航空券の価格は、常に一定ではなく、予約状況など様々な要因により日々変動しています。同じ日付であっても、見る日によって価格が変動するのが航空券の価格です。

常に変わる航空券の価格ですが、旅行する日を調整したり、予約する日にひと工夫加えることで、安く航空券を購入することができるのをご存じでしたでしょうか?

本記事では、航空券が安くなるタイミングや、航空券をお得に購入するための方法を解説いたします。

 

航空券が安くなるタイミングとは旅行需要が少ない時期

旅行先のオフシーズンを狙う

航空券の価格は、人気がある季節やシーズン(オンシーズン)には価格を上げる方向に動き、逆に、人気が少ないシーズン(オフシーズン)には価格が下がる傾向があります。

航空券を安く購入したいのであれば、オフシーズンに狙いを定めることが必須です。Googleフライトによると、国内旅行では、冬の寒い時期や梅雨の時期がオフシーズンになる傾向があります。

海外旅行の場合は、国によってオフシーズンは様々です。以下に、各旅行先のオフシーズンをまとめたので、こちらを参考に旅行先のオフシーズンを狙うのがおすすめです。

国内線

渡航先オフシーズン
札幌3月~6月
仙台12月~3月
東京4月~7月
名古屋4月~7月
大阪4月~7月
神戸2月、4月、6月~7月
広島2月、4月、6月~7月
福岡2月、4月、6月~7月
沖縄4月~7月

国際線

渡航先オフシーズン
ソウル(韓国)2月、4月、6月~7月
台北(台湾)4月~7月
香港4月~7月
バンコク(タイ)4月~7月
シンガポール4月~7月
シドニー4月~7月
グアム4月~7月
ハワイ4月~7月
ロンドン1月~2月、4月~5月
パリ1月、3月~5月
ローマ3月~5月、7月
ロサンゼルス2月、4月~6月
ニューヨーク1月~4月

*Googleフライトデータより

 

月曜日~木曜日を狙う

飛行機の運賃は、特定の時期や曜日によって大きく変動します。特に、ゴールデンウィークや年末年始の繁忙期は、高騰する価格をご覧になったことがある方もいらっしゃるかもいるかもしれません。

このような繁忙期を除くと、平日の月曜日から木曜日の搭乗便の運賃は安くなる傾向があります。これは、ANAやJALなどのフルサービスキャリアやジェットスターやピーチなどのLCCでも同様の傾向です。

また時間帯についても、出発日の午後便や到着日の午前便は安くなる傾向があります。ただし、休日最終日の日曜日の夜便は高くなる場合もあるため、注意が必要です。

 

航空会社のタイムセールを狙う

航空会社各社では、不定期でタイムセールを実施しています。タイムセールの実施期間中にあわせて予約をすることでお得に航空券を入手できます。

一方で、タイムセールは先着順での販売となるため、金曜・土曜日などの人気の曜日や時間帯は争奪戦となる可能性があります。航空会社各社から発表される開始日時にあわせて予約するようにしましょう。

JALやANAなどの大手航空会社だけでなく、ピーチやジェットスターといった格安航空会社(LCC)も、1か月から2か月に1回ほどの頻度でタイムセールを実施しています。

航空会社各社タイムセール

航空会社開催頻度
全日本空輸(ANA)約1か月に1回
日本航空(JAL)約1か月に1回
スカイマーク(SKY)約3か月に1回
ソラシドエア(SNJ)約3か月に1回
AIRDO(ADO)約3か月に1回
ピーチ(APJ)約1か月に2回
ジェットスター(JJP)約1か月に2回

【25歳以下・65歳以上限定】当日割を狙う

満12歳以上25歳以下と満65歳以上の方のみが利用できる方法として「当日割」があります。「当日割」とはその名の通り搭乗日当日にしか予約ができない割引運賃です。

当日の空き状況次第となるため搭乗日当日しか予約できないというのと年齢制限があるという欠点はありますが、普通運賃と比較すると、35%~77%程度お得に利用できます。

当日割は、満12歳以上25歳以下の場合ANAでは「スマートU25」、JALでは「スカイメイト」として、満65歳以上の方にはANAでは「スマートシニア空割」、JALでは「当日シニア割」として提供しています。

 

航空券安くなるタイミングを知る方法

エアトリの年間カレンダーで安いシーズンを探す

エアトリより

格安航空券・飛行機チケット・LCCの比較サイト「エアトリ」では、出発空港と到着空港を指定すると、年間カレンダーの中で最も安く旅行できる月がいつかを調べることができます。

この年間カレンダーで最も安い月を特手いしたあとに、その中で最も安いフライトやその時間帯を、ANAやJAL、スカイマークやスターフライヤーなど様々な航空会社と横並びで比較できます。

