インバウンド関連事業のG Propertyは、旅行客の「手ぶら観光」をサポートする、空港と宿泊施設間の手荷物当日配送サービスAirporterの追加サービスを6月1日から行うことを発表した。
Airporterは、空港と民泊施設間限定の当日配送運搬サービスで、フライト時刻に併せてレイトチェックアウトしたい宿泊客と清掃のため部屋を開放したい民泊施設側とのギャップを解消するために誕生したサービスだ。
都内の民泊施設でAirporterと提携しているのは300物件だったが、4月に正式リリースされて以来、1ヶ月強で、3倍を超える1,000物件にまで増加。それを受けてG Propertyでは、サービスエリアを東京ディズニーリゾートエリアと大阪に拡大するほか、出発便だけではなく到着便の当日配達サービスを開始する。従来は民泊施設と空港間に特化した配送サービスであったが、追加サービスの東京ディズニーリゾートエリアでは、民泊施設だけでなくホテルや旅館などの宿泊施設とも提携する。
エリア拡充では東京ディズニーリゾートエリアの宿泊施設と羽田空港/成田空港間の配送サービスをスタートする。5月末までは東京23区内限定のサービスとなっていたが、6月からは「東京ディズニーリゾートエリア(千葉県浦安市)」を追加した。訪日観光客の「SNS発信地点ランキングTOP25」によると、総合2位に東京ディズニーランド、7位に東京ディズニーシーが入ってり、人気の高さに比例して高い需要が見込めると判断した。
東京ディズニーリゾートエリアに加えて施設的に追加するのが大阪エリアだ。大阪の年間訪日観光客数は、2015年に700万人に達するなど。東京に次ぐ規模の大きさとなっており、特にLCCの発着便が多い関西国際空港では、24時間訪日外国人が出入国している。大阪でもAirporterの利用客が十分見込まれることから大阪では当面100施設と提携し、関西国際空港間の配送サービスを展開する。
さらに、手荷物配送のサービスを、出発便だけではなく到着便のサービスも開始する。これまでは、チェックアウト後の荷物を集荷して、羽田/成田空港に届けるサービスが中心だったが、到着便のサービスを希望する声が相次いでいだ。
そのため、空港に到着した直後から荷物を預かって、宿泊施設に届けるサービスも開始する。Airporterを利用すると訪日客は、手ぶらで観光し、宿泊施設にチェックインする時に荷物を受け取ることができるようになる。