ANAマイルには有効期限があることはご存じでしたか?頻繁には旅行しない方ですと、マイルは貯まってたのに気づいたら失効していたなんてこともありえます。

ANAマイルの有効期限は、利用した月から3年間です。気づいたら有効期限ぎりぎりだったといったことにならないように、日ごろから気をつけておく必要があります。

本記事では、マイルの有効期限や確認方法、万が一有効期限ぎりぎりだった場合も大丈夫。マイルの有効期限を延ばす裏ワザを詳しく解説してきます。

 

ANAマイルの有効期限とは

ANAマイルの有効期限は、利用した月から3年間です。この期間内に効果的に使用することが、マイルを無駄にしないコツです。

ANAマイルは、特典航空券との交換や座席のアップグレード、ホテルやレストラン予約など様々な形で使えるポイントです。しかし、多くの人が見落としがちなのが有効期限の存在です。

マイルには利用期限があり、それを過ぎると失効してしまいます。具体的には、利用した月の末日から数えて3年後の同月末日が有効期限です。例えば、2024年5月23日に貯まったマイルの有効期限は、2027年5月31日まで有効です。

有効期限を見落としたくない方におすすめなのが、ANAの公式アプリです。このアプリをダウンロードすれば、マイルの失効日を手軽に確認できるため、ダウンロードしておきましょう。

 

ANAマイルの有効期限を確認する方法

ANAマイルの残高と有効期限は、ウェブサイトまたはアプリ、メールマガジン、郵送の3つの方法で確認できます。

ANAマイルを効率的に利用するには、残高と有効期限の把握が欠かせません。最も手軽な方法は「ANA SKY WEB」などのウェブサイト、またはスマートフォン用アプリ「ANA」で確認する方法です。

定期的な確認には、月1回配信される「ANAメールマガジン」が便利です。マイル残高だけでなく、お得な情報も掲載されているため、見逃さないようにしましょう。

郵送での確認も選択肢の一つですが、条件があり、1回につき500マイルが必要です。「ステートメント(マイル積算の実績通知書)」を郵送で受け取れますが、発行期間は最大年4回までです。

ANAマイルを無駄にしないためには、定期的にウェブサイトやアプリで残高と有効期限を確認し、計画的に利用することが重要です。

 

ANAマイルの有効期限を延長する裏ワザ

ANAマイルの有効期限は、利用した月から3年間ですが、このマイルの有効期限を延長する方法が存在します。

ANAスカイコインとの交換、ANAダイヤモンドメンバーの獲得、ANAの「ミリオンマイラープログラム」にてANAライフタイムマイル100万LTマイル以上の達成、の3つの方法です。

なお、ANAのクレジットカードを発行して貯めたポイントは、マイルに移行しなければカード年会費を支払っている限り、ポイントは半永久的になくなりません。

有効期限ぎりぎりのマイルを延長する方法ではないですが、ANAカードをメインカードにして、マイルを利用したいときにポイントをマイルに交換すれば、実質的にマイルの有効期限を気にする必要はなくなります。

 

ANAスカイコインとの交換

ANAマイルの有効期限が近づいている場合、有効期限を実質的に延長する方法でかつハードルが最も低いのが、スカイコインへの交換です。

ANAスカイコインとは、ANAの航空券や旅行商品のお支払いに使える電子クーポンです。1コイン1円として10コイン単位から商品の購入に使える便利なサービスです。

スカイコインにも有効期限はあり、交換月より12カ月目の末日までになりますが、もしマイルの有効期限が差し迫っている状況であれば、マイルをスカイコインに変えることで、12ヶ月延長できるのです。

スカイコインを使えば、座席に空きがある限り必ず予約できるため、特典航空券のように空室待ちばかりで予約できない悩まされることもありません。

このように、マイルをスカイコインに交換することで、有効期限を延ばし、より柔軟に利用できるようになります。特に、1年以内に旅行予定がある方にとっては魅力的な選択肢です。

交換時の還元率は会員ステータスやクレジットカードの種類によって異なります。例えば、一般のANAカード保有者は最大1.5倍の交換率を得られ、マイレージクラブ会員の1.2倍よりもお得です。

 

ANAのクレジットカードで無期限に

すでに期限が迫ったマイルの有効期限を延長する方法ではありませんが、ANAのクレジットカードで貯めたポイントは、マイルに移行しなければ有効期限は実質無期限になります。

マイルを貯めるために使うクレジットカードをANAのカードにして、マイルが必要になった時に必要な分だけをポイントからマイルに交換するように心がけるとマイルの有効期限を気にする必要がなくなります。

ANAアメックスゴールドカード(年会費34,100円)とANAアメックスプレミアムカード(年会費165,000円)は、マイル有効期限を実質的に無期限にできる強力なクレジットカードです。

これらのカードで貯まるポイントは有効期限がなく、ポイント移行の上限もありません。ただし、ポイントをマイルに移行した後は通常の有効期限3年ルールが適用されるため、注意が必要です。

 

ANAダイヤモンドメンバーの獲得

ANAダイヤモンドメンバーとは、ANAの最上級会員ステータスです。ダイヤモンドメンバーの方は、マイルの有効期限が延長され失効しないため、有効期限を気にすることなく、マイルを利用できます。

マイルの有効期限を延長する方法の一つになりますが、ANAダイヤモンドメンバーになるのは、通常、年間10万プレミアムポイント(PP)以上の獲得が必要で、その内5万ポイントはANA便での獲得が条件となります。

プレミアムポイント(PP)とは飛行機の利用やショッピングなどで貯まる「マイル」とは異なり、プレミアムメンバーの認定を目的として毎年1月~12月の1年間に積算されるポイントです。

