東京都の世田谷区は、6日の記者会見で民泊に関する有識者検討会を4月を目処に設置し、民泊の問題点や活用法を探る方針であることを伝えた。
大田区や大阪市などで続々と民泊条例が制定されているが、世田谷区としてはまだ結論はでておらず、様々な意見を踏まえながら今後結論を出していく考えのようだ。民泊に関しては、騒音やゴミ捨てなどで問題となることも多く共同マンションで外国人が出入りすることで不安に感じる住人も多く反対の声も根強い。
その一方で、世田谷区は外国人の増加率も高く新宿や豊島などに比べれば低いがそれなりの上昇率になっているという。国際交流に関連した政策の中で民泊を結びつけるといった視点もありそうだ。
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区長記者会見(平成27年12月8日)
世田谷区内の民泊施設は微増
民泊データ解析を手掛けるメトロエンジン株式会社「メトロデータ」によると世田谷区内でのAirbnb掲載物件数は、2016年12月時点で624件でそこまで増えていない。全国の民泊物件数は1年で2倍以上増えているのとは対照的だ。
民泊ニーズが高い新宿区、渋谷区、台東区では1年で2倍近く物件を増えており、世田谷区内は新宿などと比べると民泊ニーズが少ないようだ。
民泊データでは、世田谷区ではすでに600件以上の民泊施設が存在するものの、区民から寄せられた民泊に関する情報提供は1件のみということで、そこまで大きな問題になっていない。
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