政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は 12 月 11 日、感染が急増するステージ3相当の地域のうち、新規感染者数が高止まりしている地域や感染拡大が継続している地域では、GoToトラベルや GoToイートを除外するなどの対策を求める提言を示しました。
また、これらの地域では、感染の拡大が継続している地域では営業時間短縮の 20 時への前倒しに加え、必要に応じた対象エリアの拡大も求めた。
12 月 11 日の分科会提言では「勝負の3週間」の期限となる 12 月中旬をめどに、現在の対策の効果を分析する必要があるとしていて、感染が急速に拡大しているステージ3にあたる地域での感染状況を、「拡大継続」「高止まり」「減少」の3つに分類し、対策をまとめた。
提言では、感染が「拡大継続」または「高止まり」の場合には、GoToトラベル及びGoToイートについて、ステージ3相当の対策が必要な地域では一時停止。感染が拡大している地域とそれ以外の地域との往来の自粛要請の推進が必要だとしている。
特に感染が「拡大継続」するような場合においては、緊急事態宣言を出すような状況を回避するため、対策の抜本的な強化が求められるとしていて、感染が拡大している地域とそれ以外の地域との県境を越えた移動の自粛要請や不要不急の外出自粛の要請が必要だとした。
一方で、Go To キャンペーンの全国一時停止について菅総理は、12 月 11 日のニコニコ生放送で「まだそこは考えていない」と否定的な見解を示すとともに、提言を受けて「西村経済再生担当大臣を中心にそれぞれの首長とこれから調整する」と述べた。