Airbnbはこのほど、ホテル向けチャネルマネージャー大手のSiteMinderとグローバホテルテクノロジーパートナーシップの締結したことを発表した。
両社は共同で、宿泊施設の予約情報を既存の管理システムにリアルタイムで連結できる新技術を開発。Airbnbが設けるホスト基準に準じるホテルなどはSiteMinderのシステムを活用することで、プラットフォーム上により迅速且つスムーズに客室をリスティングできるようになるといい、3月のローンチを見込む。
SiteMinderは複数のホテル予約サービスを一元管理するサイトコントローラーを提供する企業で、クライアントはブティックホテルやホテルのオーナーグループ、ホスピタリティ企業など2万8,000社以上。約500社の接続プロバイダーと提携、世界160カ国で事業展開している。
対象はユニークなB&Bやブティックホテルなど
今回の提携によって、SiteMinderの顧客は同社のオンライン配信プラットフォーム「The Channel Manager」を通じてAirbnbへのリスティングが可能となる。
ホテルからのリスティングの申し込みをAirbnbが承認後、SiteMinderはホテルの客室価格や空き室状況などをオンラインチャネルとしてAirbnbサイトに加える。ただし、全てのホテルに対して門戸が開かれているわけではなく、ブティックホテルやB&Bなど、地域性やオリジナリティのあるユニークな宿泊施設が対象となる。
提携について、Airbnbのホテル用プログラムマネージャーのCameron Houser氏は「Airbnbを活用している小規模ホテルやB&Bは多々あるが、これらのローカルビジネスがより活気づくよう、私たちは新しいツールとパートナーシップを構築している。
Airbnbはゲストに素晴らしい滞在経験を提供し、地域社会にコミットしている小さなホスピタリティビジネスとの協働に尽力しており、そのパートナーとしてSiteMinderは最適な企業。世界のブティックホテルやB&Bをサポートすべく、業界のトップリーダーであるSiteMinderと一丸となって取り組んでいきたい」とコメント。
一方、SiteMinderの創業者で常務取締役のMike Ford氏は「より複雑で競争が激化する社会にあって、最高のホスピタリティや旅先での体験を求める旅行者は増加しており、これらの旅行者をブティックホテルやB&Bに惹きつけるチャンスを、SiteMinderとAirbnbの業務提携が提供する。
革新的な技術ソリューションによって、小規模な宿泊施設がより容易に何百万人ものAirbnbユーザーにアピールでき、ゲストの思い出に残る経験を有効的に提供できるようになることを嬉しく思う」と話している。
SiteMinderの製品には「The Channel Manager」のほか、ウェブやスマートフォン、ソーシャルメディアなどを通じた直接予約エンジン「TheBookingButton」、ホテル経営者向けのウェブクリエーター「Canvas」、客室の推定価格を導くリアルタイムなマーケットソリューション「Prophet」、6桁に上る旅行代理店のネットワークと、世界の主要な配信システムへの一括エントリー「GDS by SiteMinder」などがある。