日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人旅行者数が2016年3月に史上初の200万人を突破したことがわかった。これまでの過去最高は2015年7月の192万人だった。東京オリンピック開催の2020 年に向け「2000万人の高み」を目指すとしてきた政府目標は、(現状の伸び率を維持すれば)2000万人を突破する。
単月で過去最高記録を突破した理由としては、人気が高まる桜シーズンを迎えたことや、昨年 は4月だっ たイースター休暇が今年は 3 月となり欧米市場や一部アジア市場から需要が増加したことが要因として挙げられる。
また、今後も訪日旅行プロモーションや、クルーズ船の寄港増加、航空路線の拡大、燃油サ ーチャージの値下がりなども、訪日旅行者数の増加を後押ししていくものとみられる。
国別ではアジア地域からの旅行者の増加が目立つ。このような訪日需要の増加に特に貢献したのは中国と韓国だ。中国は、前年同月比 47.3%増の498,100人でその伸び率は鈍化したものの、クルーズ船の寄港増加の影響で過去最高を後押し。韓国も前年同月比 39.5%増の 374,100 人で、航空路線の拡大などの影響が大きく出た。
訪日外客数推移
※日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数国別伸び率
2016年3月の昨年対比の国別の伸び率。
※日本政府観光局(JNTO)
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