オランダの宿泊予約サイト世界大手ブッキング・ドットコム(Booking.com)は、ラスベガスで開かれたバケーションレンタル・マネジメント協会(VRMA)国際会議でプロの民泊ホスト向けに管理ツールを大幅にアップデートしたことを明らかにした。
ブッキングドットコムはこれまで、ホテルでは体験できない民泊ならではのニーズが拡大していることを受けて、プラットフォームとサービスをカスタマイズすべく社内に専門部署を設け、サービスの改善にあたっていたという。
新ツールは、 民泊などの短期貸し出しを行う民泊ホストがProperty managersから、統合的に 所有する全施設に対する変更や更新を一度に行うことができ、 作業時間を節約できるように改善。
また複数のプロダクトがブッキング・ドットコムのパートナー向け管理画面と宿泊施設管理用モバイルアプリ「Pulse」をはじめ、 パートナーが提供するソフトウェアや一元管理システムに直接統合されており、 いずれからも利用できるようになっている。
Booking.comの新ツールとは
新たに利用できるハウスルール設定機能では、ゲストが宿泊施設を大切に扱うよう促すために、独自のハウスルールを設けることが可能に。予約前にハウスルールを理解しルールに同意できるゲストのみを迎え入れることができるようになった。
オーナーのプロフィールでは、民泊のホストの顔写真を設定できるほか、宿のユニークな特長を強調することができるように。宿泊施設のユニークな特長や周辺エリアの情報、まだ見ぬゲストに向けたメッセージを編集し、より多くのゲストにアピールできるようになる。
また新しい一括ツールでは、複数の宿泊施設に対して基本ポリシー、キャンセル不可のポリシーやプロモーションの設定を一度に登録することが可能に。これまでは宿泊施設ごとにキャンセルポリシーやプロモーションの設定が必要だったがこれが不要になった。
信頼と安全に関する新機能では、宿泊客による違法・不正行為をブッキングドットコムに報告できるように。さらに宿泊施設を予約できるゲストの条件を細かく設定できるようになり、電話番号や住所の認証状況や、他の宿泊施設への滞在経験等の条件を設定できるようになった。
ブッキングドットコムが今回発表した新アップデートは、民泊仲介サイト世界大手のAirbnb(エアービーアンドビー)ではすでに提供されているものが多く、Airbnbを強く意識したリニューアルアップデートになっている。