ハワイ州、10月15日から観光客受け入れ再開 「事前検査プログラム」を新たに導入し14日間の隔離免除

ハワイのイゲ州知事は、ハワイ州外からの旅行者を対象とした「COVID-19 事前検査プログラム」を 10 月 15 日より開始することを発表した。陰性証明書の提示により、14 日間の自己隔離が免除される。

10 月 15 日以降でハワイを訪れる外国人旅行者は、出発の 72 時間以内に臨床検査室改善法(CLIA)で認定される COVID-19 の核酸増幅検査(PCR検査を含む)を行い、陰性であることの証明を提示すれば、14 日間の自己隔離が免除になる。

現在ハワイ州で認められている事前検査は、臨床検査室改善法(CLIA)に認定されている検査所が認める、アメリカ食品医薬品局(FDA)により承認されているPCR検査を含む核酸増幅検査(NAAT)のみ。

ハワイ州では、2020 年 3 月に州外からハワイを訪れる人に対して 14 日間の自己隔離措置を開始して以来、外国人観光客の受け入れを行っていない。当初は 8 月 1 日の受け入れ再開を目指してたが、その後の感染拡大を受けて、幾度も延期となっていた。

イゲ州知事は、「ハワイの主要産業である観光業を再起動させるのはハワイにとって重大なことである」と述べ再開に意欲を見せた。計画が順調に進んだ場合、ハワイは約 7 か月風呂に外国人の受け入れを再開することになる。

なお、ハワイ州では、9 月 1 日より、ハワイ州への全ての渡航者に向けて新しいハワイ州トラベル&ヘルスフォーム(Mandatory State of Hawaii Travel and Health Form)を導入。

ハワイ州を訪れる隣島間の旅行者及び州外からの旅行者全ての旅行者に対して、渡航する 24 時間前までに事前登録、記入を求める。

 

ハワイから日本帰国時に、14 日間の待機が必要に

「事前検査プログラム」が導入されることでハワイ入国時には 14 日間の自己隔離が免除される一方で、入国が問題なくできたとしても日本への帰国時に不便を強いられる。

2020 年 8 月 28 日現在、日本国籍も含む全ての入国者に対して、健康状態に異常のない方も含め、検疫所長の指定する場所で入国の次の日から起算して14 日間の待機及び、空港等からの移動も含め公共交通機関を使用しないことを要請している。

このため、入国前に入国後に待機する滞在先(自宅)と、空港等からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外)を確保する必要がある。

加えて、入国した日の過去 14 日以内に入管法に基づく『入国制限対象地域』に滞在歴のある方については、全員に PCR 検査が実施され、検査結果が出るまで、自宅等や空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等での待機が求められる。

ハワイ(アメリカ)は『入国制限対象地域』の対象となることから、PCR 検査が実施され結果判明まで 1 ~ 3 時間程度の待機が必要で、陰性確認後に入国手続きとなるという点には注意が必要だ。



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