TRAVEL VOICEによると、個人宅のあき部屋の貸し出す民泊の仲介サービス大手Airbnb(エアービーアンドビー)から2016年のゴールデンウィークによる予約状況が発表された。
GW人気の旅行先、国別ランキング TOP10
日本ゲストがAirbnbを通じて予約した国別ランキングTOP10。カッコ内は昨年との対比を示す。
2016年のゴールデンウィーク(4月29日~5月8日)の期間における、日本人ゲストの旅行先でもっとも多かったのは、「日本」だったとのこと。つまり、日本人ゲストがAirbnbを通じて日本国内の宿泊先を選んだということだ。
昨年対比で5.4倍となっている点に関しては、そもそも2015年時点のGW時点では日本国内でAirbnb自体ほとんど知られていなかったことか特に驚くべき数値ではないだろう。
2016年に入り東京都大田区での特区民泊を皮切りに、4月には簡易宿所型の民泊がスタートするなど大きな動きを見せる民泊。連日テレビで取り上げられるなどしており2016年以降は日本人がAirbnbなどの民泊サービスを利用して宿泊する流れも増加することが予想されるだろう。
GW人気の旅行先、国別ランキング TOP10
1位:日本(5.4倍) |
2位:アメリカ(1.9倍) |
3位:台湾(2.9倍) |
4位:イタリア(3.0倍) |
5位:スペイン(4.1倍) |
6位:韓国(2.2倍) |
7位:イギリス(3.8倍) |
8位:インドネシア(3.9倍) |
9位:フランス(1.5倍) |
10位:フィリピン(2.6倍) |
引用:TRAVEL VOICE
ゲスト向けサービスが今後急増か
旅行比較サイト「Travel.jp」を運営するベンチャーパブリックは、民泊の検索サービスをリリースすることを発表し「Travel.jp」内で、民泊の総合情報ページを開設した。
従来まで「民泊」といえば、部屋を貸し出す側である民泊ホスト関連での盛り上がりが多い。東京大田区や大阪府でスタートした特区民泊や、2016年4月のフロント要件や面積要件の緩和は、すべて民泊ビジネス参入者向けのものだ。
アジアを強みとするホテル予約サイトであるアゴダでは、滞在先を入力し検索すると、ホテルや旅館などの従来の宿泊施設に加えて民泊施設(プライベートアパート)も検索結果に表示されるようになっている。
世界最大のオンライン予約サイトである米エクスペディアでは、Airbnbなどの民泊仲介サービスの競合サービスでシンガポールに本社を置く「Homeaway」を買収。
今後は、アゴダ同様にホテル予約サイト内に民泊施設が掲載され、ホテルや旅館と同列で民泊施設も横断的に検索できる日が訪れるだろう。
Airbnbがホテル業界を駆逐する可能性も
ゴールドマンサックスの調査報告資料によると、「過去にAirbnbのようなP2P型宿泊サービスの利用経験がある場合、次回の選択肢として従来のホテルを選ぶ可能性は半分近く下がる」(Gigazine)とのこと。
2016年現在、民泊施設を予約するにはAirbnbなどの民泊仲介サービスから予約する必要がある。わざわざAirbnbにアクセスする必要があるということだ。しかし今後、ホテル予約サイトにホテルや旅館と一緒に民泊施設が掲載され予約ができるようになると、一気に民泊へ流れるパラダイムシフトが起こることは十分に考えられる。
現地の人が空き部屋を提供できる宿泊サービス「Airbnb」は、2008年に登場してからわずか8年で、旅行などの際に「宿泊先」としてホテルの代替手段になるほど知名度を上げています。そんなAirbnbのようなP2P型宿泊サービスについて、ゴールドマンサックスが2000人のアメリカ人から回答をとって調査した結果、ホテル業界に危機が訪れていることが指摘されています。