ホテル業界を脅かすAirbnb、東京ではホテルよりも客室単価が1万円以上も割安

日本でも急速に広がっているAirbnb(エアービーアンドビー)の客室単価は、ホテルの宿泊価格と比較すると東京では1万円以上も割安に宿泊できることをStatistaが伝えた。

東京におけるAirbnbの宿泊価格は、ドイツやロンドン、シドニーなどの主要な都市よりも宿泊単価が安い傾向にあり、現在56,000件の民泊物件(2017年12月)が日本国内には存在するなど供給数の拡大を受けて価格競争が激しさを増しているようだ。

 

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一晩の平均宿泊費最高はNYの306米ドル

ドイツのホテル予約サイトHRSが近ごろ発表したデータによると、世界の大都市にあるホテルの平均宿泊代金はニューヨークが最も高く、一晩で306米ドル(約33,450円)だった。

これに対し、AirDNAの調査によれば、Airbnbを利用して同市内に滞在する場合の平均宿泊代金は一晩187米ドル(約20,500円)。旅行者はホテルに泊まらず、Airbnbを利用すれば1泊1万円以上をセーブできることになる。

HRSとAirDNAの調べを基にしたデータによると、ホテルの平均宿泊代金がニューヨークの次に高いのはオーストラリア、シドニーの240米ドル(約26,000円)、三番目が東京で220米ドル(約24,000円)だった。

これに、イギリスのロンドン217米ドル(約23,700円)、カナダのトロント193米ドル(約21,000円)が続いている。

 

Airbnbとホテルの客室単価差では東京が最大

Airbnbがホテルの宿泊代金を下回るケースは世界的に共通する。ホテルとAirbnbとの宿泊代金のギャップを見てみると、その差が最も大きいのは東京都。平均宿泊代金がホテルの220米ドルに対して、Airbnbはわずか93米ドル(約10,200円)と、127米ドル(約13,800円)も安い。

これにニューヨークが続くが、Airbnbとホテルの宿泊費に100米ドル以上の差があるのは、同調査ではこの2都市だけ。両社の差が最も少ないのは、ドイツ、ベルリンの22米ドル(約2,400円)で、ロンドンの38米ドル(約4,200円)、シドニーの49米ドル(約5,400円)が続いた。

このようにAirbnbはホテルと比較すると世界的に安い傾向にあるが、Airbnbも客室単価の改善に向けて富裕層向けのサービス強化に動いている。

2017年2月、Airbnbはラグジュアリーな別荘など富裕層向けのバケーションレンタルサービスを展開するLuxury Retreats(カナダ・モントリオール)を買収した。

現状は、ホテルよりも安く泊まれることを理由に宿泊先を民泊にする人も多いと考えられるが、高級物件に特価したサービスの開始により、Airbnbは富裕層もターゲットとして取り込んでいくことになりそうだ。