世界最大の旅行口コミプラットフォーム「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」は、旅行者が予約を決定する上で口コミが大きな影響力を持つことを示す調査結果を明らかにした。
本調査は、イギリスの市場調査会社のIpsos MORIとTripAdvisorが、12の国や地域における約23,000人のTripAdvisor利用者を対象にネット上の口コミの利用状況と、ホテル、レストラン、ツアーやチケットを予約する際の口コミの役割について共同で調査したもの。
アンケート回答者の72%は、滞在先や食事をする場所、ツアーやチケットなど予約する前に口コミをチェックしていることがわかった。
宿泊施設の予約の場合は、割合が高くなり、回答者の81%が、口コミをチェック。さらに、条件の似ている 2 つの宿泊施設のうちいずれか1つを選択しなければならない場合、79%は評価の高いホテルを予約するようだ。なお、回答者の52%は、口コミのないホテルは予約しないと答えた。
インターネットの普及とともに、ホテルやレストラン、ツアーなど様々なサービスがネットで予約できるようになっているが、ホテルやレストランなどの決定要因の一つとして、改めて口コミの重要度の高さが浮き彫りになった格好だ。
口コミの中にについてさらに詳しく質問した内容では、回答者の78%は最新の口コミに注目していると回答し、何年も前の口コミよりは、新しい口コミであるかどうかが重要であるようだ。
また、39%は、極端なコメントは無視すると回答。高評価の店舗やホテルでも一部の批判者による極端に厳しいコメントが付くことも少なくないが、このような極端なコメントは参考にしない人が一定数いることがわかった。
トリップアドバイザーのトラスト&セーフティチームの担当ディレクター ベッキー・フォーリー氏は、今回の調査について「旅行を計画するにあたり、実際にそこを訪れたことがある人のリアルな視点を知ることがいかに重要かが分かる」と述べ、改めて口コミの大切さを再認識する調査結果となった。