オーストラリア民泊仲介サイトのStayz(ステイズ)は、対Airbnbの一環として米国の親会社HomeAwayの方針により今後、数週間以内にStayzのブランドを下ろしHomeAway(ホームアウェイ)に統合していくことがわかった。
HomeAwayは、米国テキサス州オースティンに本社を置き世界190ヵ国で200万件以上の登録物件を有する、世界最大級のバケーションレンタル企業。
HomeAwayは2013年に2億2千万ドル(約240億円)でStayzを買収後、2016年にオンライン旅行サイトのExpedia(エクスペディア)に買収されている。
オーストラリアでStayzは40,000件の物件を掲載しているが、2012年にオーストラリアに上陸したAirbnbは約3倍以上の140,000件の物件を掲載。
その差は大きく広がっていることから、より効率的な事業展開を行うためにStayzブランドを下ろしHomeAwayに統合することで、グローバルブランドを活用して対策強化を狙うとみられる。
HomeAway親会社のエクスペディアグループが発表した2018年の第1四半期決算において、前年同月比で売上高26%増のHomeAwayがエクスペディアグループ全体の成長を牽引。
エクスペディアグループの参加にある旅行比較サイト「トリバゴ(Trivago)」は、売上高3.2億ドル(前年同期2.9億ドル)で前年同期比+12%増と伸びてはいるが、グループ全体の売上高の伸びにとどまっている。
急速に利用者が拡大する民泊市場の中で、HomeAwayもその利用者を増やしエクスペディアグループ全体の成長に寄与しているようだ。
《関連記事》HomeAway(ホームアウェイ)とは 中長期滞在、グループ客に強み民泊・バケーションレンタルサイト