼の色合いが強いため、娯楽的なイベントは特にありません。官公庁は休みですが、商店や観光施設は通常どおり営業する場合が多く、旅行日程に大きな支障はないでしょう。ただし、ソウル市内ではこの日に限り光化門広場などで兵士の儀仗隊パレードが見られることがあります。
また戦争記念館などでは特別展が開催されることもあるため、関心があれば立ち寄ってみると良いでしょう。朝10時の黙祷の際にはサイレンが鳴るので驚かないように知っておいてください。厳粛な雰囲気の日ですので、観光中も場所によっては騒がず静かに振る舞うことを心がけましょう。
8月15日:光復節(独立記念日)
光復節(クァンボクチョル)は、第二次世界大戦終戦に伴う1945年8月15日の朝鮮解放(日本の統治からの解放)と、3年後の1948年8月15日に大韓民国政府が樹立されたことを記念する祝日です。
また、この日を中心に独立記念館(忠清南道)や各地の博物館・歴史資料館で特別展示やイベントが実施されます。一般家庭でも玄関に太極旗を掲げる家庭が多く、街中に国旗がはためく光景は非常に愛国的です。光復節は韓国にとって「国の独立」を祝う重要な祝日であり、未来への希望を新たにする機会とも位置付けられています。
夏真っ盛りの8月15日には、大規模な帰省ラッシュなどは起こりませんが、公休日のため美術館・博物館など一部施設は休館する可能性があります。一方で歴史テーマのイベントが各地で開催されているので、スケジュールが合えば見学してみましょう。
例えば、独立記念館では記念公演や体験プログラムが行われ、ソウル市内の光復節イベントでは伝統舞踊やコンサートが開かれることもあります。夜には主要都市で花火大会やコンサートが催される年もあり、夏の夜を楽しめる催し物もチェックしてみてください。観光客にとって注意すべき点は少ないですが、ホテルや飲食店のスタッフも祝日で休みを取っている場合があるのでサービス体制が普段と異なる可能性は頭に入れておきましょう。
(旧暦)8月15日:秋夕(チュソク)

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秋夕(チュソク)は旧暦8月15日にあたる韓国の代表的な伝統名節で、先祖に感謝し秋の実りを祝う収穫感謝祭です。日本のお盆に似た性質を持ち、秋夕当日とその前後を合わせた3日間が公休日になります。この期間、韓国の都市部は帰省する人々で大混雑となり、高速道路は深刻な渋滞が発生します。多くの家庭では親戚が集まり、先祖の墓参りをしたり、ソルラル同様に茶礼(チャレ)の儀式を行います。
秋夕の伝統料理としては「松餅(ソンピョン)」が有名です。新米の米粉で作った半月形のお餅で、中にゴマや小豆などの餡を入れ、松の葉と一緒に蒸して香りを付けます。家族でソンピョンを手作りするのも秋夕ならではの風景です。秋夕は「韓国版感謝祭」とも言われ、日頃離れて暮らす家族が集う大切な時間となっています。
旧正月と並んで最大級の休暇シーズンである秋夕期間中は、国内交通がマヒするほど混雑し、多くの店舗や観光施設が休業するので要注意です。特に地方にある個人経営の飲食店や市場は休みになることが多く、都市部でもチェーン店以外は閉まっている可能性があります。旅行者の方はこの時期の移動手段確保に苦労する場合があるため、タクシーの手配やレンタカーの予約は早めに行ってください。
一方で、秋夕ならではの伝統文化体験の機会も見逃せません。各地域で開かれる伝統芸能公演や、民俗村での民俗遊び体験、さらにはソンピョン作り体験イベントなどに参加できれば、旅の思い出が一層深まるでしょう。静かな観光をしたい場合は、この期間は都市部を離れてリゾート地で過ごすのも一つの策です。いずれにせよ秋夕に旅行する際は、事前の情報収集と柔軟な計画が肝心です。
10月3日:開天節(建国記念日)

開天節(ケチョンジョル)は、韓民族最初の国家とされる古朝鮮の建国を記念する祝日です。伝承によれば、紀元前2333年に檀君(ダングン)という神話上の人物が天の命を受けて朝鮮を建国したとされ、その日を「天が開けた日(開天)」として祝っています。毎年10月3日がその記念日で、韓国の建国記念日に相当します。
各地で檀君を祀る祭祀が行われ、特に江華島の摩尼山(マニサン)にある塹星壇(チャムソンダン)や、ソウルの檀君聖殿などは祭礼の名所です。ソウル市内では景福宮そばの社稷公園で大規模な記念行事が催されるほか、民族衣装のパレードなど文化イベントが行われる年もあります。現代の韓国人にとって古朝鮮建国は神話の域ではありますが、この日は民族のルーツに思いを馳せる伝統と歴史の祝日となっています。
旅行POINT: 開天節は平日感覚の祝日であり、商業施設の多くは通常営業します。観光への直接的な影響は少ないですが、ソウル中心部で開催される記念行事による交通規制には注意しましょう(行事の規模は年によって異なります)。タイミングが合えば社稷公園で行われる式典や伝統公演を見学するのも良い経験です。
また10月初旬は秋の観光シーズンで気候も良いため、祝日と絡めて各地で収穫祭や文化祭が開かれることがあります。地方によってはその地域ならではの記念日(例えば道や市の制定記念日)に合わせたイベントもあります。旅行中に立ち寄る土地のローカル祝祭イベント情報もチェックしてみると、思わぬ発見があるかもしれません。
10月9日:ハングルの日

