今、話題の民泊をテーマにした民泊ドラマ「拝啓、民泊様。」の放映がスタートした。そこで、今回は、「拝啓、民泊様。」を10倍楽しむための徹底ガイドとして民泊ビジネスをより理解し楽しむための方法をご紹介する。
「民泊」とはそもそも何なのか?
民泊とは、ホテルや旅館といった宿泊施設ではなく、個人の自宅やマンションの一室などに宿泊することを指す。
日本には3万件以上の民泊施設が存在するなど急成長を遂げている一方で、現行の旅館業法では個人宅の空き部屋であっても「宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」に当たる場合には、旅館業法上の許可が必要となる。
訪日外国人旅行者の数は年々増加しており2020年の東京オリンピックまでは引き続き増えることが予想されるため、政府は各種の規制緩和と新しい法制度(民泊新法)の枠組みつくりを行っている。
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なぜ大田区なのか?
ドラマの中で民沢琢巳(民泊管理会社代表)の巧みな話術に心を動かされた山下は、嫁の沙織にリストラを言い出せないまま、大田区の一軒家で流行の民泊ビジネスを始めることになる。
なぜ大田区で民泊をはじめたのか?それは、東京都大田区は2016年1月に全国で初めて民泊条例を施行し、民泊の営業を希望する事業者の受け付けを始めていたからなのだ。これは国家戦略特別区域法に基づく旅館業法の特例制度を活用した民泊であるから「特区民泊」とも呼ぶ。
なお現在は、大田区以外にも大阪府の一部、大阪市(※2016年10月31日から)でも特区民泊での民泊営業ができるようになっている。
なお、山下が購入した一軒家は実際に特区民泊として認定を受けている物件で、STAY JAPANで実際に宿泊することもできる。
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英語ができないと民泊できない?
ドラマの中でも言われていたように、民泊を利用するのはほとんどが外国人である。予約前にゲストから来る問い合わせはもちろん、予約後のゲストに対するご案内もすべて英語が主流だ。
もちろん英語ができたほうがいいが、英語ができなければ民泊ができないというわけではない。実はゲストからの問い合わせの大半は同じような質問に集中する。そのため、それらの回答集を用意しておくだけで、簡単に回答することができる。
またそれでも心配な場合は、メッセージ対応や電話対応の代行サービスも数多くあるため、このようなサービスを利用することで十分に対応可能だ。英語ができないからといって民泊ができないわけではない。
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