ギリシャ政府、6 月 15 日から「感染収束国」に限定して、外国人観光客の受け入れ再開

ギリシャ政府は、新型コロナウイルスの封じ込めに成功したことを受けて、6 月 15 日からドイツやブルガリア、キプロス、イスラエルなどの「感染収束国」 20 カ国に限定して外国人観光客の入国を認める方針を明らかにした。

国際線の乗り入れはギリシャで最も利用客の多いアテネ国際空港に限定される。感染収束国の具体的な国や地域名については今月末に発表予定。

ギリシャの新型コロナウイルス感染者は 5 月 24 日時点で 2,878 人で直近の新規感染者は一桁台で推移。新型コロナウイルスの収束を受けて、ギリシャ政府は外国人観光客の入国制限は3段階で緩和していく。

6 月 15 日に20 カ国の感染収束国に限定して開始される第一次緩和のあとは、7 月 1 日から第二次緩和を実施。第二次では、大半の国や地域からの入国を自由化し、アテネ以外の全国の国際空港も再開させる。

外国からの観光客に対しては新型コロナウイルスの検査を行わないほか、隔離措置の対象としないが、無作為のサンプリング検査を実施する予定。第二次緩和の対象国については直線に発表される予定。7 月 15  日以降で設定される最終緩和では、入国制限を段階的に解除していくという。

なお、航空機内及び空港内では、国内線、国際線ともに乗員乗客ともにマスクの着用が義務付けられ、周囲の人との距離を 1.5m 以上確保しなければならない。違反者には約 17,000 円(150 ユーロ)の罰金が科せられる。

新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し収束傾向にある国では徐々に外国人観光客の受け入れに向けて動きだしている。スペインではペドロ・サンチェス首相が 5 月 23 日の記者会見で7 月から外国人観光客の受け入れを再開する方針を発表。

同じく、新規感染者がほぼゼロとなっている台湾では3 段階で緩和する計画案を発表し、10 月から外国人観光客を受け入れる方針を明らかにしている。



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