ロボットホテル「変なホテル」、年内にニューヨークへの進出を計画 世界で27施設への拡大を予定

「変なホテル」を運営する「H.I.Sホテルホールディングス(H.H.H.)」はこのほど、今後の事業展開として国内外でのホテル展開を加速させ、先進技術の導入で世界一のローコストオペレーションを目指す方針であることを明らかにした。

2015年3月にハウステンボス(長崎県)の「変なホテル ハウステンボス」を皮切りに、2017年3月に「変なホテル東京 舞浜ベイ」、2019年には博多(福岡県)、心斎橋と西心斎橋(共に大阪府)、京都でも展開するなど、全国で計13ホテルを開業。

今年は国内に9月1日「変なホテル東京 浅草田原町」(東京都台東区)、11月1日「変なホテル 関西空港」(大阪府泉佐野市)、冬には「変なホテル石川 金沢(仮称)」(石川県金沢市)の開業を控える。

「変なホテル」は、年内に同社初となるニューヨークへの海外進出を計画しており、2020年までにパムッカレ (トルコ)、ソウル(韓国)への拡大を予定している。

 

ロボットを解雇した「変なホテル」が目指す次のホテルとは

「変なホテル」は、ロボットが宿泊客のおもてなしを行うロボットホテルとして登場。「The first robot-staffed hotel(初めてロボットがスタッフとして働いた ホテル)」として、ギネス世界記録に認定された。

しかし、ロボットの一部で期待通りのサービス提供ができない事象が重なったことで、館内で稼働していたロボットを半数近くまで大幅に削減するなど「脱ロボット化」が進んでいた。

ロボットを必要最小限にまで減らした「変なホテル」が次に目指すのは、「エンターテインメント性と快適快眠の進化」をコンセプトにしたスマートホテルだ。

「変なホテル ハウステンボス」では、入口の専用端末で顔を事前登録することで、キーレスで客室への入室を行うことができる「顔認証入室システム」を導入。また、無人コンビニ「スマート・コンビニ」では、顔登録・顔認証、画像認識、クレジット決済で無人化を実現している。

「変なホテル東京 羽田」では、客室内の一部には、クローゼット型衣類リフレッシュ機「LGスタイラー」、レイコップ社開発の布団コンディショナー「Futocon(フトコン)」も導入するなど、快適な空間提供に努める。

変なホテルは、「変わり続けることを約束するホテル」として、⼀つの型にとらわれず、時代やニーズを捉えながら進化するホテルとなるようだ。

 

ロボットホテル「変なホテル」一覧(開業予定を含む

変なホテル開業
01変なホテル ハウステンボス2015年7月
02変なホテル舞浜 東京ベイ2017年3月
03変なホテル ラグーナテンボス2017年8月
04変なホテル東京 西葛西2017年12月
05変なホテル東京 銀座2018年2月
06変なホテル東京 浜松町2018年4月
07変なホテル東京 浅草橋2018年7月
08変なホテル東京 赤坂2018年7月
09変なホテル東京 羽田2018年10月
10変なホテル福岡 博多2019年1月
11変なホテル大阪 心斎橋2019年2月
12変なホテル大阪 西心斎橋2019年3月
13変なホテル京都 八条口駅前2019年3月
14変なホテル東京 浅草田原町2019年9月開業(予定)
15変なホテル 関西空港2019年11月開業(予定)
16変なホテル石川 金沢(仮)2019年冬開業(予定)
17ニューヨーク(アメリカ)2019年開業(予定)
18変なホテル京都 五条(仮)2020年開業(予定)
19変なホテル奈良(仮)2020年開業(予定)
20パムッカレ (トルコ)2020年開業(予定)
21アクアイグニス多気(仮)2021年開業(予定)
22変なホテル仙台(仮)2021年開業(予定)
23変なホテル京都3(仮)2021年開業(予定)
24変なホテル京都4(仮)2021年開業(予定)
25変なホテル沖縄(仮)2021年開業(予定)
26変なホテル沖縄離島(仮)2021年開業(予定)
27ソウル (韓国)2022年開業(予定)

※2019年4月20日時点



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