途家・小猪・住百家 中国で強い民泊サイトとは?

Airbnb共同創設者兼最高経営責任者 (CEO) でありコミュニティ担当でもあるブライアン・チェスキー氏は3月に中国でのブランド名を「Aibiying(爱彼迎)」への変更を発表。さらに中国への投資を倍増し年内に現地スタッフを3倍に増やすなど中国市場への参入を本格化した。

Airbnbは世界191カ国・65,000以上の都市で利用され、通算のゲスト数は1億5000万人を超える。日本では約4万件の民泊物件を有するなど世界最大の民泊サイトと言っても過言ではない。そんな世界を旋回するAirbnbでもまだ市場を握れていない市場が中国市場だ。

そんな中国市場では中国発の民泊サイトである「途家」(トゥージア)や「住百家」(ジュバイジァ)、「小猪」(シャオジュー)などのサービスに人気が集まっている。そこで今回は、中国で人気を集める民泊サイトについてご紹介していく。

 

中国最大手の民泊サイト「途家」

途家(トゥージア)は、2011年に中国の首都北京で設立した民泊サイト。途家は中国国内では335の都市、香港・台湾を含む海外では1,018の都市で利用され、アパート、ヴィラ、家などの登録物件数は450,000件を超えるなど中国で最も利用される民泊サービスだ。

日本では民泊を全国的に解禁する民泊新法(住宅宿泊事業法)の施行が年度内に見込まれ、上場企業を含む多くの法人や個人がこれまで以上に民泊事業へ参入してくることが予想される。新法を見据えて、途家は全額出資の子会社である日本途家を2016年4月に設立した。

日本途家は、民泊施設の登録支援、ホストやゲストから寄せられるカスタマーサポート、途家ブランドの日本市場新木を目指した各種施策などを日本で行い2020年までに売上3億円を目指す。

すでに途家は、一流の高級旅館・ホテルを中心に取扱うRelux(リラックス)を運営する株式会社Loco Partnersとの提携を発表した。この提携によりReluxに掲載しているホテルや旅館が途家に掲載される。

日本市場の設立で途家は日本の掲載物件をさらに増やしていくことになりそうだ。

 

Airbnbに最も近い民泊サイト「小猪」

小猪は、2012年に設立した中国の民泊サイト。アクティブユーザーは1,000万ユーザーを超えており中国国内301の都市で10万件以上の物件を掲載している。

中国発の民泊サイトはもともと情報を分類して提供するプラットフォームから始まったところが多い一方で、小猪はそのコンセプトとビジネスモデルでAirbnbに最も近い。

小猪のCEO陳馳 (Chen Chi) 氏は、チャイナデイリー紙で民泊サイト世界最大手のAirbnbと日本や韓国といった海外市場でのデータやリソース面での提携を協議していると伝えた。

同紙のインタビュー記事の中で、「配車アプリ業界では中国企業の滴滴出行 (Didi Chuxing) がアメリカの競合企業であるUber Technologiesと激しい競争を繰り広げましたが、私どもは産業自体を育てるために、互いに協力することも厭わない」と述べた。

Airbnbと小猪は今後中国での民泊市場の拡大に向けて業務提携などを行う可能性が高い。

 

アウトバウンドに強い民泊サイト「住百家」

住百家は、2012年に設立した深圳に拠点を置く中国発の民泊サイト。アウトバウンドにフォーカスした民泊サイトを特徴としており世界70ヵ国で250,000件以上の物件を掲載している。

アウトバウンドとは中から外へ流れていくことを意味する言葉で、日本人が海外に行く事をさす。住百家は中国人が海外旅行をする際に利用する民泊サイトとして活用されているということだ。

途家や小猪などは中国国内での物件数が多いのとは対照的に、2016年においては中国国外の売上が全体の60%以上を占めるなどアウトバウンドに特化しているという点で民泊サイトとは異なる。