例えば、羽田-大阪(関西)便の片道で獲得できるPPは1,240ポイントです。ただ、年間10万ポイントは、相当ハードルが高いため、あまり一般の方にお勧めできる内容ではありません。

 

ミリオンマイラープログラムの利用

ANAには、マイレージクラブ入会から総飛行距離“ライフタイムマイル”の実績によって特別なおもてなしをする「ミリオンマイラープログラム」を提供しています。

この「ミリオンマイラープログラム」にて100万LTマイル以上に到達された方は、未使用マイルの有効期限が延長され、生涯にわたってマイルが失効することがなくなります。

ライフタイムマイル(LTマイル)とは、ANAマイレージクラブへの入会から現在までの総飛行距離(マイル口座に積算されたご搭乗分の区間基本マイレージの合計)です。

100万LTマイル達成によるマイルの有効期限の延長は魅力的ではありますが、「ANAダイヤモンドメンバーの獲得」同様、非常にハードルは高く金銭的な負担も大きいため、あまり現実的ではありません。

そのため、一般の旅行者の方がマイルの有効期限を延長したい場合したいという場合は、ANAのクレジットカードの利用やANAスカイコインへの交換による有効期限の延長が現実的な選択肢となります。

 

有効期限間近のANAマイル使い道

特典航空券を予約する

「特典航空券」とは、ANAマイレージクラブで貯めたマイルで交換できる航空券のことです。

1マイルにいくら分の価値があるのかは、マイルによって異なるため、使い道によっては、1円を下回れば5円を上回る場合もあると言われています。

この特典航空券の予約は、一番マイルの価値を高める可能性が高い使い道となるため、特に他の使い道がないのであれば、特典航空券との交換に利用するのがおすすめです。

特典航空券は、人気の路線や便によっては予約がとりにくいこともありますが、特典航空券の予約受付開始にあわせて予約すると希望の便を抑えられる可能性が高くなります。

国内線では、一年を夏ダイヤと冬ダイヤの二期に分けて、夏ダイヤ分は1月下旬、冬ダイヤ分は8月下旬に予約を開始。国際線は、旅行の復路搭乗日の355日前(ご出発日含まず)の午前9:00(日本時間)から開始します。

特典航空券の場合、予約変更であれば無料で予約変更できるため、とりえあず予約しておいて、万が一都合が悪くなった場合は、予約を変更すれば問題ありません。

ただし、キャンセルの場合は、1名につき3,000マイルの払い戻し手数料マイルが発生します。

 

ANAスカイコインと交換する

ANAスカイコインとは、ANAの航空券や旅行商品のお支払いに使える電子クーポンです。

マイルからスカイコインへの交換率は、交換するマイルの数量やマイレージクラブ会員ステータス、ANAカードの種類などによって異なりますが、交換率は、1.2~1.7倍変動します。

マイルから交換したANAスカイコインは1コインを1円分として、10コイン単位で利用可能で、ANAの航空券や燃油サーチャージの支払い、国内&海外ツアーの代金に利用できます。

また、マイルでは特典航空券を予約する場合、人気な便や繁忙期だと空席がほとんどないこともありますが、スカイコインで航空券を予約する場合は必ず予約できることもおすすめの一つです。

ただし、マイル同様スカイコインにも有効期限の設定があり、交換月より12カ月目の末日までになります。

 

提携パートナーポイントと交換する

ANAマイルの使い道というと、航空券の予約などの旅行代金の支払いに充てるイメージが先行しますが、マイルを、楽天ポイントやTポイントなど提携パートナーの各種ポイントに交換することもできます。

マイルの期限は迫っているけど、特に行きたい旅行先がない場合は、「ポイント交換」を利用するのも手です。

提携先は、数多くあり、スターバックスや電子マネーの「楽天Edy」、楽天ポイント、Vポイント、nanacoポイントなど各種ポイントサービスへの交換が可能です。

交換率は、提携サービスによって異なる場合がありますが、概ね1万マイルを1万円分のポイントに交換できます。「ポイント交換」での1マイルの価値は1円相当額になります。

なお、Airjapanのフライトバウチャーでは、10,000マイルの交換率が1.1倍で、11,000円分のバウチャーとの交換が可能です。

提携先還元率
スターバックス カード100%
楽天Edy100%
楽天ポイント80%
Vポイント100%
nanacoポイント100%
メトポ(東京メトロ)100%
Suica100%
エムアイポイント100%
ピーチポイント90%
AirJapan110%
Marriott Bonvoy100%

ANAポイント交換

 

ホテル予約に利用する

ANAでは、航空券や国内ツアーの予約だけではなく、マイルでホテルだけの予約も可能です。

ANAでは、世界各国の約150万軒以上のホテルとレンタカーが予約できる「ANAワールドホテル」と国内ホテル12,000施設の予約ができる「ANAトラベラーズホテル」のいずれかでホテルの予約が可能です。

どちらでもマイルの利用が可能で、1マイル1円の交換率で利用できます。

 

高級ホテルのレストランで利用する

「ANAワールドホテル」「ANAトラベラーズホテル」で直接ホテルを予約する方法以外にも、マイルで高級ホテルでの食事を楽しむことができるのが「ANAバラエティクーポン」です。

ANAバラエティクーポンは、高級ホテルでの食事などに利用できるクーポンで、ザ・リッツカールトン大阪、ザ・ペニンシュラ東京などの一流ホテルでコース料理を楽しむことができます。

10,000マイルから100,000マイルまで11種類のコースの中からご希望のコースを選ぶことができます。ランチコースやディナーコースがめいんですが、一部では宿泊クーポンとの交換も可能です。

ANAバラエティクーポン

 



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