エアトリでは、航空券予約だけではなく、航空券+宿泊先を自由に組み合わせられるダイナミックパッケージにも対応。エアトリなら、ANAやJAL、LCC(格安航空券)とホテルをセットで予約できます。

 

Trip.comの価格アラートで希望価格を通知

出典:Trip.com

航空券、ホテル、列車、現地ツアーなどの総合予約サイトトリップコムでは、指定の価格帯に値下がりされた場合にメールやプッシュ通知で通知を受け取ることができる「価格アラート」を提供しています。

トリップコムでは、価格が下がる可能性に応じて「成功率:低・中・高」の三段階の中から、どれくらいの値下げ額で通知をするか、その値下がり金額を指定できます。

当然ながら、値下がり額が高ければ高いほど、その希望が叶わない可能性は高くなります。「成功率:高」の範囲内の金額を指定することで、実際にお得に旅行できる可能性が高まるのが特徴です。

 

Trip.comで割引率が高い旅行先を探す

出典:Trip.com

トリップコムでは、フライト検索で出発日と出発地を指定し、目的地を指定せずに検索することができ、航空券の価格が下落しているお買い得な目的地をランキング形式で確認できます。

具体的な旅行先は思いついてないけどとにかく安く旅行したいという方におすすめの検索方法です。この方法では、特にお買い得になっているお買い得度が高い順に旅行先を見比べることができます。

 

航空券が安いタイミングでさらに安く購入する方法

LCC(格安航空券)を利用する

日本の航空会社は、そのサービス内容に応じて3種類に分けることができます。フルサービスキャリアと呼ばれるANAやJAL、格安航空会社のジェットスターやピーチ、ミドル・コスト・キャリアのスカイマーク、スターフライヤーなどです。

格安航空会社は、フルサービスキャリアと異なり、運営を効率化しコストを抑えて運航しているため航空運賃は安くなります。航空券の価格は、続いてミドル・コスト・キャリアのフルサービスキャリアの順番に上がります。

安さ重視の場合は、格安航空会社の航空運賃から調べていくのがおすすめです。「エアトリ」では、LCCやフルサービスキャリアなどの運航便を横並びで比較できます。

 

航空会社の早割制度を利用

飛行機の早割制度とは、早く購入すればするほどお得に航空券を購入できる制度で、JALやANAなど多くの航空会社※で導入されています。※格安航空会社では提供されてない場合があります。

早割制度は、航空会社ごとに設定されており、75日前、55日前、45日前、28日前など、さまざまなプランがあります。飛行機の「早割」を利用することで、通常よりも格安で航空券を手に入れることが可能です。

早割の割引率は航空会社によって異なりますが、ANAの場合、搭乗日の75日前までの購入でお得になる「ANA SUPER VALUE 75」では68%割引になります。

 

ダイナミックパッケージでの予約

ダイナミックパッケージとは、各航空会社のサイトや旅行サイトにて往復の飛行機と当時に、宿泊先のホテルを自由に選ぶことができる旅行プランのことです。

宿泊を伴う旅行の場合は、ホテルと飛行機を別々のサイトで予約するより、ダイナミックパッケージを利用することで、宿泊代金と飛行機代の合計金額を安くできます。

じゃらんではANAとJALの航空券+宿・ホテルを予約できる「じゃらんパック」、楽天トラベルではANAとJALの航空券+宿・ホテルを予約できる「楽パック」を提供しています。

エアトリでは、ANAとJALに加えて格安航空会社(LLC)の航空券+宿・ホテルを予約できるダイナミックパッケージ「エアトリプラス」を提供しています。

 

航空券が安くなるタイミングに関するよくある質問

航空券が安くなるタイミングは何日前ですか?

航空券の価格は、基本的に早く予約すればするほど安くなる可能性が高くなっています。ANAやJALなどでは、搭乗日の1か月前~3か月前での予約で早割が適用されて安く予約できます。

LCCでは、早割の設定がほとんどありませんが、空席数に応じて運賃が安くなる「空席連動型運賃」を採用しているため、早めに予約することでよりお得に航空券を購入することができます。

 

航空券が安くなる曜日はいつですか?

ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期を除くと、平日の平日の月曜日から木曜日の搭乗便の運賃は安くなる傾向があります。さらに、出発日の午後便や到着日の午前便は安くなる傾向があります。

 

航空券の値段が下がる時期はいつですか?

年間の中で航空券の価格が安くなるのは、閑散期にあたる2月や6月です。海外の場合は、旅行先の季節(雨季)などによって変わります。

なお、ゴールデンウィークやシルバーウィークは国内旅行は高くなりがちですが、海外では大型連休ではないため、国内旅行よりも安くなる場合もあります。

 



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