飛行機の予約は早くしたほうがお得になりますが、飛行機の予約はいつからできるのでしょうか?

国内線の予約受付開始日は、航空会社によってことなる場合も多いですが、ANA・JALは約1年前から、それ以外のLCCを含む航空会社では、夏ダイヤと冬ダイヤの予約受付を1月、8月で実施しています。

本記事では、各航空会社の予約受付開始日と航空券を安く買うために知っておきたいポイントなどを詳しく解説します。

 

飛行機の予約と購入の違い

飛行機の予約と購入、一見すると同じことを意味しているように感じるかと思いますが、厳密には違うことを知っていますでしょうか?

「予約」は希望する便の座席を一時的に押さえる段階を指し、この時点では料金支払いは不要です。購入は実際に料金を支払い、座席を正式に確保することになるのです。

各航空会社は「発売(予約)期間」と「購入期限」を設定しており、予約から購入までの猶予は数時間から数日程度です。購入期間は、航空会社によって異なります。

注意すべき点は、購入期限を過ぎると予約が自動的にキャンセルされることです。「予約」だけで満足してしまいがちですが、「購入」までして料金を支払わなければ、正式に予約が確定できたわけではないのです。

 

飛行機の予約受付はいつから?

飛行機の予約受付は、いつから始まるのかについては、航空会社や運賃によってまちまちです。

JALやANAでは、搭乗日の約1年ほど前から予約受付を開始するものもあれば、一部の早期割引運賃や特典航空券などは運用期間ごとに分けて一斉発売となるものもあります。

また、1年を夏ダイヤ(3月下旬~10月下旬)と冬ダイヤ(10月下旬~3月下旬)に分けて、1月下旬と8月下旬に各ダイヤの予約受付を開始する航空会社もあります。

各航空会社ごとの予約受付開始日について詳しく解説していきます。

 

JALの予約開始日:360日前~

JALの国内線・国際線チケット予約は、基本的に搭乗日の360日前の午前0時から開始されます。ただし、全てがこのルールに当てはまるわけではありません。

例えば、「どこかにマイル」の予約開始日は搭乗日1カ月前の午前0時、コードシェア便(共同運航便)はダイヤ確定後(1月下旬、8月下旬)に予約が開始されます。

予約手続きはJALのウェブサイト、電話、国内線カウンター、指定旅行会社で行えます。購入後も55日前までなら税抜運賃額の約5%相当額の手数料で払い戻しが可能です。

なお、JALのセール運賃(プロモーション運賃)は、予約開始日は設定がある場合のみプレスリリースにて都度発表されます。

 

ANAの予約開始日:355日前~

JALの国内線チケット予約は、基本的に搭乗日355日前の午前9時30分から開始されます。これはANAよりも5日遅い設定です。

ただし、全てがこのルールに当てはまるわけではありません。対象となるのは普通運賃(ANA FLEX)、「ANA VALUE」、「ANA SUPER VALUE」、ビジネスきっぷなどです。

予約から購入までの猶予期間は運賃タイプによって異なり、「ANA FLEX」と「ANA VALUE」は3日以内、「ANA SUPER VALUE」は2日以内となっています。

航空券購入後も、早割運賃の「ANA SUPER VALUE」の場合、搭乗日55日前までであれば、航空券・料金券1枚(1区間)につき440円の払戻手数料以外の取引手数料はかからないため良心的です。

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スカイマークの予約開始日:年2回

スカイマークの航空券予約は、冬ダイヤ期間と夏ダイヤ期間に分けて、それぞれの期間開始日の約2ヶ月前7時から一斉に開始します。具体的な予約受付開始日は、スカイマーク公式サイトで事前に発表されます。

夏ダイヤ期間は3月下旬~10月下旬まで、冬ダイヤ期間は10月下旬~3月下旬までになります。そのため、予約開始日は、1月下旬と8月下旬の年2回となります。

予約手続きはスカイマークWebサイト、スカイマーク予約センター、スカイマーク空港カウンター、旅行代理店で行えます。

 

ソラシドエアの予約開始日:年2回

ソラシドエアの航空券予約は、冬ダイヤ期間と夏ダイヤ期間に分けて、それぞれの期間開始日の約2ヶ月前14時から一斉に開始します。具体的な予約受付開始日は、ソラシドエア公式サイトで事前に発表されます。

夏ダイヤ期間は3月下旬~10月下旬まで、冬ダイヤ期間は10月下旬~3月下旬までになります。そのため、予約開始日は、1月下旬と8月下旬の年2回となります。

予約手続きはソラシドエアWebサイト、予約センター、空港カウンター、旅行代理店で行えます。

 

エアドゥの予約開始日:年2回

エアドゥの航空券予約は、冬ダイヤ期間と夏ダイヤ期間に分けて、それぞれの期間開始日の約2ヶ月前深夜0時から一斉に開始します。具体的な予約受付開始日は、エアドゥ公式サイトで事前に発表されます。

夏ダイヤ期間は3月下旬~10月下旬まで、冬ダイヤ期間は10月下旬~3月下旬までになります。そのため、予約開始日は、1月下旬と8月下旬の年2回となります。

予約手続きはエアドゥWebサイト、予約センター、空港カウンター、旅行代理店で行えます。

 

