Airbnb、2018冬季平昌オリンピックの公式サポーターに

世界最大級の民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)は22日、2018年に韓国で開催される平昌冬季(ピョンヤン)オリンピック大会の公式サポーターとなったことを発表した。オリンピック開催期間中には世界各国から多数の観覧者が訪れる事態が予想され、当地の宿泊施設の不足やホテルの宿泊費高騰が懸案事項となっているが、公式サポーターとして大会に携わるAirbnbがこれらの課題を解消する一端を担うことになりそうだ。

ソウル市から東へおよそ180㎞の地にある平昌で冬季オリンピック大会が開催されるのは、来年2月9日から25日まで。この間、Airbnb社は当地のコミュニティと協力しつつ、旅行者向けに宿泊施設の選択肢の1つとしてサービスを提供する。

公式サプライヤーの契約調印は、平昌オリンピック・パラリンピック組織委員会ディレクターのオム・チャンワン氏と、Airbnb韓国の公共政策本部長、イ・サンヒョン氏とによって行われた。

 

現地のAirbnbリスティング数は昨年来から3割増し

今回の公式サポーター締結に先駆け、Airbnb社はすでに今年1月には、冬季オリンピック大会に向けた宿泊施設の提供やプロモーション支援などを約束した協定を、平昌がある江原道と結んでいる。

同社によると、江原道のAirbnbリスティング数は過去6カ月間のうちに30%上昇。昨年12月には1,650件だったのに対し、今年6月には2,134件に増え、この期間に7万人の利用者があったという。

これまでも、世界的に大きなイベントがある際に、宿泊施設の不足を補う格好でAirbnbが利用されてきた経緯がある。例えば、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催された夏季オリンピックでは、Airbnb社は民泊施設を提供する公式サプライヤー(official alternative accommodations supplier)として提携。期間中、大会観覧に訪れた推計50万人の17%に当たる8万5千人が4万8千件のリスティングを宿泊利用したという。

 

宿泊施設の不足を補うAirbnbに期待集まる

今回の公式サポーター締結について、組織委員会のオム氏は「リオ大会に続いて平昌大会でもAirbnb社がパートナーなり、宿泊施設の仲介支援をしてくれることに感謝している」とコメント。

また、Airbnb公共政策最高責任者のクリストファー・レヘイン氏は「世界の人々が平昌に注目している中で、Airbnbコミュニティが地域のユニークな旅行体験をゲストたちに提供できる体制を整えていきたい」と抱負を語った。



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