直前予約する場合は、どのタイミングで予約するのがベストなのか、2~3か月前のような早期予約と直前予約や当日予約ではどちらのほうがお得に旅行できるのでしょうか?
急な出張や予定変更などにより、当日やむを得ずホテルを取らなければならないことや、仕事の都合で直前まで予定がみえないという方もいらっしゃるかと思います。
本特集では、当日予約でホテルに安く泊まる方法や直前予約で安くなるタイミングはいつなのか、どのように直前予約や当日予約するのがベストなのかについて、詳しく解説していきます。
目次
ホテルの宿泊料金は直前値下げの可能性
ホテルの宿泊料金は、予約直前だと通常価格よりも安くなることがあります。これは、空室を埋めるためのホテル側の戦略的な価格設定によるものです。
一般的に、宿泊業界では早期予約で安く予約できるプランを提供している場合がありますが、直前割引も見逃せません。キャンセルや予約不足で生じた空室を埋めるため、ホテルは直前に料金を下げることがあるためです。
この直前割引は、繁忙期ではあまり発生せず、閑散期に多く見られます。なお、直前であれば必ず安くなるという保証はなく、場合によっては、直前の方が高くなる場合もあるという点に注意が必要です。
また、直前予約では、人気の宿泊施設や客室の空室はなく、限られた選択肢の中から宿泊先を選ばなければならないという点はデメリットです。
早期予約か直前予約どちらを狙うべきというと、予定が変わる可能性が低い場合は、早期予約限定で利用できる割引プランを利用するほうが安心で確実であると良いと言えるでしょう。
ホテルを直前予約すべきか調べる方法
ホテルが直前で宿泊料金を下げるかどうかは、ホテルの価格戦略によるため、一概には言えません。ただ、宿泊先のホテルが決まっている場合、そのホテルがどのような価格戦略を取っているかを調べることはできます。
Googleホテル検索では、特定のホテルの宿泊価格が過去30日前から本日までどのように推移しているかを確認できます。例として掲載したホテルでは、直前でも30日前でも価格帯は変わらないため、直前割引は実施していないということがわかります。
直前で価格が下がるグラフとなっている場合、過去に直前値下げを実施していることがわかります。これにより、過去に直前値下げを行っているか、行う場合は当日なのか何日前に実施するのかがわかります。
ただ、この方法は、ホテルを一つずつ調べていく必要があり時間がかかるため、楽天トラベルやじゃらんなど宿泊予約サイトの直前割プランをまとめた特設ページで予約するのも手です。
ホテルの直前予約で安くなるタイミング
直前予約でお得に宿泊するコツは、キャンセルが発生しやすい時期を押さえることです。具体的には、チェックイン開始時刻直前、当日朝、前日夜、そして宿泊の3~5日前が狙い目となります。
多くのホテルでは、宿泊3~5日前までキャンセル料が発生しないため、この期間にキャンセルが集中します。また、当日朝や前日夜は、急な予定変更による取り消しが多く発生するホットな時間帯です。
チェックイン直前は、最後の駆け込みキャンセルが入るタイミングです。ホテル側もチェックイン開始以降で、新規の予約獲得は難しくなることから、直前値下げを行う可能性が高まります。
宿泊予約サイトごとの当日・直前予約方法
【JTB】当日予約・直前予約
JTBでは、当日予約限定プランや3日前予約限定プランなど「直前割引プラン」を提供しているホテルや旅館を特設ページで公開しています。
JTBの「直前割引プラン」ページでは、都道府県エリアごとに直前割引プランを提供しているホテル数が一目でわかるほか、JTBが提供する割引クーポンの対象宿かどうかもわかります。
また、当日・直前予約でも、客室設備や館内設備、食事の有無など、細かな条件指定でホテルを探すことができるのは強みです。短時間で希望に合った宿泊先を見つけられます。
JTBは大手旅行代理店ならではの安心感があります。24時間対応のサポートデスクや豊富な旅行保険オプションなど、初心者でも安心して利用できるサービスが充実しています。
【るるぶトラベル】当日予約・直前予約
るるぶトラベルは、全国約19,000施設から当日予約可能な宿泊先を探せるサービスを提供しています。るるぶトラベルはJTBが運営する宿泊予約サイトで、直前割引プランを豊富な条件指定で簡単に見つけられます。
「ホテル直前割プラン」ページでは、目的地やホテル名、滞在日、人数・部屋数を指定するだけで、即日利用可能な宿泊施設が一覧表示されます。
各ホテルの残室数まで確認できるので、予約の緊急度が一目でわかります。「あと1室」といった表示で、人気の宿を逃さず予約できるチャンスが増えます。
