子供が何歳まで飛行機に乗れるのか、これは航空会社にもよりますが、ANAやJALの国内線の場合は、家族の膝の上に座る前提の場合は2歳まで無料で搭乗できます。
また、国際線ではANAもJALもともに、1歳までの子供で膝上であれば幼児運賃(大人運賃の10%)で利用できます。座席を利用する場合は、小児運賃(大人運賃の75%) です。
なお、LCC(格安航空会社)の場合は、1歳以下で膝上利用での幼児であれば国内線、国際線ともに、運賃がかからない場合が多いですが、2歳以上になると大人運賃と同じ金額がかかります。
本記事では、飛行機は何歳まで無料で乗れるのか、その乗り方や子供料金を詳しく解説していきます。
目次
飛行機は何歳まで無料で乗れる?
航空会社にもよりますが、ANAやJALの国内線の場合は、家族の膝の上に座る前提の場合は2歳まで無料で搭乗できます。
一方で国際線の場合は、ANAもJALもともに、1歳までの子供で膝上であれば幼児運賃(大人運賃の10%)で利用できます。国際線では無料の期間はありませんが、1歳までであれば非常に安く搭乗できます。
子供が無料になるのかは、旅行代金総額に大きく影響します。例えば、大人普通運賃が片道3万円の区間を大人2名、幼児1名(無償)で予約すると6万円ですが、子供が小児(3歳)の場合は8万円~9万円ほどになります。
「小児運賃」と聞くと非常に安いイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、小児運賃は、大人普通運賃の25%割引程度となり、実は大人料金とそこまで変わらないのです。
極力安く旅行に行きたい場合は、国際線を1歳までに集中的に利用し、国内線を2歳までに利用することでお得に旅行ができます。
幼児運賃と小児運賃
飛行機の子ども料金は「幼児運賃」と「小児運賃」で大きく異なります。
国内線の場合、多くの航空会社では、幼児運賃は無料、小児運賃は有料(大人運賃の25%程度の割引)です。
一般的に、幼児運賃は1歳か2歳まで、小児運賃は11歳までとされることが多いですが、この区分は航空会社によって異なる場合があります。赤ちゃんは生後8日目から飛行機に乗ることができ、「幼児」の範囲内であれば無料で国内線に搭乗できます。
国際線の場合は、幼児運賃は、生後8日~1歳未満まで、小児運賃は2歳~11歳までです。JALやANAの場合は、膝上の幼児運賃は、大人運賃の10%、小児運賃は、大人運賃の75%です。
子連れ旅行を計画する際は、利用する航空会社の公式サイトで最新の年齢区分と運賃を確認しておくとよいでしょう。
国内線は2歳まで無料
JALとANAの国内線では、2歳以下の子どもは「幼児」として扱われ、同伴者の膝上であれば無料で搭乗できます。
しかし、長時間のフライトや子どもの快適性を考慮すると、座席の確保が望ましい場合もあります。その際は、幼児であっても小児運賃を支払えば座席を確保できます。
注意すべき点として、大人1人に対して同伴できる幼児は2人までですが、2人とも無料というわけではありません。2人目の幼児には小児運賃での座席確保が必要です。
また、ANAの国内線・国際線とJALの国際線では、10kgまでの赤ちゃん用にベビーベッド(バシネット)の貸し出しがあります。ただし、事前予約が必要なので、利用を希望する場合は早めに航空会社に確認しましょう。
各航空会社毎の子供料金まとめ
ANAの子供料金
国内線の場合、ANAでは生後8日から2歳までは「幼児運賃」となり、同伴者の膝上であれば無料で搭乗できます。3歳から11歳までは「小児運賃」となり、大人運賃の25%割引にて利用できます。
ただし、幼児運賃でも座席を使用する場合は小児料金が適用されるほか、大人1人につき同行できる幼児は2人までという制限があります。2人の幼児を同伴する場合、1人は膝上無料、もう1人は座席確保が必要で、小児料金が発生します。
国際線の場合は、幼児運賃は、生後8日~1歳未満まで、小児運賃は2歳~11歳までです。膝上の幼児運賃は、大人運賃の10%、小児運賃は、大人運賃の75%です。
JALの子供料金
国内線の場合、JALでは生後8日から2歳までは「幼児運賃」となり、同伴者の膝上であれば無料で搭乗できます。3歳から11歳までは「小児運賃」となり、大人運賃の25%割引にて利用できます。
ただし、幼児運賃でも座席を使用する場合は小児料金が適用されるほか、大人1人につき同行できる幼児は2人までという制限があります。2人の幼児を同伴する場合、1人は膝上無料、もう1人は座席確保が必要で、小児料金が発生します。
国際線の場合は、幼児運賃は、生後8日~1歳未満まで、小児運賃は2歳~11歳までです。膝上の幼児運賃は、大人運賃の10%、小児運賃は、大人運賃の75%です。
