マリオット、ハイアットが相次いでプラスチックストロー廃止 ホテル業界に普及なるか

米コーヒーチェーン大手のスターバックスなどが使い捨てのプラスチックストロー廃止を打ち出す中、マリオット・インターナショナルやハイアットホテルズなど外資系ホテルを中心に同様の動きが広がっている。

昨今、プラスチック製品を廃止する動きが広まる背景には、プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化や生態系への懸念がある。特にリサイクルが難しく大量に消費されているストローを中心に廃止運動が世界的に広がっており、その波がホテル業界にも達した。

米大手ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは2018年7月、世界6,500カ所以上の傘下ホテルで2019年7月までに使い捨てのプラスチックストローやプラスチックマドラーの使用を廃止することを明らかにした。

廃止計画が予定通り1年で完全導入された場合、マリオット・インターナショナル系列のホテルでこれまで使用されていた10億本以上のプラスチックストローと、約2.5億本のプラスチックマドラーを削減することができるという。

米大手ホテルチェーンのハイアット ホテルズ コーポレーションも2018年9月に、世界各地のハイアットホテルにおいてプラスチック製の使い捨てストローおよびドリンクピックを廃止することを発表。

2018年9月1日以降は、プラスチック製の使い捨てストローおよびドリンクピックについては、宿泊客から要望があった場合にのみ提供し、環境に優しい代替品を可能な限り使用する。

また、米大手ホテルチェーンのヒルトン・ホテルズ&リゾーツや英インターコンチネンタルホテルズグループもプラスチック製ストローを廃止すると発表。日本でもインターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)やヒルトン名古屋(名古屋市中区)などが廃止を進めている。

ホテル業界では一つのムーブメントにすらなりつつあり、外資系ホテルを皮切りに国内ホテルの間でもプラスチック製ストローの廃止が進むことになりそうだ。



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