ジェットスターの予約開始日:年2回

ジェットスターの航空券予約は、冬ダイヤ期間と夏ダイヤ期間に分けて、それぞれの期間開始日の約2ヶ月前13時から一斉に開始します。具体的な予約受付開始日は、ジェットスター公式サイトで事前に発表されます。

夏ダイヤ期間は3月下旬~10月下旬まで、冬ダイヤ期間は10月下旬~3月下旬までになります。そのため、予約開始日は、1月下旬と8月下旬の年2回となります。

予約手続きはジェットスターWebサイト、予約センター、空港カウンター、旅行代理店で行えます。

 

ピーチの予約開始日:年2回

ピーチの航空券予約は、冬ダイヤ期間と夏ダイヤ期間に分けて、それぞれの期間開始日の約2~3ヶ月前から順次開始します。具体的な予約受付開始日は、ピーチ公式サイトで事前に発表されます。

夏ダイヤ期間は3月下旬~10月下旬まで、冬ダイヤ期間は10月下旬~3月下旬までになります。そのため、予約開始日は、12~1月下旬と7~8月下旬頃の年2回となります。

予約手続きは、ピーチWebサイト、予約センター、空港カウンター、旅行代理店で行えます。

 

航空券を安く買うための5つのポイント

旅行の醍醐味を楽しみつつ、予算を抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。実は、飛行機代を賢く節約する方法がいくつか存在します。

まず、ジェットスターやピーチなどのLCC(格安航空会社)を利用しましょう。次に、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期を避け、平日の便を選びます。航空会社のタイムセールも要チェックです。

さらに、早割制度を活用すれば最大68%もの割引が。最後に、パッケージツアーの利用も検討しましょう。ホテルとセットで予約することで総額を抑えられます。

本記事では、航空券を予約する際に、気を付けておきたい「航空券を安く買うための5つのポイント」を解説します。

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2024年8月10日

 

LCCが最も安く利用できる

日本の航空会社は大きく3つのカテゴリーに分けられます。最も安価なLCC(ジェットスター、ピーチなど)、中間価格帯のミドル・コスト・キャリア(スカイマーク、スターフライヤーなど)、そして充実なサービスを提供するフルサービスキャリア(ANA、JALなど)です。

基本的には、運営を効率化することでコストを抑えて運航しているLCCがもっとも航空運賃は安く、続いて、ミドル・コスト・キャリアのフルサービスキャリアの順番に上がっていきます。

とにかく安く旅行したいという場合については、LCCの航空運賃から調べていくとよいでしょう。LCCでなかなか良い便が見つからない場合、その他の航空会社の運賃を確認するのがおすすめです。

 

繁忙期を避ける

飛行機の運賃は、基本的にはゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期で特に高くなる一方で、繁忙期を除くと平日の月曜日から木曜日の搭乗便の運賃は安くなる傾向があります。

この傾向はANAやJALなどのフルサービスキャリアだけでなく、ジェットスターやピーチなどのLCC(格安航空会社)でも同様です。休みがとりやすい場合は、月曜日~木曜日に利用すると良いでしょう。

また時間帯についても日中の便よりも早朝や最終便のほうが安くなる傾向があります。ただし、休日最終日の日曜日の夜便は高くなる場合もあるため、注意が必要です。

 

航空会社のタイムセールを利用

航空会社のタイムセールを利用すれば、通常よりもさらにお得に航空券を入手できます。ただし、開催期間が短く競争率も高いため、事前の準備と素早い行動が必要です。

JALやANA、ピーチやジェットスターなど、大手航空会社からLCC(格安航空会社)まで、多くの航空会社が1~2ヶ月に1回程度の頻度でタイムセールを実施しています。

タイムセールでは、大幅な割引が適用される反面、販売期間が短いことです。特に人気の高い金曜・土曜日の便や、繁忙期の航空券は瞬く間に売り切れる可能性があります。

そのため、各航空会社の公式サイトやSNSをこまめにチェックして事前にセール開始日時を把握した上で、開始と同時に予約する準備をしておくことが賢明です。

 

航空会社の早割制度を利用

飛行機の早割制度とは、早く購入すればするほどお得に航空券を購入できる制度で、LCC(格安航空会社)を除き、JALやANAなど多くの航空会社で導入されています。

どれくらい早く予約する必要があるかは、航空会社により異なりますが、一般的には75日前、55日前、45日前、28日前などで区切られており、割引率が変わってきます。

早割の割引率は航空会社によって異なりますが、ANAの場合、搭乗日の75日前までの購入でお得になる「ANA SUPER VALUE 75」では68%割引になっています。

早めに旅行計画を立て、早割制度を活用することで、旅行代金を大幅に節約することができます。

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2024年7月16日

 

パッケージツアーでお得に

宿泊を伴う旅行の場合は、ホテルと飛行機を別々に予約するより、パッケージツアーやダイナミックパッケージを利用することで、宿泊代金と飛行機代を合わせた旅行代金の総額を安くできます。

パッケージツアーは、予約の手間が少なく、宿泊先にこだわりがない方に適しています。一方、ダイナミックパッケージは、ある程度自分でプランをカスタマイズしたい方に向いています。どちらも、個別に予約するよりも総合的に安くなる傾向があります。

旅行の予算や希望する自由度に応じて、最適な予約方法を選択することが重要です。パッケージツアーやダイナミックパッケージを活用する方法も検討してみてはいかがでしょうか。

 



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