スカイマークの子供料金
スカイマークでは、生後8日から2歳までが「幼児」となり、座席を確保しない場合は無料で搭乗できます。3歳から11歳までは「小児」となり、大人運賃の60%前後の料金となります。
スカイマークでは国内線のみの運行しか行っていません。
ピーチの子供料金
ピーチでは生後8日から1歳までは「幼児」となり、同伴者の膝上であれば無料で搭乗できます。2歳から11歳までは「小児」となりますが、大人と同じ運賃になります。
JALやANA同様に、大人1人につき同行できる幼児は2人までという制限があります。2人の幼児を同伴する場合、1人は膝上無料、もう1人は座席確保が必要で、大人料金が発生します。
料金体系は、国内線、国際線でも変わりません。
ジェットスターの子供料金
ジェットスターでは、生後8日から1歳までは「幼児」で、国内線で座席を確保しない場合は一律1,600円で搭乗できます。2歳から11歳までは小児の区分となり、大人運賃と同じ料金がかかります。
出産後7日以内の新生児で利用する場合は、、医師の診断(メディカルクリアランス)が必要です。生後48時間以内の新生児は搭乗できません。
アジア各国間の国際線(GK)を利用する場合は、3,500円の幼児料金で搭乗できます。なお、利用する路線・便によってこの幼児料金は異なります。
エアドゥの子供料金
エアドゥでは、生後8日から2歳までが「幼児」となり、座席を確保しない場合は無料で搭乗できます。3歳から11歳までは「小児」となり、大人運賃の50%前後の料金となります。
JALやANA同様に、大人1人につき同行できる幼児は2人までという制限があります。2人の幼児を同伴する場合、1人は膝上無料、もう1人は座席確保が必要で、小児運賃が発生します。
飛行機に子供を乗せる場合のポイント
座席指定をする
子供と一緒に旅行する場合、座席指定はしておくのがおすすめです。目的や状況に応じて適切な座席を選んでおくことで、長時間移動のストレスを軽減できます。
通路側の席は、何かあった際にトイレにすぐに行くことができるので便利です。一方、窓側の席は授乳時のプライバシーを確保できますが、離席しづらいため短時間フライトに適しています。
座席の位置については、乗り継ぎなどで時間がない場合を除き、時間に余裕があるのであれば、乗り降り、周囲の目という観点で、機内後方の座席のほうがおすすめです。
子供料金でも早割あり
ANAやJALには、早く購入すればするほどお得に航空券を購入できる早割制度がありますが、小児運賃でも早割を利用できます。お得に旅行したい場合は早めの予約がおすすめです。
というのも、小児ディスカウント(小児割引)という形をとっており各運賃の25%割引となるためです。早割を利用した場合の小児運賃は、早割運賃の25%割引になります。
なお、スカイマークやエアドゥなどの小児運賃は、大人普通運賃の50%前後の料金になります。早割の場合は、大人運賃のほうが安くなる場合があり、その場合は、最も安い運賃を適用します。
LCC(格安航空会社)には早割はありませんが、空席状況により料金が変動するため、早めのご予約がおすすめです。
チャイルドシート必要有無の確認を
大人1人に対して1人の幼児を連れた旅行であれば、チャイルドシートは不要です。ただ、大人1人に対して2人の幼児を連れた旅行では、チャイルドシートが必要になる場合があります。
ANAやJALで2人目の幼児が生後8日~1歳の場合、座席確保とチャイルドシート利用が必須になります。JALでは、チャイルドシードの貸し出し※を行っています。搭乗の3日前までに連絡してください。
JAL以外の航空会社では貸し出しを行っていないことが多いため、自前のチャイルドシートの持ち込みが必要になります。なお、持ち込み可能なチャイルドシートの基準は航空会社ごとに異なります。
※ANAではチャイルドシードの貸し出しは行っていません。
体調不良によるキャンセルに備える
子供は何かと感染症などによる体調不良になりがち。旅行の直前に風邪を引いてしまうことも少なくありません。キャンセル料や振り替え手数料の取扱いは航空会社によって対応が異なります。
JALやANAでは、同行者が病気などの理由により旅行が不可能になった場合、搭乗便の変更や払戻手数料・取消手数料なしで全額払い戻しをしてもらえます。
病気などの理由で変更・払い戻しをする場合は、医師(医療機関)が発行した診断書または証明書の提出が必要です。なお、治療費の明細書や領収書などでは受付してくれません。
なお、LCC(格安航空会社)では、体調不良によるキャンセルや変更は、「お客様都合」によるものという扱いになるため、特別対応はなく、航空券のタイプに応じた手数料がかかります。