ANAのスーパーバリューをご存じですか?ANAのスーパーバリューとは、「早期割引運賃」のことです。

ANAスーパーバリューを利用すると、ANAの航空券をよりお得に予約することができます。航空券を少しでも安くしたいとお考えの方には注目すべき航空運賃です。

本特集ではANAスーパーバリューを利用することで航空券がどれくらい安くなるのか、キャンセル料金や変更はできるのかなどの疑問点を解消していきます。

 

ANAスーパーバリューとは?

ANAのスーパーバリューとは、早めに予約すればするほどお得になる「早期割引運賃」のことです。運賃改定前は「旅割」と呼ばれていました。

搭乗日の21日前、8日前、45日前、55日前、75日前の5段階で運賃が設定されており、早めの予約であればあるほど安くなるような運賃設定になっています。

ANAスーパーバリューの予約受付は搭乗日355日前 9:30から、空席待ちはできません。満3~11歳までの子供の場合は、大人運賃額の25%割引相当額となります。

 

ANAバリューとの違いとは

早割運賃ANA VALUEANA SUPER VALUE
予約変更
販売開始搭乗最大355日前 9:30搭乗最大355日前 9:30
予約期限搭乗日1/3/7日前搭乗日21/28/45/55/75日前
支払期限予約日を含め3日以内予約日を含め2日以内
払戻手数料440円/区間440円/区間
取消手数料(出発前)運賃額の約5%相当額運賃額の約30%~60%相当額

ANAスーパーバリューと似た名前の運賃に「ANAバリュー」というものもあります。

ANAバリューとは、搭乗前日、3日前、7日前までの予約・購入でお得になる運賃です。

価格面では、早めの予約が必要なANAスーパーバリューのほうが安くなりますが、もし急な用事などで取り消しすると運賃の30%~60%(出発時刻前の場合)の取り消し手数料が発生します。※

一方で、ANAバリューでは、航空券購入後、出発前までに取り消しをした場合の取消手数料は、運賃5%相当分のみとなります。

絶対に変更する予定がない場合は、よりお得なANAスーパーバリュー、少しでも予定が変更になる可能性がある場合は、ANAバリューというように使い分けての予約がおすすめです。

※ANAスーパーバリューであっても航空券購入から搭乗日55日前まで取引手数料はかかりません。

 

ANAスーパーバリューの割引率

早割運賃運賃 購入期限
大人普通運賃31,310円当日
ANA VALUE 122,910円1日前
ANA SUPER VALUE 2820,210円28日前
ANA SUPER VALUE 4517,310円45日前
ANA SUPER VALUE 5515,660円55日前
ANA SUPER VALUE 7511,21075日前

ANAスーパーバリューは、普通運賃やANAバリューと比べるとどれくらい安くなるのでしょうか?

それがわかる表が上記の表です。便や路線により、正確な割引率は異なりますが、搭乗日75日前までに予約が必要なANAスーパーバリュー75では、64%引きになります。

予約日が遅くなればなるほど徐々に高くなる傾向となり、55日前では50%引き、45日前では44%引き、28日前では35%引きにまで割引率は下がります。

ANAスーパーバリューは、運賃の30%~60%の取消手数料がかかるという欠点ありますが、最大60%引きで購入できるという大きなメリットがあります。

なお、ANAバリューは、取引手数料がほとんどかからないというメリットがありますが、1日前まで購入できるANAバリュー1の割引率は、26%引きと大きく下がります。

※2024年6月29日時点におけるANA093便(羽田-関西)2024年11月1日の運賃です。運賃・割引率は路線や便によって異なります。

 

ANAスーパーバリューのデメリット

ANAスーパーバリューを活用することで、お得に旅行を楽しむことができる反面、利用する際にはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

予約変更ができない

ANAスーパーバリューとANAバリューは、早く予約すればするほどお得な運賃になりますが、どちらも一度予約すると予約の変更はできないという見落とせない欠点があります。

予定が変更になる可能性がある場合に「ANAスーパーバリュー」を利用するのは得策ではありません。出発時刻までに取消すれば5%の取消手数料しかかからないANAバリューでの予約がおすすめです。

 

最大60%の取消手数料が発生する

ANA「取消手数料について」より

 

万が一、予定の変更を余儀なくされた場合は、予約をキャンセルし再度取り直すしかなく、キャンセル時には取消手数料がかかるほか、再予約時が搭乗日まで28日を切っているとANAスーパーバリューの利用できません。

ANAスーパーバリューでも航空券購入から搭乗日55日前までであれば、航空券・料金券1枚(1区間)につき440円の払戻手数料以外の取引手数料はかかりません。

ANAスーパーバリューの取引手数料は、その取り消し日次第にはなりますが、搭乗日が近づけば近づくほど高くなり、最大で運賃の60%の取消手数料がかかります

 

マイルの積算率が低い

ANAスーパーバリューは、最大6割引にもなるその割引率が魅力ですが、普通運賃の航空券(フレックス運賃)のマイル積算率100%と比べると低く、75%に設定されています。

積算率とは、一回の搭乗でどれくらいマイルが貯まるかのカギともなる数字です。搭乗で貯まるフライトマイル数は、「区間基本マイル×積算率」で決まります。

例えば、東京ー大阪間の区間基本マイルは280で、マイル積算率100%のフレックス運賃では280マイル貯まりますが、マイル積算率75%のANAスーパーバリューでは、210と貯まるマイル数が少なくなります。

東京発着便(主要路線のみ)

区間区間基本マイル 75%
札幌510 382
仙台177132
大阪280210
広島414310
福岡567425
沖縄984738

※ANAマイレージチャート「国内線フライトマイル」より

【2024年版】マイルの貯め方 初心者でも10万マイルを貯める方法を詳しく解説

2024年7月12日

 



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