結論、韓国と日本の時差は、0時間です。日本と韓国は同じ標準時(UTC+9)を使用しており、時計の針を合わせ直す必要がありません。

通常、海外旅行というと、到着早々に体内リズムが狂って時差ボケになり、せっかくの旅行を満喫できないというイメージがありますが、人気旅行先である韓国と日本の時差はゼロのため安心です。

本記事では、日本と韓国の時差に関する情報を網羅し、サマータイムの有無、日の出・日の入り時刻の違い、フライト時間や時差ボケ対策など旅行初心者が知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

 

韓国と日本の時差は、1時間

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日本と韓国の時差は「0時間」です。日本と韓国はどちらも協定世界時(UTC)より9時間進んだ時間帯を採用しており、日本標準時(JST)と韓国標準時(KST)は同じUTC+9に設定されています。つまり、日本で正午のとき韓国でも正午であり、両国の時計は常に同じ時刻を指しています。

このおかげで、韓国旅行では日本との時刻差を計算する手間が省け、現地到着後すぐに日本と同じ感覚で行動できます。ちなみに韓国国内でも地域間の時差はありません。韓国全土が単一のタイムゾーン(KST)に統一されており、ソウルでも釜山でも済州島でも同じ時刻が使われています。

国土が東西に長い国では地域ごとに時差が生じる例もありますが、韓国では全国どこでも時間が共通です。これは旅程を立てる際にとても便利で、旅行者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

 

なぜ日本と韓国に時差がないの?

日本と韓国に時差がないのは、両国が同じ標準時を使用しているからです。かつて明治時代、日本は東経135度を標準時子午線に定めましたが、韓国(朝鮮半島)は東経127度付近を基準としたため、当時は約30分の時差がありました。

しかし20世紀初頭の1912年以降、韓国も日本と同じ標準時(UTC+9)を採用するようになり、現在では時差が解消されています。要するに日本と韓国は標準時刻を揃えているため、時計の上では差異が生じないのです。

日本と時差がない国は世界でも珍しく、韓国以外にはパラオやインドネシア東部、東ティモールなど数か国があるのみです。韓国はそれらの中でも日本に最も近く、主要観光地としては唯一時差ゼロで行ける国と言えます。

 

韓国にサマータイムはある?

韓国にサマータイム(夏時間)はありません。日本と同様に、韓国では年間を通じて標準時(UTC+9)のまま時刻を運用しており、夏季に時計を1時間進める制度は採用されていません。そのため、真夏でも真冬でも日韓の時刻差は常に0時間です。サマータイム実施国のように季節で時差が変わる心配もなく、いつ旅行しても日本と同じ時刻感覚で過ごせます。

韓国では1988年のソウルオリンピック開催時に一時的にサマータイムを導入したことがありましたが、現在は廃止されています。日本も同様に現在サマータイムは行っていません。

 

韓国と日本の時差早見表

日本韓国
00:0000:00(前日)
03:0003:00(同日)
06:0006:00(同日)
09:0009:00(同日)
12:0012:00(同日)
15:0015:00(同日)
18:0018:00(同日)
21:0021:00(同日)

 

 

日本と韓国で異なる日の出・日の入り時刻

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日本と韓国は時刻そのものに差はありませんが、日の出・日の入りの時刻には差異があります。日本の標準時子午線(東経135度)と韓国の基準子午線(東経126度59分)には約8度の経度差があり、この経度差により太陽が昇る時刻にずれが生じます。

そのため、韓国では日本に比べて日の出が遅く、日没が遅い傾向があります。具体的に夏と冬で比較してみましょう。

時期東京(日の出 / 日の入り)ソウル(日の出 / 日の入り)
夏(7月頃)約4:30 / 19:00頃約5:15 / 20:00頃
冬(12月頃)約6:30 / 16:30頃約7:30 / 17:15頃

※上記は東京とソウルの概算時刻です。季節や年によって多少前後します。ご覧のとおり、日本の方が韓国よりも約30~60分ほど日の出が早く、日の入りも早いことが分かります。

夏場であれば、韓国は日本より朝の日が昇るのが遅い分、夜は遅い時間まで明るいです。逆に冬場は、韓国では朝7時過ぎまで薄暗く、夕方も日本より遅くまで明るさが残ります。

この違いにより、日本の感覚でいると「朝が思ったより暗い」「夕方なのにまだ明るい」といった印象を受けるかもしれません。韓国旅行中は日の出・日の入り時刻のズレも考慮して、観光の計画を立てるとよいでしょう。

 

日本から韓国へのフライト時間はどのくらい?