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ハングルの日は、1443年に世宗大王によって作られた朝鮮固有の文字「ハングル」を記念する祝日です。毎年10月9日と定められており、韓国語表記の普及と重要性を再認識する日となっています。実は一時期(1991年~2012年)、ハングルの日は公休日から除外されていましたが、2013年に23年ぶりに復活し再び国民の祝日となりました。
現在では官民ともにこの日を休日とし、各地でハングルに関連した記念行事が行われます。例えばソウル・龍山(ヨンサン)にある国立ハングル博物館では特別展示や体験イベントが開かれ、全国の学校や図書館でもハングルの歴史や意義を学ぶ特別授業、ハングル作文大会・書道大会などが開催されます。ハングルの創製を称えるこの祝日は、言語と文化への誇りを再確認する日でもあります。
ハングルの日そのものが旅行の妨げになることはありませんが、関連施設(博物館など)がイベント開催で混雑したり休館日が変則になる場合があります。言語に興味のある旅行者であれば、この日に合わせて国立ハングル博物館やハングルテーマの展示会を訪ねてみるのも面白いでしょう。特にハングル博物館は入場無料で、ハングルの日には記念品の配布なども行われることがあります。
観光客向けではありませんが、韓国内ではハングルに関する討論会や講演会も開かれており、運が良ければそうした文化的雰囲気を肌で感じることもできるでしょう。街中に掲げられたハングルに関する垂れ幕やポスターにもぜひ目を留めてみてください。
12月25日:クリスマス(聖誕節)

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クリスマス(聖誕節)はイエス・キリストの降誕を祝う日で、韓国でも12月25日が公休日に指定されています。韓国はキリスト教徒が多い国(全人口の約3割がキリスト教系信者)であり、この日は教会での礼拝や慈善活動に参加する信徒も数多くいます。一方、宗教に関係なくクリスマス文化自体を楽しむ人も多く、街はクリスマスツリーやイルミネーションで彩られます。
ソウルや釜山など大都市では大規模なクリスマス・フェスティバルが開催され、カウントダウンイベントやコンサートが開かれることもあります。韓国のクリスマスは家族で過ごす日本のお正月とは異なり、恋人や友人と過ごすロマンチックなイベントとしての色彩も強いです。クリスマスイブの夜にはレストランがカップルで満席になる様子も風物詩となっています。
旅行POINT: 冬の韓国旅行でクリスマスに当たる場合、主要観光スポットは通常営業しています。むしろ各所で特別イルミネーションやセールが行われていますので、ぜひ雰囲気を楽しみましょう。例えばソウル市庁前広場の巨大ツリーや明洞のライトアップ、ロッテワールドのクリスマスパレードなど見所がたくさんあります。
交通機関も休日ダイヤになりますが、本数は多いので移動に困ることは少ないでしょう。ただし、12月25日はすでに真冬の寒さです。屋外のイベントに参加する際は、防寒具を着込んで体を冷やさないように注意してください。年末年始にかけて華やかな韓国の冬の雰囲気を満喫できる絶好のタイミングです。
旅行初心者向け!韓国の祝日に旅するコツ
韓国の祝日は、旅行者にとって両刃の剣と言えます。うまく活用すれば現地の伝統行事や文化イベントに触れられる絶好のチャンスですが、一方でお店の休業や交通混雑といった思わぬハードルにもなり得ます。最後に、祝日に韓国旅行をする際のポイントをまとめました。
事前に祝日カレンダーを確認
渡航前に自分の旅行期間が韓国のどんな祝日に当たるかチェックしましょう。特に旧正月と秋夕は毎年日付が変わるので要注意です。公式観光サイトや大使館の情報で最新の日程を把握しておくと安心です。
大型連休時期(ソルラル、チュソク)は飛行機やKTX(高速鉄道)、ホテルが埋まりやすくなります。旅行初心者でも、この時期だけは「行き当たりばったり」は禁物です。少なくとも1~2ヶ月前には主要な移動手段と宿泊先を確保しましょう。
営業時間・休業情報に注意
行きたい観光施設やレストランがある場合、その公式サイトやSNSで祝日の営業時間を確認してください。国立の博物館や美術館は祝日でも開館することが多いですが、月曜振替休館など特別スケジュールになるケースもあります。一部の商業施設は祝日当日を避けて前後で臨時休業することもあるので注意が必要です。
また、帰省ラッシュ時の高速道路渋滞は数十キロ規模になりますし、人気テーマパークは入場制限レベルで人が集まります。時間に余裕を持った行動計画を立て、オンラインチケット予約や代替ルートの検討などでストレスを減らしましょう。地下鉄やバスも通常ダイヤと異なる可能性があるため、早め早めの移動を心がけてください。
祝日だけの特別イベントを楽しむ
せっかくなら祝日の特別イベントに参加してみましょう。伝統市場で配られるトック(餅スープ)や、地域のお祭り、パレード、花火大会など、その日でないと見られないものが各地にあります。
韓国の人々と一緒に盛り上がる体験は旅をより思い出深いものにしてくれるはずです。現地の観光案内所でイベント情報を収集するのもおすすめです。
韓国の祝日は、一見旅行の制約にも思えますが、見方を変えれば韓国文化への理解を深める絶好の機会です。ポイントを押さえて計画を立てれば、通常とは一味違う韓国の姿に触れることができるでしょう。ぜひ本記事の情報を参考に、韓国の祝日に合わせた充実の旅プランを実現してください。