数字で知るAirbnb。民泊最大手Airbnbを徹底解説

バケーションレンタルEXPO

世界最大の民泊サイトであるAirbnb(エアービーアンドビー)が昨今、非常に注目を集めている。全国的に民泊を解禁する民泊新法もスタートすることで、民泊市場は今後さらに拡大していくことが確実だ。

その一方で、観光庁の宿泊旅行統計調査などの各種調査データではホテル、旅館、簡易宿所などの宿泊施設に関する調査データはまとまっているものの、AirbnbやHomeAwayなどの民泊サイトに関する情報はまだまだ非常に少ない。

Airbnbを筆頭にHomeAwayや途家など日本に拠点を構える民泊サイトも増えてきており、日本企業でも民泊市場への参入を検討している事業者も多いのではないだろうか?

そこで今回は、AirbnbやHomeAwayなどの民泊サイトや民泊に関するアンケート調査など民泊市場に関係する調査データをまとめる。民泊事業への参入にあたり企画資料の一部として活用してもらいたい。

 

日本のAirbnb掲載物件数は急成長

民泊専門メディアが毎月発表を行う「民泊物件レポート 2017年4月」によると、日本国内の民泊物件数※は2017年3月に43,000件を突破したことが明らかになった。

2015年3月には日本全国でたったの5,000件しかなかった民泊物件はたったの2年で8倍の規模に大きくなった。テレビや雑誌などでの露出が増えたことで2015年から2016年にかけて物件数を急速に増やした。2017年に入り一時の勢いはなくなったがJNTOによると訪日外客数はまだまだ増加傾向にあり今後も物件数は増えていくものとみられる。

※本レポートは民泊データ分析を手がけるメトロエンジン株式会社のメトロデータをデータ出典として集計したもので、Airbnbに掲載されている物件数のうちカレンダーが数ヶ月更新されていない、あるいは数ヶ月実際に貸し出しされていないといったゴースト物件を除いた物件数であるのを特徴とする。

《関連記事》民泊物件、全国で4.3万件数を突破(前年同月比169%)

 

Airbnbホストの年間収入額は100万円

Airbnbによると2016年の標準的なAirbnb日本ホストのホスティングによる年間収入額は100万4,830円であったという。一般的なAirbnb日本ホストの年間貸し出し回数は89泊となっており、1泊の宿泊価格は11,290円であることも同時にわかった。

Airbnbコミュニティが経済活動により創出した利益は4,061億円であり、その経済効果は9,200億円に及ぶと推計されている。

 

Airbnbのゲストと国籍

Airbnbによると2016年に日本のAirbnbリスティングに宿泊したインバウンドゲストの数は370万人を超え、2015年の137万人と比較して2.7倍となった。1人あたりの平均宿泊日数は3.4泊となっている。またAirbnbに宿泊した国籍別のデータでは第1位に韓国、第2位に中国、第3位にアメリカがランクイン。

JNTOの2017年訪日外客数では、中国、韓国、台湾、香港、アメリカと続くが、Airbnbはアメリカ発のサービスということもあってか訪日客の動向とは少し異なるようだ。Airbnbでは英語がゲストとのやりとりでもっとも利用されるが、利用者の多い中国語や韓国語対応も行っておくと良いことがこのデータからわかる。

 

東京が大人気、Airbnbの人気エリアとは

Airbnbが発表した「2016年Airbnbを利用した訪日ゲストの滞在上位10都市」によると第1位が東京で、第2位に大阪、ついで京都、大阪、札幌など日本の主要都市がランクインしていることがわかった。

京都市は、民泊に関する相談や通報を一括で受け付ける「民泊通報・相談窓口」を開設。この窓口に寄せられた情報をもとに延べ1,848回の現地調査を実施し262施設を営業中止に追い込むなど民泊に対する規制が厳しいエリアとなっている。

それにもかかわらずAirbnbゲストの京都人気は根強く、最近では簡易宿所での合法民泊も増えてきている。

《関連記事》京都の民泊に対する規制強化まとめ

 

Airbnbにまつわるトラブル

株式会社オスカーが運営する民泊の匿名通報サービス「民泊ポリス」の「苦情ランキング」によると苦情の多い民泊のトラブル内容としては第1位に「セキュリティ問題」、第2位に「騒音問題」、第3位に「ゴミ問題」が挙がっていることがわかった。

セキュリティ問題とは、オートロックが完備されたマンションで不特定多数の外国人が出入りすることで発生するセキュリティ上の問題だ。オートロックにもかかわらず不特定多数の外国人が出入りしていることに不安を感じる人がいる状況がうかがえる。

騒音問題やゴミ問題も主に集合住宅で発生しているもので、ゲストが夜中に大きな声で話す声に困る人やゴミ捨て場に分別されていない大量のゴミが置かれることがあるのが問題視されている。

第1位 セキュリティ問題
第2位 騒音問題
第3位 ゴミ問題
第4位 異臭問題

《関連記事》民泊での撤退が相次ぐ 近隣トラブルの原因とは