藤田観光、早期希望退職者を募集 最大で年収の3割にあたる給与減額や賞与不支給も

ワシントンホテルやホテルグレイスリーなどの宿泊事業等を展開する藤田観光は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大幅な営業赤字が見込まれることを受けて、早期希望退職者の募集を行うことを発表した。

経営環境を悪化を受けて同社は、不採算事業所の撤退・縮小、新規出店計画の見直しを実施するほか、全従業員の賞与不支給および最大で年収の3割に当たる給与・諸手当の減額等を実施する。

早期希望退職者の募集は、2021 年 2 月 5 日~2021 年 2 月 15 日までの期間で行われ、40 歳以上かつ勤続年数が 10 年以上の社員または 5 年以上の契約社員を対象に実施。

退職者に対しては所定の退職金に加え、転進援助金として加算金を上乗せ支給するとともに、希望者には再就職支援サービス会社を通じた再就職の支援を行う。

さらに、不採算部門の撤退や新規出店の見直しでは、2021 年に京都や台北で開業を予定していたホテルについて開業費用を圧縮するほか、2022 年以降に東日本橋や浅草橋にて開業を予定していたタビノスブランドのホテルの開業を中止。

赤字部門・事業所は原則撤退し閉鎖するほか、低収益のレストラン店舗は撤退または営業時間の縮小などの見直しを行う。

藤田観光は、コスト削減や不採算事業からの撤退・縮小、賃金や雇用に関する施策などの大規模な構造改革を断行することで、2022 年での営業利益の黒字化、グループの健全化を完了を見込んでいる。



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