アパホテル、第三次頂上戦略の目標10万室を突破 コロナ禍でも「積極的にホテル事業を拡大」

ビジネスホテルチェーン大手のアパグループは、2015 年 4 月よりスタートしていた「SUMMIT 5-Ⅱ」(第二次頂上戦略)で目標としていた提携ホテルを含むネットワーク客室数 10 万室を達成し 100,756 室となったことを明らかにした。

2 月 28 日に公表した 2019 年 11 月期の連結決算では、アパグループは売上高 1,371 億円と過去最高売上を更新するともに、経常利益は 335 億円となり、3 年連続で 300 億円を超えるなど成長が止まらない。

足元では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、日本ではイベント開催や旅行の自粛などが続いており、ホテル業界にとって非常に厳しい状況が続いている。

このような中でもアパグループは、中長期的には日本が観光大国となるとの予測のもと、寡占化へと向かっていくホテル業界において、積極的にホテル事業を拡大し日本で圧倒的No.1の地位を築くとともに、寡占化一番乗りを目指していくとの方針を示した。

2020 年 4 月 1 日よりスタートする次期中期 5 ヵ年計画「SUMMIT 5-Ⅲ」(第三次頂上戦略)ではパートナーホテルを含むアパホテルネットワーク客室数 15 万室、2025 年 11 月期のグループ連結売上高は、2,000 億円、経常利益 500 億円を目指す。

アパグループは、「SUMMIT 5-Ⅲ」における新しい目標達成に向けて新規開発やM&Aによる直営ホテルの拡大やオペレーションの効率化、ホテル関連収益の多角化などで、客室数やネットワークの拡大を目指す考え。

オペレーションの効率化においては、ネット管理、レベニューマネジメント等のホテルオペレーションを本部に集中化させる考えやオリジナルのレベニューマネジメントシステムを開発するなどを具体的な施策として挙げている。

「SUMMIT 5-Ⅲ」では、さらに、 ダイレクトチャネル予約率(直営店のみ)を 2025 年 3 月までには 50% に伸ばす計画で、アパグループのホテル予約アプリである「アパアプリ」を 500 万ダウンロードまで伸ばすなどして達成させていくようだ。



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