民泊仲介サイト世界最大手のAirbnb(エアービーアンドビー)が、新しいアフィリエイトプログラムを開始したことが明らかになった。Airbnbの登録物件を自社サイト等に埋め込むことで、該当サイト経由でAirbnbの予約が入った場合、サイト運営者に対し手数料を支払う。100万人以上の訪問者があるWebサイトが対象となる。
Airbnbは過去アフィリエイトプログラムを用意していたものの、2015年に殆どのプログラムを終了。その後は限定されたサイト向けにアフィリエイトプログラムを提供し、日本国内では、「Travel.jp」及び「トラベルコ」がその対象となっていた。
新たなアフィリエイトプログラムは、これまでのクローズドで展開されていたアフィリエイトプログラムがベースとなり展開されるものと考えられる。
アフィリエイトの開始で、利用者急増の可能性も
Airbnbからのアフィリエイトプログラムについて公式発表はないものの、既に特設サイトが公開されておりサービスの提供は開始されている。これまでは限られたサイトに向けてのアフィリエイトプログラムであったが、同社はアフィリエイトプログラムによる新規顧客獲得に再度舵を切ったものとみられる。
もともとアフィリエイトプログラムは、旅行業界と非常に親和性がある。国内ではじゃらんや楽天トラベル、エクスペディア、ブッキングドットコム等のOTAが積極的にアフィリエイト展開を行い急成長してきた。
これまでのAirbnbはアフィリエイトプログラムやその他大々的なプロモーションをほとんど行うことなく、口コミをベースとして急成長してきた。ただ昨今は、ブッキングドットコムやアゴダなどの既存OTAが民泊カテゴリを新設して民泊市場にも浸食し始めており、AirbnbはこのようなOTAに対抗する手段を模索していた。アフィリエイトプログラムの再開は、その一環と位置付けられると考えられる。
Airbnbホストにとっては、アフィリエイトプログラムの提供開始によりトラフィックがこれまで以上に増え、稼働率が改善する可能性もありそうだ。