勢いを増す中国民泊最大手「小猪」CEO独占インタビュー「日本で1万件を目指す」

中国最大級の民泊仲介サイト「シャオジュー(小猪)」のCEO 陈驰氏に本メディアが独占インタビューを行いました。今では中国で人気の高い民泊仲介サイトの一つである小猪のCEOが、創業時の困難を乗り越えたった5年で民泊ビジネスを大きくするまでのストーリーを語りました。

 

民泊仲介サイト「小猪」とは?

小猪は2012年に設立された民泊仲介サイトで、部屋を貸し出したいホストが宿泊先を探すゲストに部屋をシェアするシェアリングエコノミ-・プラットフォームの運営を行っています。

シェアリングエコノミーの中でも部屋のシェアというと比較的ハードルが高く、かつ信頼関係が薄い中国という場所にもかかわらず、たった5年で決して小さくはない規模にまでプラットフォーム自体が成長しました。

すでに小猪には20万件をこえる部屋が登録されており、小猪を通じて知らないもの同士での部屋のシェアリングが可能になっています。これは、これまでの宿泊業界の中では考えられなかった斬新な宿泊方法であると感じています。

これまでの宿泊業界では法人が宿泊施設を提供するというが一般的でしたが、小猪は個人が宿泊事業に参入することを可能にします。小猪は、これまでは考えられなかった宿泊に対する新しいニーズの掘り起こしを行うことで民泊のような小規模の宿泊施設市場を創りあげました。

 

「小猪」という名前の由来とは?

もともと動物の名前を付けたりロゴにしたりするのが好きで、親近感が沸きフレンドリーな雰囲気をもたらしてくれることから「小猪」と名付けました。「家」という漢字のうかんむりを取ると残る下の文字は「猪」を意味しているのです。

小猪は、部屋をシェアするという新しいビジネスモデルをプラットフォーム形式で提供することで、従来の宿泊産業を覆すことができたと考えています。

 

「小猪」を支える強みとは?

もともとは、Ganji(赶集)の民泊プラットフォームであるMighty Talent Ltd.(Mayi)にいましたが、2012年に自ら「小猪」を立ち上げました。立ち上げた頃は、部屋を提供する人もいなければ部屋に泊まる人もおらず、まさにゼロから育てていく必要がありました。

面識のない知らないもの同士が部屋をシェアするということは非常にハードルが高く、インフォメーションが異なっていたり安全面が心配されたりとはじめはたくさんの困難がありました。

創業時当時は、部屋を個人でシェアするビジネスは難しいと言われていましたが、5年で小猪は大きいビジネスへと成長しました。

今現在は、70近くの都市でホストに直接サービスの提供を行っており、ホストのトレーニングからコミュニケーション、部屋の設備などなどホストが必要とするものを数日以内にそろえることができるようになっています。

また十数の都市では清掃クリーニングサービスも提供しておりホストに代わって小猪が部屋の清掃問題をクリアにしています。

ホストに対するサポートを手厚く行っていることから、口コミやリピーターのゲストが多いという特徴があり現在の客層の35%はリピーターゲスト、35%はリピーターによる口コミで知った利用者が占めています。

 

民泊がここまで普及した理由とは?

民泊が特徴的なのは、コスト構造をまるごと覆している点にあると考えています。1つ目としては、空き部屋や空きスペースとなっている遊休資産を活用するものである点そして、ユーザーの宿泊体験を大きく覆した点です。

特に、ユーザーの宿泊体験を大きく覆したという点については、これまでの宿泊体験は標準化されたサービスばかりであるのに対して、民泊には多様な宿泊体験があることが大きく関係していると考えています。

もともと住むためにあった部屋が民泊として貸し出されることで旅行者が誰でも泊まれるようになった場合、その宿泊体験は標準化されたホテルとは大きく異なることになります。

というのも、従来のホテルとは異なり民泊の部屋は内装や設備に加え立地や間取りなどが部屋によって大きく異なるからです。

従来の宿泊施設に泊まる旅行の場合、様々な観光地を訪れ写真を撮りグルメを楽しみます。しかしいざホテルに戻ってしまえば、旅行体験はそこでいったん終了です。しかし、民泊の場合は、部屋に戻ったあとにこそ新たな旅行体験が始まります。

現地で暮らすように近所のスーパーで買い物をして調理したり、友達とリビングで団らんしたり、あるいはホストと仲良くなって一緒にご飯を食べたりなど。

従来のホテルとは異なり民泊では、部屋に戻ったあとにも新しい宿泊体験ができるということが民泊の面白さになっているのです。

 

供給が需要に追いついていない問題

中国は人口も多く非常に大きい国であることからその分需要があり、特に最近では海外旅行をする中国人も増えています。特に日本を旅行したい中国人観光客は年々増えており、日本をはじめとする海外展開を急いでいます。

民泊のプラットフォームにとっては、ホストとゲストの両方を開拓することが重要となりますが、今現在は海外を含め供給問題を解決するのが先決です。

今は宿泊需要に対して供給物件数が追いついておらず、ホストに対するサポートサービスを手厚くするなどの対策を行っています。清掃クリーニングサービスやホストのトレーニング、保険などがそれにあたります。

 

小猪ではどんな物件が人気なのか?

部屋の人気は年齢層少し異なり、20歳前後の若い世代ではホストと住むようなタイプが人気であるのに対して、30~40代で比較的収入が安定している世代ではラグジュアリーな物件やアート性の高い物件ほど人気があります。物件タイプ別では、まるごと貸し切りのタイプが70%を占めています。

小猪は20歳から40歳までの幅広い年齢の利用者から支持を集め、家族旅行や友人とのグループ旅行、会社のミーティングや出張など様々な用途で利用されています。

 

小猪からみる2020年の東京オリンピック

日本を旅行したいと考える中国人は多く、日本を訪れる中国人旅行者は今後も増えていくと考えています。日本は特に需要が増えていることから2020年までに1万件を目指す目標をどのように達成するかを考えています。

中国で人気の高い民泊仲介サイト「小猪」に行ったインタビューで海外展開、特に日本への展開を強化することを語りました。東京オリンピックに向けて、中国人による訪日観光がさらに増えることは確実で小猪が今後日本でどれほどまでに勢力を拡大するか今後の動向に注目が集まります。