山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」 2020年に開業を見据えホテル続々と開業

JR東日本は12月4日、田町〜品川駅間に開業する山手線新駅の名称を「高輪ゲートウェイ(たかなわげーとうぇい/Takanawa Gateway)」にすると発表した。高輪ゲートウェイ駅は2020年の開業を目指す。

山手線の新駅誕生は、昭和46年(1971年)の西日暮里駅以来約50年ぶりの新駅で、駅名にカタカナが入るのは初めてだ。

山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が注目される背景にあるのは、半世紀ぶりの新駅誕生だからではない。新駅と第一京浜との間にある約13ha(東京ドーム約2.7個分)の広大な敷地で進む「品川開発プロジェクト」にある。

本稿では、東京オリンピック・パラリンピックにあわせて新しく開業する高輪ゲートウェイ駅と、新駅周辺で進む大規模開発プロジェクトに焦点を当てる。

 

高輪ゲートウェイ駅の開業予定地

高輪ゲートウェイ駅の開業予定地はJR山手線の田町駅と品川駅の間位置し、品川駅からは約900m付近、田町駅からは約 1.3kmの距離に位置する。現在、都営地下鉄浅草線・京浜急行の泉岳寺駅が近くにあり、山手線、京浜東北線が乗り入れる駅となる予定だ。

新駅と再開発が行われる広大な土地は、もともと車両基地として使用されていた土地の見直しによって創出された再開発用地だ。新駅は2020年の開業を目指すが高輪ゲートウェイ駅周辺の本格的な街開きは2024年を予定する。

なんといっても注目すべきはその広さで、六本木ヒルズの11.6haや東京ミッドタウンの10.2ha、恵比寿ガーデンプレイスの8.3haをしのぐ規模だ。

「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について」より

 

高輪ゲートウェイ駅と街づくり

新駅の開業予定地とその周辺エリアは、もともと広大な車両基地で東西が分断され地域を分断していたことを踏まえて、「品川駅北周辺地区まちづくりガイドライン」ではまず、分断されていた地域をつなぐこと、そして南北に細長い地区に対してそれを貫く軸をつくることを掲げる。

そのうえでキーとなる考え方が「パブリック・レルム(Public realm)」だ。パブリック・レルムとは、所有関係にかかわらず、広く不特定多数の人々が利用し、認知する空間領域を意味するもの。

新駅とその街づくりでは、「場所」づくりの先にある「空間」づくりを強調する欧米諸国の先進的都市デザインをその中心に据える。

「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について」より

 

4棟の高層ビルが立ち並ぶ「品川開発プロジェクト」

JR東日本が発表した「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」によると、第Ⅰ期の計画地は、東京都港区港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目及び三田三丁目各地内となる。田町側の1街区から、品川新駅周辺の4街区までを4つの街区に分け開発を行う。品川駅寄りの区域5、区域6については、将来整備予定。

最も高いビルとなるのは1街区の高層ビルで地上45階、3街区には地上31階の高層ビル、4街区には地上30階の高層ツインタワーが立ち並ぶ。

また、文化やビジネスの創出に向けた育成・交流・発信機能も整備するのが特長で、2街区にはラボやライブラリーなどの文化創造施設、4街区にはコワーキングやコンベンションなどのビジネス支援施設が入る予定だ。

「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」より

 

高輪ゲートウェイ駅周辺にホテル続々と開業

2020年の開業を目指す山手線新駅であるが、すでに新駅周辺にはホテルが続々と開業することがわかっている。泉岳寺駅近くでは東急ステイが「東急ステイ高輪」が2018年に開業したほか、都ホテルズ&リゾーツは、高輪ゲートウェイ駅前に新ブランド「都シティ 東京高輪」を2019年に開業する。

品川駅前にあるグランドプリンスホテル新高輪と品川プリンスホテルも高輪ゲートウェイ駅やリニア開業を見据えて改装やリニューアルを進める。

また、品川開発プロジェクトの都市計画では、30階建てツインタワーが立つ4街区の南棟には約200室の国際水準の宿泊施設が入居する予定だ。

「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」より

 

新駅誕生とリニア開業で品川にさらなる注目も

品川~高輪ゲートウェイ駅の間は品川開発プロジェクトで注目を浴びるが、さらに注目を集める要因となるのが2027年の「リニア中央新幹線の開業」だ。リニア中央新幹線は、品川と名古屋をつなぎ、東海道新幹線「のぞみ」では1時間30分強かかる区間を最速40分で結ぶ。

高輪ゲートウェイと品川駅を一体とした品川エリアは、リニアの開業で東京駅をしのぐターミナル駅になる可能性もあり、今後も目が離せない。

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