Airbnbは、韓国人旅行者に対するキャンセルポリシーを6月2日から一部変更したことがわかった。
Airbnbのヘルプページによると今回の変更は、韓国公正取引委員会の求めによるもので、2017年6月2日以降の韓国人旅行者に対する「厳格」のキャンセルポリシーにのみ修正版が適用される。なお、2017年6月2日以前の予約分については、従来版が適用となる。
キャンセルポリシーが変更になるのは「厳格」のみが対象。韓国人旅行者が予約をキャンセルした場合、そのタイミングによって返金額が異なることになる。従来は「到着1週間前までは50%返金、到着1週間前を過ぎれば返金不可」となるポリシーとなっていたが、新ポリシーでは宿泊30日前までに解約した場合は、全額返金となる。
宿泊30日前を過ぎた場合はチェックイン日正午までに解約すると「合計宿泊料金の50%+サービス料全額」が返金される。宿泊中の途中解約の場合は、現地時間正午を過ぎてからの解約では、その夜の1泊料金とサービス料を除き、未泊分の料金の50%が返金される。
この変更内容は、ゲストよりの変更内容で、ホストにとってはキャンセル分として今まで受け取る金額は減少することになる。昨年11月に本メディアが伝えたイタリアのキャンセルポリシー変更計画について、日本でも適用になる可能性が高いことを伝えたがより現実味を浴びてきた。
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新キャンセルポリシーページも存在
新キャンセルポリシーでは、ホストがもっとも利用している「厳格」で、50%返金の開始日が従来の”予約直後”から”到着30日前”に変更になっている。旧ポリシーでは90日前にキャンセルすると、50%の返金をゲストは受けれたが、新ポリシーでは100%ゲストに返金されることになる。
現状は韓国旅行者以外のゲストには旧キャンセルポリシーページを確認することができるが、新キャンセルポリシーページの日本語ページの存在を本メディアが独自に確認。韓国人旅行者でのテスト検証を経てまもなく日本でも新キャンセルポリシーが正式に適用される可能性がある。(以下キャプチャーはクリックで拡大)
予約してキャンセルすることも可能に
従来のキャンセルポリシー「厳格」では一度でも予約した場合、チェックイン日から何ヶ月離れていようともゲストは50%の返金しか受けられなかった。新キャンセルポリシーでは宿泊30日前であればサービス料も含めた100%全額が返金される。
要するに、「厳格」ポリシーでも宿泊の30日前であれば予約してからキャンセルすることができることを意味しており、ホストへの影響は以外と大きいものになる可能性がある。