料金帯や部屋タイプ、食事の有無など、細かな条件設定が可能です。人気の温泉旅館や高級ホテルからビジネスホテルまで、幅広いニーズに対応できるのが特徴です。
【一休.com】当日予約・直前予約
一休.comは、高級ホテルやビジネスホテルを中心とした「直前割引プラン」を提供しています。会員ステージ制度を活用すれば、さらに最大5%のポイント還元で、よりお得に宿泊できます。
一休.comの「直前割引プラン」ページでは、ビジネスホテルからラグジュアリーホテルまで、直前割を提供している宿泊施設が見つかります。独自の厳選基準をクリアした施設のみを掲載しているため、質の高い宿泊体験が期待できます。
会員ステージ制度は、利用実績に応じて特典が増えていく仕組みです。最高ステージのダイヤモンド会員になれば、宿泊料金の5.0%がポイントとして還元され、即時利用が可能です。これにより、直前割引価格からさらなる値引きが可能になります。
一休.comでは、タイムセールや割引クーポンの配布も頻繁に行われています。これらのキャンペーンと直前予約を組み合わせることで、高級ホテルでも思わぬお得な価格で宿泊できるチャンスがあります。
【じゃらん】当日予約・直前予約
じゃらんnetは、全国約2万件の宿泊施設から直前予約プランだけを探せる「直前割引特集」ページを提供しています。じゃらんだけで予約できる直前特典付きのじゃらん限定プランもあります。
「直前割引特集」ページでは、温泉宿やビジネスホテルなど目的別に直前割を提供している宿泊施設を探せます。突然の出張になってしまった場合は直前割を提供するビジネスホテルから宿泊先を探すという活用もできます。
直前特典付きのじゃらん限定プランでは、朝食バイキング付、ラウンジ利用特典付き、厳選かけ流し温泉・サウナ付き、レイトチェックアウト付きなどの限定特典が付いたプランをが探せます。
また、じゃらんnetの「直前予約空室カレンダー」を使うと、希望エリアの当日空室状況を一目で確認できます。宿泊を希望するエリア一帯での宿泊ニーズを知ることができます。
【楽天トラベル】当日予約・直前予約
楽天トラベルでは、直前割引の特設ページはなくなってしまいましたが、不定期で開催されている様々なキャンペーンやクーポンを利用することで、お得に旅行予約することができます。
楽天トラベルで「直前割引」で検索すると、直前割引プランを提供している宿泊施設を探すことはできます。直前割引のページはなくなりましたが、今でも直前割引を利用することは可能です。
また、楽天トラベルでは、ポイントが最大15倍になる「得旅キャンペーン」や値引きクーポンが多数登場する「クーポン祭」、最大20%割引になる「5と0の付く日は」など様々なキャンペーンやセールが開催されています。
直前割引プランとその時々で開催されているキャンペーンやクーポンを同時併用することで、よりお得に宿泊予約できるのでおすすめです。
また、楽天トラベルの「直前予約空室カレンダー」を使うと、全国のホテルや温泉宿に限定して希望エリアの当日空室状況を一目で確認できます。エリア一帯での宿泊ニーズを知りたいときに便利です。
予約サイトで当日予約する場合の注意点
宿泊予約サイトで当日予約を行う場合、当日予約の締め切り時間は、宿泊予約サイトによって異なるため注意が必要です。
例えば、JTBの場合は宿泊施設によりますが18時~23時と幅があります。一休.comやじゃらんnetでは29時まで受け付けています。楽天トラベルは、会員限定で29時までの「ミッドナイト予約」を提供しています。
深夜0時を回って予約する場合、チェックイン日は前日の日付、チェックイン時間は24時以降の指定可能な時間を選択してください。
例えば、6月2日の深夜1時でのチェックインとなる場合は、チェックイン日は6月2日ではなく6月1日にしなければなりません。この日付を間違えると日程を間違えて予約することになってしまうため、注意しましょう。
当日予約の締め切り時間
旅行サイト | 締め切り日時 |
JTB | 宿泊施設による |
るるぶトラベル | 最大23:55まで |
楽天トラベル | 29時(朝5時)まで |
じゃらん | 29時(朝5時)まで |
Yahoo!トラベル | 29時(朝5時)まで |
一休.com | 29時(朝5時)まで |
キャンセル料金に注意
キャンセル料金は、ホテルのキャンセルポリシーによって異なりますが、一般的には3日前からキャンセル料金がかかり当日キャンセルは100%とするホテルが多くあります。
当日予約や直前予約では、予約した瞬間からキャンセル料が発生する場合があるため、予定が定まらない中で予約するのは避けましょう。