【調査】Airbnb、アメリカではコロナ拡大前の前年同期を上回るまでに急回復 特にスーパーホストで回復顕著

Airbnb は、5 月下旬から 6 月上旬までのアメリカ国内における旅行予約数や予約の総予約額(キャンセルまたは変更を含まない)でコロナ感染拡大前の同時期を上回る水準にまで急回復していることを明らかにした。

Airbnb が行った調査によると、5 月 17 日 〜 6 月 6 日における Airbnb でのアメリカ国内での旅行予約数は、前年の同時期を上回る数値にまで回復。6 月 5 ~ 7 日の週末は、2 月以来はじめて、世界中の Airbnb 予約の総予約額がコロナ前の前年比で伸びたという。

アメリカ国内では、ホストの中でも特に評価の高い Airbnb スーパーホストにおいて、予約の好調さが特に顕著になっており、5 月 17 日 ~ 6 月 6 日の間、アメリカで予約された宿泊のうち、スーパーホストの宿泊先が 55% を占め、前年同期比10ポイント増加している。

さらに、2020 年 5 月に Airbnb が実施したゲスト向けのアンケート調査では、アメリカの半数以上の回答者が、次の旅行は日帰りのドライブ旅行を希望すると回答。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が始まって以来、米国ではおおよそ 1 回の給油で往復移動が完結する 320km 圏内の旅行を予約する人々の割合が、2 月の 33% から 5 月には 50% 以上まで増加しているという。

また、夏を迎えるにあたり、旅行への関心はさらに高まりつつあり、Airbnb ユーザーによる最近のウィッシュリスト(今後泊まりに行きたいお気に入りのリスト)の中で、「海辺」と「2020年夏」といった言葉の利用が増加。

夏の旅行を家族で過ごしたいと考える利用者も増えてきており、 5 月 17 日 ~ 6 月 6 日の期間において、アメリカで家族旅行をするための宿泊の予約(少なくとも1人の子供または幼児を含む)は、前年同期比で 55% 以上増加している。

アメリカでは、全土 50州 でロックダウン(都市封鎖)が解除されたほか、州によっては規制が大幅緩和され、部分的に経済活動が再開するなど元通りの日常を取り戻しつつある。厳しい自粛からの反動からか国内旅行への注目度が高まっているようだ。

Airbnb、「Go Near – 身近にある、特別な旅」キャンペーン開催

Airbnbは、新型コロナウイルスの世界的大流行の影響からの回復に向けて、近場への旅行を喚起する夏旅キャンペーン「Go Near – 身近にある、特別な旅」キャンペーンを実施するとともに、世界中の地域コミュニティとのパートナーシップ締結を発表を明らかにした。

近距離旅行の需要に応えて、Airbnb はアプリとホームページを更新。ゲストが身近で新しい体験を発見できるように、ローカルの旅行アイディアを紹介し、近場の旅行を提案する。さらに「Go Near – 身近にある、特別な旅」というスローガンのもと、メールおよびSNSで夏旅キャンペーンを実施するという。

世界中の地域コミュニティとのパートナーシップでは、アメリカ合衆国国立公園基金、フロリダ州政府観光局などの地域の観光団体などと協力をして地域コミュニティの活性化に向けた支援を実施していくという。



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