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日本と韓国は地理的にも近く、フライト時間も短いです。時差がない上に移動時間も短いので、韓国旅行はスケジュールを立てやすく週末旅行にも人気です。主な都市から韓国(ソウル)までの飛行時間の目安は以下のとおりです。

出発空港所要時間飛行距離 (km)
羽田空港 (HND)約2時間25分約1,210 km
成田空港 (NRT)約2時間25分約1,210 km
中部国際空港 (NGO)約2時間約1,150 km
関西国際空港 (KIX)約1時間45分約1,000 km
福岡空港 (FUK)約1時間20分約800 km
新千歳空港 (CTS)約3時間約1,600 km

※上記は直行便利用時のおおよその所要時間です。航空会社や天候によって多少変動します。羽田~福岡間の国内線フライトと同程度の時間で韓国に到着できる計算です。

フライト時間が短い分、機内での疲れも少なくて済みますし、到着日からフルに観光を楽しみやすいでしょう。しかも航空券代も比較的安く、オフシーズンなら往復約3万円、ハイシーズンでも8万円程度が相場です。海外旅行としては費用・時間ともにハードルが低めなので、韓国は初めての海外旅行先にもおすすめです。

時差がないメリットとして、フライト時刻の見方が簡単という点も挙げられます。航空券に表示される現地出発・到着時刻は、日本と韓国の場合同じ時刻体系なので、そのまま飛行時間の目安になります。

例えば日本を午前10時に出発して2時間半のフライトなら、韓国到着は現地時間の12時30分になります(日本時間でも12時30分)。到着後に時計を合わせ直す必要もなく、日本と同じ感覚でスケジュールを組めるのは旅行者にとって大きな利点です。

 

時差ボケの心配は?旅行中の対策も解説

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韓国旅行では基本的に時差ボケの心配はありません。前述のとおり時差が0時間のため、日韓間の移動による体内時計のズレが起きにくいからです。日本から韓国に到着したら、そのまま日本と同じペースで活動できますし、帰国後も生活リズムを崩す心配が少ないでしょう。

とはいえ、飛行機での移動そのものが疲労の原因になることもあります。特に早朝・深夜便を利用したり、前日まで忙しくしていたりすると、時差ボケがなくても旅行中に眠気やだるさを感じる可能性はあります。

万全の体調で旅を楽しむために、以下のポイントを押さえておきましょう。

機内では体を休める

飛行機ではゆったりとした服装で過ごし、できるだけ睡眠をとりましょう。特に長時間のフライトでは、狭い座席で疲れが溜まりがちです。アイマスクやネックピローを活用し、移動中にしっかり休息を取ることが大切です。

水分補給を心がける

機内は乾燥しやすいため、こまめに水を飲んで体調管理しましょう。アルコールやカフェインの摂取は控えめにし、機内食も消化に良い軽めのものを選ぶのがおすすめです。これにより到着後の疲労感を軽減できます。

到着後に軽く体を動かす

現地に着いたら、いきなり長時間の観光を詰め込まずに軽いストレッチや散歩で体をほぐす時間を作りましょう。外の空気を吸って日光を浴びると体内時計がリセットされ、スムーズに現地時間に適応できます。ホテルにチェックインできる場合はシャワーを浴びたり短時間仮眠したりすると疲労回復に効果的です。

上記のような対策をとれば、長距離フライト後でも比較的快適に過ごせるはずです。幸い韓国旅行では時差による体調不良のリスクはほとんどないため、過度に心配する必要はありません。時差ゼロの利点を活かして、到着したその日から思い切り旅を楽しみましょう。

 

まとめ:韓国旅行は時差ゼロで気軽に楽しもう

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日本と韓国の時差は0時間で、サマータイムもなく一年中同じ時刻で行き来できます。このおかげで、韓国旅行では時間調整に悩まされることなく快適に過ごせます。初めての海外旅行でも時差ボケの心配がない分、旅の計画が立てやすく準備のハードルも低いですね。

また、日の出・日の入り時間に1時間前後の差がある点は頭に入れておきましょう。特に夜遅くまで明るい韓国の夏は、時間の感覚が少し日本とズレる可能性があります。

しかしそれも「旅行先ならではの体験」の一つ。日本とほぼ同じ生活リズムで過ごせる安心感と、微妙な環境の違いによる新鮮さを同時に味わえるのは、時差のない韓国旅行ならではと言えます。

距離が近くフライト時間も短い韓国は、土日を利用した弾丸旅行や有給を絡めた週末旅行にもぴったりです。実際、日本から時差なしで行ける海外は数少ないため、この利便性は韓国旅行の大きな魅力でしょう。ぜひ時差ゼロの快適さを味わいながら、思い切り韓国旅行を楽しんでくださいね。



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