仮想現実(VR)を自社ホテルサイトに導入 OTA経由ではなく直接予約を促進する取り組み

世界有数のホテル運営企業「GCH Hotel Group」は、仮想現実(バーチャルリアリティ)を活用したホテル予約に関してはパイオニア的存在だ。

同社は、ヨーロッパを中心に120ホテルを展開し、総客室数15,500を有するホテルグループであるが、全ホテルの3分の1以上で、ホテルルームを360度写真で確認できるVRサービスを提供している。

同社ではスタンダードルームやスーペリアルームなど客室タイプ別に360度写真で中を見ることができるほか、ホテルエントランスやバー、レストラン、イベントスペースなども360度写真で確認することができる。

VRを活用すると利用客は、ホテル客室を360度見渡しながら構造や設備など正確に把握することができるようになる。このようなVRマーケティングをいち早く導入するGCH Hotel GroupではVRの導入によりどのようなメリットを得られたのだろうか。

 

VRの導入で、自社ホテルサイトのページビューが50%増も

最新技術の活用は、自社のホテルサイトにユーザーを長時間滞在させるだけでなく、検索エンジン(SERPs)でのランキングを飛躍的にアップさせる効果もある。GCH Hotel Groupは、ソリューションプロバイダー企業の「VDroom」との提携を通じ、バーチャルリアリティをマーケティング戦略の要に置いた。

「VDroom」のプラットフォームを利用すると、ホテルの運営会社は施設の3Dギャラリーを簡単に制作、配信できる。また、Googleなどの検索エンジンへの通知などを行いインデックスさせることで、自社サイトへのアクセスや可視性を高めるという。

GCH Hotel Group ウェブサイトより

この技術を導入するホテルは、画像を表示するホテルよりも最大で50%増のページビューを獲得。さらに、ユーザーがスタンダードルームを予約した直後に、デラックスルームをリンクさせて客室の違いを紹介することで、より高単価な客室へのアップグレードを促進できるという。

仮想現実というとVRゴーグルをイメージする方も多いと思われるが、GCH Hotel Groupで導入されているものは、あくまでも360度見渡せる写真であることから、ゴーグルの装着はいらない。

また、OTAへ支払う手数料を削減するために、自社ホテル経由の予約を促進したいと考える事業者も多いが、VRサービスは自社予約サイトを通じた予約獲得を増やす一つの手法として活用することもできそうだ。

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