Airbnb(エアビーアンドビー)は、新型コロナウイルス感染症により打撃を受けている宿泊施設や民泊ホストを支援するため、約 270 億円( 2 億 5000 万ドル)のホスト救済基金を設立したことを明らかにした。
感染症拡大を受けた Airbnb による新しい取り組みは、民泊ホスト向けに行ったブライアン・チェスキー CEO が 3 月 31 日(日本時間)に行ったライブ配信の中で明らかにした。
Airbnb のスーパーホスト及び体験ホストを対象に総額約 11 億円 (総額1,000 万ドル)の支援を行う「スーパーホスト救済基金」とは異なる救済支援策となる。
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Airbnb によると、2020 年 3 月 14 日以前に確定し、3 月 14~31 日の期間にチェックイン予定だった宿泊予約は、Airbnbの酌量すべき事情ポリシーの適用対象となる。
この適用対象となる宿泊予約について、ゲストは全額返金を受けることができるほか、民泊ホストや宿泊施設は、キャンセルポリシーに基づきホストが通常受け取るはずだった金額の 25% を Airbnb から受け取ることができる。
たとえば、キャンセルポリシーにより、4 万円を受け取るはずであった場合、ゲストが全額返金を申し出れば、民泊ホストや宿泊施設は全額返金されることになるが、今回の決定により、1 万円を Airbnb が支払う。
ホストの受取資格については、4 月上旬に別途詳細なメールが送付され、救済基金からの今後の支払いは、適用要件を満たすキャンセルを受けたホストに月ベースで支払われる。なお、本ポリシーは 3 月 14 日以降受けたキャンセルに対しても、遡及的に適用される。
3月14日より後の日付で手続きが完了した予約については、通常どおりキャンセルポリシーが適用され、新型コロナウイルスに関連する酌量すべき事情ポリシーは適用されない。
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スーパーホスト及び体験ホストに最大54万円の追加支援も
Airbnb は、約 270 億円( 2 億 5000 万ドル)のホスト救済基金以外にも、スーパーホスト及び体験ホストを対象に最大 54 万円の追加支援を行う「スーパーホスト救済基金」の創設も行った。
スーパーホスト救済基金は、総額 11 億円規模で約 9 億 8000 万円(900 万ドル)は、Airbnbの共同創業者であるジョー・ゲビア氏とブライアン・チェスキー氏、ネイサン・ブレチャージク氏、残りの約 1 億 1000 万円(100万ドル)は Airbnb 従業員が拠出を行った。
Airbnb は、Airbnb コミュニティに対して多大な貢献をしてきたスーパーホストや体験ホストを対象に、手厚い支援を行う。
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