民泊ホスト必見!2017年桜開花予想で「爆花見」に備える

日本気象株式会社は、1月18日に2017年第1回桜の開花・満開予想を発表した。北海道から鹿児島までの全国約1000か所の桜の名所、及び各都市のソメイヨシノについて、開花・満開予想を行っている。

日本気象株式会社の開花予想によると、東京では3月22日に開花がスタートし、続いて23日には名古屋、高知、福岡で開花する見込み。東京の開花は平年より4日早い予想で、満開は3月30日となる見込み。なお、九州南部では開花が遅れる見込みで、鹿児島では平年より1週間以上遅れる。

 

「爆買い」が終わった今、注目される「爆花見」

国務院(政府)関税税則委員会は2016年に輸入品への新たな税率を採用すると発表。高級腕時計の関税の税率を30%から60%に、酒や化粧品などの税率も50%から60%に引き上げた。この関税引き上げにより中国人の日本での「爆買い」に歯止めをかけて、低迷する中国の国内消費を促す狙いがある。

海外からの持ち込み商品への関税が高くなると、安いというメリットはなくなり、日本で爆買いする必要もなくなる。そのため、中国人旅行客の「爆買い」にブレーキがかかった。

爆買いブームの終了に伴う中国人観光客も減少すると思われるが実際は増えている。日本政府観光局(JNTO)によると4月の関税引き上げ以降も前年同月比では高い伸び率で推移。2016年では630万人を突破し伸率は27%を超える。

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「爆買い」が終わった今でもなぜ日本に来る中国人が増えているのか。その答えの手がかりとなるキーワードが「コト消費」だ。「コト消費」とは、モノを購入する「モノ消費」に対する言葉で、旅館やホテルなどでの宿泊、美容やエステサロンでの体験など、経験・体験に対して価値を見出す消費行動のこと。

従来、家電製品や化粧品などのモノの購入をするといった爆買い(モノ消費)がこれまでの購買行動の主流であったが、日本でしかできない体験やサービスを楽しみたいという「コト消費」に人々の興味関心が移り始めているのだ。

まさにこのコト消費の代表格といってもいいのが「花見」だ。海外でも「HANAMI」という言葉が認知されるほどに、花見に注目が集まっており、毎年多くの訪日外国人旅行者が花見のために日本を訪れる。

満開の桜を楽しむ中国人旅行者も増えたことでその様相が「爆買い」に似ていることから「爆花見」とも言われるようになってきた。

 

桜シーズンの価格戦略

桜の開花から満開までのシーズンは多くの訪日外国人旅行者が訪れるため、需要に応じた価格戦略が大切になってくる。

Airbnbには物件周辺エリアの需要バランスを踏まえ最適な宿泊料金を自動設定する「スマートプライシング」という機能が標準搭載されているが、桜シーズンを考慮した価格設定を行ってくれないため過信のしすぎは禁物だ。

各社から発表される桜開花予測をもとに所有物件のエリアの開花時期を予測しそれに応じた価格設定を心がけることが大切だ。



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