ビジネスホテル、都内一等地に月 9 万円で「泊まり放題プラン」 在宅勤務の需要拡大を受けて斬新な宿泊プラン続々

新型コロナウイルスの感染拡大や旅行自体の自粛による影響で、ホテルや旅館などの宿泊施設は厳しい状態が続いているが、在宅勤務やテレワークの需要拡大などを見越し、斬新な宿泊プランで苦境を乗り越えようとする動きが相次いでいる。

イシン・ホテルズ・グループのホテルブランドである、the b は、日本全国主要都市にある 18 ホテルを定額でいつでも自由に宿泊できる「the bマンスリーパスプログラム」を 4 月まで期間限定で発売。

希望者は、15 泊できる「マンスリーパス15」(税込5 万円)、30 泊できる「マンスリーパス30」(税込 9 万円)を購入することで、3 月 20 日から 4 月 30 日までの間、全国 18 のホテルでどこでも宿泊できるようになる。

例えば、「マンスリーパス30」を利用すると、the b が展開する六本木、赤坂、新橋など都内一等地に月 9 万円でホテル暮らしができる。「マンスリーパス15」で the b 新橋に 7 泊したあとに the b 博多で 8 泊するといった利用も可能だ。

同社によると、通勤リスクをなくしたいビジネスパーソンや、4 月からの新生活を予定通りにスタートできないといった人のために提供するとしている。

また、福井県のあわら温泉の旅館「グランディア芳泉」は、「1カ月間泊まり放題プラン」を、朝食付き 1  部屋 48,000 円で予約受付を開始。10 組に限定して予約を受け付けた第 1 弾は既に SNS などでの反響で完売し、近く第 2 弾の販売を予定しているという。

 

星のや竹富島、宿泊料金 27.8 万円で 1 か月滞在プラン発売

星野リゾートが運営する滞在型リゾート「星のや竹富島」は、3 月 18 日~ 6 月 30 日の期間限定の宿泊プラン「竹富島で暮らすように 1 カ月滞在する 南風(ぱいかじ)ワーケーション滞在」を発売している。

星のや竹富島は、一戸建てのプライベート感がある客室を提供。無線 Wi-Fi を完備しているほか、プリンター、空気清浄機を貸し出し、コピー・FAX 送信なども利用できる。

在宅勤務や、work(仕事)とvacation(休暇)を組み合わせた「ワーケーション」や花粉症を避ける旅を意味する「避粉旅行」などを目的とした利用者の増加を見込んでいるようだ。

宿泊料金は、2 名 1 室、30 泊で 1 名あたり 278,460 円~。1 泊あたり 9,282 円。税・サービス料は別途必要。食事は申し込みが必要となる。

新型コロナウイルスの感染症の世界的な拡大を受けてインバウンド市場から国内旅行市場に至るまで幅広く影響が出ているが、昨今のニーズにあわせた斬新な宿泊プランの販売に切り替えて、昨今の状況を打破していこうとする事業者も多いようだ。



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