株式会社ベンチャーリパブリックが運営する旅行情報サイトTravel.jp(トラベルjp)は3月16日、サイト内からAirbnbに掲載しているリスティングとホテルの比較検索が可能になったと発表した。
Travel.jpは、国内および海外旅行の情報を専門に扱う国内最大級の旅行情報サイト。大手旅行会社を含む約200社が販売する厳選された100万件を超える格安航空券、国内外パッケージツアーをまとめて検索・比較することができ、また、国内約30,000軒および海外約100万軒のホテル・旅館についても横断検索することができるサービスを提供している。
Travel.jpはすでにAirbnbと直接連携しており、海外ホテルに関してはAirbnbが提供する海外のリスティングをホテルと比較検索することができるようになっていた。今回の発表によりTravel.jpでホテル・旅館と一緒にAirbnbのリスティングも同時に横断検索できるようになる。
同様の取り組みはTravel.jpだけではじまっていることではない。株式会社オープンドアが運営するトラベルコでも昨年12月にAirbnbとの連携を開始し、トラベルコの海外ホテル検索において従来のホテルに加えてAirbnbのリスティングも比較検索できるようになった。
ホテルや旅館などの宿泊施設を予約する場合、Expediaや楽天トラベル、一休.comなどのインタネットサービスが利用させる場合が多い。これまではAirbnbやHomeAwayなどの民泊施設に宿泊したいと思った場合は、AirbnbやHomeawayなどの民泊サイトに直接アクセスして探すしかなかった。
しかし、今回の発表によりTravel.jpを利用すると、ホテルや旅館とAirbnbリスティングを比較しながら希望の滞在先を選択できるようになる。
従来ホテルにしか宿泊したことがなかったユーザーにとっては、ホテルと同列でAirbnbのリスティングが表示されることで、民泊も宿泊先の候補となる可能性が高まった。Airbnbホストにとってはリスティングページの露出が増えることで大きいメリットが得られる一方で、既存のホテル業界にとっては宿泊客を民泊に奪われかねないといえるだろう。
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