Airbnb共同創業者が仮想通貨ディーラーのSFOXに出資 シリーズAの投資ラウンドで

民泊仲介サイト世界大手のAirbnb(エアービーアンドビー)の共同創業者でCSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)、Airbnb Chinaの会長等を務めるネイサン・ブレチャージク氏は、大口投資家向けの仮想通貨ディーラーSFOXの投資ラウンド(シリーズA)に参加していたことがSFOXのプレスリリースで明らかになった。

8月16日に公表された同社プレスリリースによると、今回の資金調達をリードしたのはトライブ・キャピタルとソーシャル・キャピタルで、ブレチャージク氏に加えてYコンビネーターなども参加。今回のシリーズAの投資ラウンドでSFOXは2,270万ドル(約25億円)を調達した。

2014年に設立したSFOXは、機関投資家、富裕層、ファミリー・オフィスなどの大口投資家向けの仮想通貨ディーラーとして現在までに約1兆円(90億ドル)以上の取引規模を誇っている。

Airbnbは2016年4月にビットコインのマイクロペイメントサービス「ChangeTip」を提供するChangeCoinを買収。2017年にAirbnb共同創業者のブライアン・チェスキー氏がAirbnbに関する改善要望の意見募集を行った際にはビットコイン決済の導入を望む声が最も多かった。

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その後Airbnbはビットコインや仮想通貨にかかわるサービスを開始していなかったが、今回ブレチャージク氏が仮想通貨関連企業へ出資を行ったことで、まだ仮想通貨への関心は失っていないことが明らかになった。

2014年にビットコイン決済を導入していた米エクスペディアは、ホテルや航空券の予約でのビットコイン支払いを2018年6月に停止している。Airbnbが企業としてビットコイン決済を導入するか注目が集まっている。



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