LCCとは?

LCC(ローコストキャリア)は、格安航空会社として知られる航空サービスの一形態です。ANAやJALなどのフルサービスキャリアと比較して、大幅に割安な航空券を提供しているのが特徴です。

LCCは、様々な方法でコストを削減しています。例えば、機内サービスを最小限に抑え、航空券の予約をインターネットに限定することで人件費を抑えています。また、使用機材を統一し、整備や運用コストを抑えています。

これらの施策により、LCCは従来の航空会社よりも大幅に安い運賃を実現しています。ただし、機内食や受託手荷物などのサービスは別料金となることが多いため、サービス内容と料金体系を確認することが重要です。

国内線のLCC会社一覧

ピーチ
ANAホールディングス傘下のLCC。関空拠点で多数の都市に就航。ピンク色の機体が特徴。自動チェックイン機や受託手荷物の有料化など、徹底したコストカットを実施。シンプルな利用に適している。

ジェットスター・ジャパン
安全性評価の高いカンタス航空グループ傘下のLCC。国内最多の就航都市数を誇る。国際線も多数運航。

スプリングジャパン
中国LCC出資の格安航空会社。成田発着の国内3路線と中国5都市への国際線を運航。LCCとしては珍しい佐賀・広島路線が人気。

 

LCCと他の航空会社の違い

LCCは、航空運賃を安く抑えるため、運営を効率化することでコストを抑えて運航しています。

ANAやJALなどのフルサービスキャリアでは、飲み物が振舞われたり、無料で座席指定できたりしますが、LCCでは、機内サービスや受託手荷物、座席指定などでそれぞれ費用がかかります。

LCCは、とにかく安く旅行したいという方におすすめです。値段よりも、機内サービスや座席指定などのサービスを重視する方は、ANAやJALなどのフルサービスキャリアが向いています。

航空運賃

LCCは、従来の航空会社が提供する多くの無料サービスを省略し、運行便数を調整することでコストを削減しています。これにより、ANAやJALなどのフルサービスキャリアと比較して、大幅に安い航空運賃を実現しています。

ただし、機内食やドリンク、座席指定、受託手荷物などの追加サービスには別途料金がかかる場合が多いため、追加サービスが多いとその分料金が上がっていくため注意ください。

機内サービス

LCCでは、機内サービスが最小限に抑えられています。LCC最大の魅力は、徹底的な省コスト化による航空運賃なので、無料の機内食やドリンクなどの機内サービスはありません。

ただ、LCCでも機内食やドリンク、アルコール類の販売は行っています。割高にはなるので、事前に機内食やドリンク類を注文したい場合は、航空券の予約時に一緒に予約すると安く購入できます。

受託手荷物

LCCでは受託手荷物は基本的に有料サービスとなっています。例えば、ピーチ・アビエーションの運賃タイプ「ミニマム」では、受託手荷物1個目につき1,950円の料金がかかります。

また、受託手荷物のオプションを航空券の予約時に行うのか、予約後にオプションの追加をするかでも料金が変わります。基本的には、予約時に受託手荷物も含めて手続きするようにしましょう。

一方、JALやANAなどの大手航空会社では、一定の重量・サイズ制限内であれば無料で受託手荷物を預けることができます。

座席指定

LCCでは座席指定にオプション料金がかかるのが一般的です。例えば、ピーチ・アビエーションでは、飛行機前方の席や非常口座席など足元のスペースが確保しやすい座席は、料金が高くなります。

一方、JALやANA、その他の従来型航空会社では通常、無料で座席指定ができます。LCCを利用する際は、人数分増えるので、この追加費用を考慮しなければなりません。

予約・支払い手数料

LCCの航空運賃自体は安価ですが、受託手荷物や座席指定などのオプション追加ごとに手数料がかかるだけではなく、ほかにもさまざま手数料が上乗せになることが多いため注意が必要です。

その一つ目が空港施設利用料です。また、航空運賃をどのように支払うかの選択によって支払手数料もかかります。

LCCでは様々なセールが開催されていますが、セールで表記されている運賃は、支払手数料を含まない純粋な航空運賃です。これらすべての支払い手数料の合計金額が実質的な航空運賃になるという点に注意しましょう。

 

LCCが安い理由とは?

営業窓口を持たない選択

多くのLCCでは、従来の窓口販売を行わず、ウェブサイトを通じたチケット販売に特化しています。これにより、窓口運営にかかる人件費や光熱費などの固定費を大幅に削減できます。

オンライン販売システムを活用することで、効率的な運営を実現し、その分のコスト削減を運賃に反映させています。乗客にとっても、24時間いつでも便利に予約できるメリットがあります。

受託手荷物の有料化

航空会社の運営コストの約25%~28%は燃料費です。LCCでは、燃料費削減のため受託手荷物を厳密に管理しています。搭載する貨物が増えると必要な燃料も増加するため、余分な重量の燃料費を搭乗者に負担させることで運賃の削減を図っています。

そのため、多くのLCCでは受託手荷物の大きさや重量に制限を設け、超過分を有料化することでコスト管理を徹底しているのです。

機内サービスの有料化

格安航空会社では、基本的な機内サービスを有料化することでコストと運賃の削減を実現しています。サービスの質は運賃に比例するという考え方に基づき、必要なサービスはオプションとして別途申し込む仕組みを採用しています。

これにより、過剰なサービスを削減し、人件費だけでなく、余分な飲食物の搭載も省けるため燃料費も抑えることができます。

保有機材を絞り整備コストを削減

LCCでは、保有機材(航空機の種類)を1つに絞る場合が多いです。特に多いのが、エアバス社が開発・製造している「エアバスA320」です。種類を絞ることで、整備コストを抑えることができます。

また、LCCでは、新しい機材を積極的に導入しています。新型機は整備が容易で燃費効率も良く、運営コストを大幅に削減できるためです。LCCと聞くと中古機材が多いイメージですが、意外とそうではないのです。

座席数を多して座席単価を抑える

LCCの座席が狭いのは、コスト削減のためです。同じ機種でも座席数を増やすことで、1フライトあたりの収益を最大化しています。一般的にLCCでは大手よりもシートピッチ(座席の間隔)が約5cm狭くなっています。

これにより、より多くの乗客を運べるため、1人あたりの運航コストを下げられます。ただし、スターフライヤーのように逆の戦略を取る会社もあり、快適さを売りにする航空会社もあります。

スターフライヤーやスカイマーク、ソラシドエア、エアドゥは、LCCとは一線を画す存在であることから、LCCとは区別しMCC(ミドルコストキャリア)と呼ばれます。

駐機時間の短縮化

空港では、航空機にも「駐機料金」がかかります。格安航空会社は、この駐機時間を最小限に抑えることでコスト削減を図っています。着陸後すぐに乗客と荷物を積み込み、迅速に離陸する運行体制を整えています。

これにより余分な駐機料を節約し、効率的な運航を実現しています。LCCが時間に厳しいのは、このコスト削減戦略の一環なのです。迅速な運行がLCCの必須事項となっています。

 

まとめ

LCCは、機内サービスの削減や保有機材の運用効率化などによるコスト削減により、JALやANAなどのフルサービスキャリアと比べると、航空券を格安に予約できます。

一方で、航空券自体の価格は安く提供されていますが、受託手荷物や座席指定、機内食などのオプションをつけていくと、総額では意外と上がりがちになるため、注意が必要です。

LCCとフルサービスキャリアどっちが良いのかという問いに対しての正解はありません。LCCとフルサービスキャリアの違いを理解し、旅行の目的や状況に応じて、適切に選択するようにしましょう。

 



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