マリオット、プラスチック削減のため2020年末までにバスアメニティの小型容器を廃止へ

ホテルチェーン世界大手のマリオット・インターナショナル(Marriott International)はこのほど、バスアメニティのプラスチック製ミニボトルの使用を2020年12月までに廃止すると発表した。世界的にプラスチックごみが問題となる中、マリオットも環境保全への取り組みに本腰を入れる。

廃止対象となるのはバスアメニティとしてシャンプーやコンディショナー、ボディソープの容器として利用されてきたプラスチック製ミニボトルで、順次大型のポンプ式ボトルに置き換える計画。

同様の動きはホテル業界ですでに始まっており、ホリデーインなどを展開するホテルチェーン大手の英インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)は今年7月、5,600軒以上のホテルで小型のバスアメニティを2021年までに廃止する計画を発表。ウォルト・ディズニーも昨年、ホテルやクルーズ船のバスアメニティの切り替えにより、客室内のプラスチックを80%削減すると発表している。

マリオットによれば、すでに北米の1千軒以上の同社グループ傘下の宿泊施設でバスアメニティの切り替えを完了。大型ボトル1個に小型ボトル10~12個分の容量があり、切り替えによって年間約5億本のペットボトル、重さにして約770万トンのプラスチック、年間30%の削減につながるという。

マリオットの最高経営責任アーン・ソレンソン氏は「1年ほどの期間に使い捨てプラスチック容器の削減を目指しており、我々にとっては2番目の地球規模のイニシアチブとなる。これは、ホテルが環境に及ぼす悪影響の削減方法を模索し続けることの重要性を明確にするもの」とコメントしている。

 

世界のホテルチェーンが近く追随する可能性も

マリオットなどのこうした動きに世界中のホテルチェーンが近く追随せざるを得ない可能性がある。AP通信によるとカリフォルニア州の議会は2023年にホテルでの小型シャンプーボトルの使用禁止を検討中で、欧州連合も2021年までにカトラリーやプレートなどの使い捨てプラスチック製品を禁止する方向にあるためだ。

プラスチックごみ問題を制御するための取り組みは世界的に行われている一方で、石油・ガス会社は石油化学製品の生産量を倍増させており、プラスチック使用量は今後10年間での増加が予想される。これに対し、米国のプラスチック生産の完全停止を提唱する環境活動家も存在する。

プラスチック製ストローでは、コーヒーチェーン大手のスターバックスやハンバーガーレストランチェーン大手のマクドナルドなどの外食産業からマリオットやハイアットホテルズなどの宿泊業界でもプラスチック廃止に向けた動きが加速している。

他にも、米大手ホテルチェーンのヒルトン・ホテルズ&リゾーツや英インターコンチネンタルホテルズグループもプラスチック製ストローを廃止する方針だ。宿泊業界ではストローに続いてプラスチック製のバスアメニティも削減する動きが加速することになりそうだ。



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